雑誌で中国海軍の状況を見た。習近平氏の体制になり中国海軍は変化するのか。前任者の胡氏は政治報告で「海洋開発能力を高め、断固として海洋権益を守り、海洋強国を建設する」としたが、習氏も同じ路線を進むのだろうか。海洋強国とは何か、海洋の開発、利用、保護、支配に強大な力を持つ国で、中華民族の永続発展、世界強国に不可避の道だという。海洋を支配する中国海軍のサイズは、2012年に兵力25万人、潜水艦71隻、駆逐艦などの水上艦77隻で、日本の海上自衛隊の水上艦48隻より多い。最近、中国海軍は空母を就役させた。中国海軍の使命は、国土と主権を守るために遠方で敵を防御する、台湾独立阻止に米軍の介入を阻止、対米核抑止力を保持、海洋権益を獲得、維持、保護。中国の通商路を保護することだという。米国空母の艦載機の作戦範囲は250海里、500kmぐらい、巡航ミサイルトマホークの射程は1650海里、3000kmと見て防御する。中国海軍の外洋進出は遠洋航海が目的の遠航訓練から、戦闘行動をする遠海訓練と名前が変わった。米中の軍事競争には新たな面があり、サイバー戦争や、対艦弾道弾、衛星攻撃など宇宙戦も行う。東シナ海と、南シナ海で2正面対決状態になる。対決の前面に出ているのは海監と漁政の船だが、背後には軍がいる。海空連合戦闘で空軍、海軍、潜水艦の共同戦闘を訓練している。東シナ海は基地航空戦力が使えるが、南沙諸島はカバーできない。中国は古い軍艦や砕氷船を海監や漁政の船にして、体当たりに強い船をそろえているという。
中国は通商路の保護という目的で、中東、アフリカに向かうインド洋に拠点港を確保している。海賊対策にも参加している。黒海のウクライナやイスラエルも訪問している。新航路となる北極海にも進出している。中国は世界中に進出しているようだ。
中国は通商路の保護という目的で、中東、アフリカに向かうインド洋に拠点港を確保している。海賊対策にも参加している。黒海のウクライナやイスラエルも訪問している。新航路となる北極海にも進出している。中国は世界中に進出しているようだ。