MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

社会学の歴史。社会調査で社会を研究する科学的学問。情報操作で世論形成も。

2012-06-17 14:27:33 | Weblog
放送大学で社会学の話を聴いた。社会学は人間と社会の関係と原理を探求する学問である。ホッブスは社会は万人の闘争の場であるとした。ロックは主権は王ではなく民にあるとして主権在民をとなえた。社会学の方法は社会調査である。初の社会調査は労働者の貧困調査だった。人生のライフサイクルに応じた収入の変化を調べた。デュルケームは1897年に自殺論を書いた。マックスウエーバーは1904年にプロテスタンティズムの論理と資本主義の精神という本を発表して、資本主義の発展が勤勉なプロテスタント精神によるとした。日本では幕末に米国の黒船が来航して欧米の資本主義経済が流入した。欧米の技術を取り入れて近代国家建設に励んだ。富国強兵政策をとり、産業を官営で初めて民間に払い下げた。武士階級は官僚になり、国民も政党を作り選挙を行い政治参加した。思想統制がおこなわれ、軍部が台頭し戦争を行った。太平洋戦争で米国に敗れて戦後は財閥解体し、民主化が行われた。共産主義に対抗して1955年に保守体制ができた。日本株式会社と言われ、護送船団方式で産業を守った。日本では国家と社会が同一視されていたが、欧米では国より社会が重視された。日本では国家官僚が社会調査を行った。1937年に家族構成調査が行われた。1940年に鈴木栄太郎が日本農村社会学原理という本を出した。1957年には都市社会学原理という本が出た。1943年に有賀喜左衛門が日本の家族制度と小作制度を調査した。人々の考えを調査し、科学として社会学を確立することが求められているという。世論調査で民意をたずねてもマスコミが情報操作して世論を形成するので型どおりの結果になるかもしれない。

社会福祉。生老病死に福祉対策。社会の変化に対応して福祉政策ができる。憲法で保障。

2012-06-17 13:50:10 | Weblog
放送大学で社会福祉の話を聴いた。生老病死に関して社会福祉が行われる。慈善とは違う。昔の農業社会では地縁で結いという相互扶助組織があった。工業化社会になって、労働者の家族がサラリーマン化し核家族になった。都市化し人々の孤独化が進んだ。サービス業が成長し社会は第三次産業化して中流家族が増えた。国際化も進んだ。外食産業も成長した。女性の社会進出が進んだ。コンピュータ化して情報化社会になった。少子高齢化社会になった。ライフサイクルも生き方も多様化した。老親の介護や保育所の不足が問題になる。離婚も増え母子家庭が増えた。障害者、年金、医療の福祉政策が大事になっている。
社会福祉の歴史を見ると、日本では1874年に70歳以上独身労働不能の貧困者救済の法律ができた。世界恐慌で失業者が増えた1929年に救護法ができた。日本では貧困は個人の努力の問題だといわれていたが、福祉が政府の義務になった。労働者、農民が社会主義化するのを恐れて貧困対策が行われた。勤倹貯蓄を進めた。戦後は日本国憲法25条で国民は最低限度の文化的生活をする権利があるとした。幸福追求権を認めたという。民主党が国民皆年金最低7万円をかかげたが財源が消費税では税金が高くなりすぎるだろう。