MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

戦史に学ぶ、技術ばかりでなく、戦略と目標が重要。

2007-01-22 23:57:42 | Weblog
太平洋戦争で日本海軍は奮戦したが敗北した。国力、生産力、物量からみて、長期戦でアメリカに勝てる力はなかったが、短期戦なら勝てたかもしれない。世界有数の海軍力を誇っていた。事実、真珠湾空襲以後の半年間は破竹の進撃を行い、世界最強の空母機動部隊といわれた。
しかし、ミッドウェー海戦では慢心から、偵察が不十分になり、アメリカ空母の発見が遅れた。陸上攻撃用の爆弾を魚雷に取り替える作業で攻撃が遅れた。あと5分で攻撃隊発進と言う時に、アメリカ軍の急降下爆撃機が頭上に来襲し、あっというまに主力の3空母を爆撃され沈められた。残った空母飛龍が反撃し、アメリカ空母ヨークタウンを爆破したが、午後に撃沈され、日本海軍の主力が壊滅した。運命の5分間といわれ、日本の敗戦へのターニングポイントとなった。爆弾を魚雷にとりかえずに、とりあえず発進し攻撃すれば、勝てたかもしれないと言われている。型どおりに、艦船には魚雷攻撃と思い込み、とりかえに手間取り、敗北して国を亡ぼしてしまった。
アメリカ軍の反撃が始まり、ソロモン諸島のガダルカナル島に上陸してきた。
日本海軍の巡洋艦部隊が夜襲をかけ、連合軍の巡洋艦部隊を撃沈し壊滅させたが、肝心の輸送船は攻撃しなかったので、上陸は成功した。武士道で侍同士の戦闘に勝つことばかり教わってきたので、戦略的に重要な輸送船を攻撃しなかった。
フィリピンのレイテ島にアメリカ軍が上陸してきた。日本海軍は戦艦大和、武蔵をはじめ総力をあげて反撃に出撃した。偶然出合った小型の護衛空母群を攻撃し追い回したが、輸送船団を攻撃に突入せず、上陸は成功した。
沖縄にアメリカ軍が上陸してきた。日本海軍は最後の栄光を輝かせようと、戦艦大和を沖縄にむけ、水上特攻隊を出撃させた。アメリカの群がる空母群からの爆撃、雷撃に満身創痍となって大和は撃沈された。沈められるのはわかっていたが精神論で出撃して貴重な燃料、人員をうしなってしまった。日本海軍の戦闘技術は高く磨き上げられていたが、戦略的な視点がなく目標設定が間違っていたようだ。現代の日本企業も、技術ばかりではなく、戦略と目標設定が大事だろう。

団塊の世代は、断崖の世代に。年金支給遅れて、金不足。

2007-01-22 23:02:27 | Weblog
今まで定年というと、仕事から解放され、退職金と年金をもらい、世界一周旅行やゴルフに行き、暇をどうつぶすかが一番の問題だった。しかし、団塊の世代からは、定年後の様子が違ってきそうだ。年金の全額支給が64歳ぐらいからになるので、60歳から64歳までの4年間を、月10万円程度の部分支給の年金で一家が暮らさなければならない。爺さんばあさんを養ったり、ニートやパラサイトの子供のいる人もいる。足りない月30万円程度を、貯金をとりくずして補わなければならない。4年間で1500万円必要になる。退職金は住宅ローンでなくなってしまうので、在職時に貯めた貯金で暮らすしかない。とても世界旅行へ行ったり、ゴルフで遊ぶお金の余裕はない。足りない分はアルバイトしたり、起業して儲け仕事をするか、相続で親からもらうしかない。定年延長で65歳まで働くことになりそうだが、体も心も疲れて働けるだろうか。定年後にはお金がなくなり、働けなくなる断崖絶壁が待っている感じだ。