最近の米映画では感じられない繊細でフィットした映像、音楽が続き、しっとりと心のひだに沁みわたる。ニューヨーカーも現代日本人とそれほど変わらないなあなんて思ってしまうそんなウキウキ映画でした。
すごく気に入って、予想通りあの恋愛に突入し、父・息子との対戦かと思いきや、ああいうラストが待ち構えていたとは、、。
これをどう評価するかなんですが、どうも僕はすっきりしませんな。あの結婚の秘密がいかにも嘘くさくて、、。小説的過ぎてどうもなじめません。僕としてはちょっと唖然の状態でした。
ラストの15分前までは快調だっただけに惜しいです。考えたら、伏線はあらゆるところにいっぱいあったわけで、何かどんでん返しのミステリーを読んだ感もありますネ。この辺りを違和感を持ってしまうかどうかで、この作品の評価も変わるんでしょう。
カラム・ターナーはどこにでもいる内向性の青年を好演。自然で良かった。驚いたのはピアース・ブロスナン。相変わらず若い。全然カッコいい。今何歳だっけ?年取ってなおいい俳優になっている。
ケイト・ベッキンセイルも完全美女をいまだ続けている。お化けだのうもし。ちょっとしわを見受けたが、一輪の椿の花のごとくあでやかで断然よろし。
1970年代の映画を見ているようで、実に清々しい青春時代に浸り切っておりました。かなりノスタルジーを意識した映画です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます