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オリゴ党「フェアリーテイル」(作・演出 岩橋貞典) 80点

2018-04-15 17:54:44 | 演劇遍歴

3つのオムニバスと一つのインターミッション。Bバージョンです。二人芝居です。じっくり劇を見られます。今までの岩橋の毒が意外と抜けていて、いかにもフェアリーといった感じ。こんな演劇空間を創造できるんだね。素敵でした。

最初の「とんがり帽子」も力作でしたが、2番目の「食前酒」がなかなかいい味わい。引きこまれる展開に唸ります。一番、分かり易いのは「シヌノラ」でしょうな。笑えるし、ノスタルジーまで感じます。観客に大サービスです。

そして最後に、このオムニバスを収束するラストが待ちかかえていて、ほんのりといい雰囲気で観客は演劇鑑賞を終える。フェアリー、すなわち妖精たち。萩尾望都の「ポーの一族」を思い起こさせるイメージだ。岩橋は萩尾とは違い、永遠に死ぬことのない一族の哀しみを描くことはなかったけど、、。

岩橋さんのしっとりとした筆さばき、素敵でした。早く次作が見たいと思います。


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