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気球クラブ、その後 (2006/日)(園子温) 75点

2007-06-20 21:58:01 | 映画遍歴
園子温特有の手振れカメラ、荒い色彩、そこらの8ミリで撮ったかのような映像なのだが、そのうちに慣れてくるとそこにまさしく本当の青春が浮き上がる。
20人ほどの無目的な、それでいて上の空の自由を求めて、さすらえる間はさすらっていく。それが青春の役得であるかのように、、。
でも、それも卒業の時期をそれぞれが迎える。5年後、リーダーの死により一瞬だけまた過去に戻ってしまうが、それは幻想でしかなかった、かに見えたが、やはりそこにはそのときだけの青春が実在していたのだ。
みんな社会人になって、無軌道な女の子も主婦になり、ふと空を見つめると、あの、そのとき青春があった気球を求めてみんな空を見ている。
荒い映像だが、安作りの映画作りではあるが、そこにあるのは、まさしく希望を求めている青春なんだ。
うーん、何か、見ていた僕も青春していたね。

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