検閲によって欠落したフィルムを追う映画人の日々に映画への熱いオマージュが感じられた。彼女は女であることから、そのフィルムの作者に自分を同一化する、、。
こういう話って好きだなあ。少しミステリーっぽい手法も見せているし、何より人生って、ただ生活してゆくのが人生ではないはず。自分の何かをその人生に投影させるのが生きることなのではないか、とさえ思える。
主人公の映画へのオマージュが、自分自身の生活、家族へと混濁してゆく中でも、それでもただ一つの「芯」を追いかけてゆくその心情はすがすがしく、立派だ。あまり派手さのない主人公役の女優だが、とてもうまい。いい俳優であります。
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