Sightsong

自縄自縛日記

ネイト・ウーリー『Battle Pieces 2』

2017-10-09 21:03:40 | アヴァンギャルド・ジャズ

ネイト・ウーリー『Battle Pieces 2』(Relative Pitch Records、2016年)を聴く。

Nate Wooley (tp)
Ingrid Laubrock (sax)
Matt Moran (vib)
Sylvie Courvoisier (p)

『Battle Pieces』(2014年)の続編であり、メンバーも同じ。しかしサウンドから受ける雰囲気はちょっと違う。

前作はまるで暗い小劇場の中で、それぞれのメンバーの音が浮かび上がっていた。本盤にも浮遊感があるのだが、静的なものから動的なものへと進化したような印象を持った。立脚するもののない空中において、メンバー同士が相互に脚を支えあい、まるで特殊な分子構造のような形をとってくるくると回り続けるようである。各人の発する音は近傍に来ると聴こえ、また向こう側へと去ってゆく。しかしときに、マット・モランのヴァイブの響きが全体を覆ったりして。

●ネイト・ウーリー
ハリス・アイゼンスタット『On Parade In Parede』(2016年)
コルサーノ+クルボアジェ+ウーリー『Salt Talk』(2015年)
ネイト・ウーリー+ケン・ヴァンダーマーク『East by Northwest』、『All Directions Home』(2013、15年)
ネイト・ウーリー『(Dance to) The Early Music』(2015年)
ハリス・アイゼンスタット『Canada Day IV』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
ネイト・ウーリー『Battle Pieces』(2014年)
ネイト・ウーリー『Seven Storey Mountain III and IV』(2011、13年)
ネイト・ウーリー+ウーゴ・アントゥネス+ジョルジュ・ケイジョ+マリオ・コスタ+クリス・コルサーノ『Purple Patio』(2012年)
ネイト・ウーリー『(Sit in) The Throne of Friendship』(2012年)
ネイト・ウーリー『(Put Your) Hands Together』(2011年)


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