Sightsong

自縄自縛日記

コルサーノ+クルボアジェ+ウーリー『Salt Talk』

2017-04-08 17:37:41 | アヴァンギャルド・ジャズ

コルサーノ+クルボアジェ+ウーリー『Salt Talk』(Relative Pitch Records、2015年)を聴く。

Chris Corsano (ds)
Sylvie Courvoisier (p)
Nate Wooley (tp) 

シルヴィー・クルボアジェは知的で硬質なピアノを弾き、内部奏法も駆使する。また、クリス・コルサーノのドラミングは実に繊細であると同時に力強くもあり、1ミクロンの狂いもなく薄く研磨された刃物を想起させられる。

このふたりであれば室内楽的であり、気がピンと張り詰めてはいるものの、ハコから飛び出してゆくようなダイナミズムは希薄である。ここにさらなる別のエネルギーを付け加えているのがネイト・ウーリーであり、時間もノリもまたがり、浮遊し、また柔軟にスタイルを変貌させるかれのトランペットが、このサウンドを魅力的なものにしているとは言えまいか。

●クリス・コルサーノ
クリス・コルサーノ、石橋英子+ダーリン・グレイ@Lady Jane(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
エヴァン・パーカー+ジョン・エドワーズ+クリス・コルサーノ『The Hurrah』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(2013年)
ネイト・ウーリー『Seven Storey Mountain III and IV』(2011、13年)
ネイト・ウーリー+ウーゴ・アントゥネス+ジョルジュ・ケイジョ+マリオ・コスタ+クリス・コルサーノ『Purple Patio』(2012年)
ロドリゴ・アマド『This Is Our Language』(2012年)

●シルヴィー・クルボアジェ
エヴァン・パーカー、イクエ・モリ、シルヴィー・クルボアジェ、マーク・フェルドマン@Roulette(2015年)
シルヴィー・クルボアジェ+マーク・フェルドマン+エヴァン・パーカー+イクエ・モリ『Miller's Tale』、エヴァン・パーカー+シルヴィー・クルボアジェ『Either Or End』
(2013、15年)

●ネイト・ウーリー
ネイト・ウーリー+ケン・ヴァンダーマーク『East by Northwest』、『All Directions Home』(2013、15年)
ネイト・ウーリー『(Dance to) The Early Music』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
ネイト・ウーリー『Battle Pieces』(2014年)
ネイト・ウーリー『Seven Storey Mountain III and IV』(2011、13年)
ネイト・ウーリー+ウーゴ・アントゥネス+ジョルジュ・ケイジョ+マリオ・コスタ+クリス・コルサーノ『Purple Patio』(2012年)
ネイト・ウーリー『(Sit in) The Throne of Friendship』(2012年)
ネイト・ウーリー『(Put Your) Hands Together』(2011年)
ハリス・アイゼンスタット『Canada Day IV』(2015年)


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