ネイト・ウーリー『(Put Your) Hands Together』(clean feed、2011年)を聴く。
Nate Wooley (tp)
Josh Sinton (bcl)
Matt Moran (vib)
Eivind Opsvik (b)
Harris Eisenstadt (ds)
この人の音楽は小劇場での演劇なのだな、と、『Battle Pieces』を聴いたときと同様に思う。ライヴを観れば魅せられるに違いない。
最初はトランペットのみのソロである。暗いステージ上にひとり立ち、スポットライトが当てられる中で、少し転べばコミカルにさえ聴こえてしまうような人間的なトランペットを吹くイメージである。独白が終わったところで、めいめいが楽器を持って小社会の会話を開始する。ジョシュ・シントンのバスクラは決してこれ見よがしなプレイはしない。ハリス・アイゼンスタットのドラムスはいい「演技」をする。そして最後またウーリーの独白でカーテンがおろされる。
●参照
ネイト・ウーリー『Battle Pieces』
ヴィンセント・チャンシー+ジョシュ・シントン+イングリッド・ラブロック@Arts for Art
Ideal Bread『Beating the Teens / Songs of Steve Lacy』(ジョシュ・シントン参加)