双子のルブーフ兄弟の弟、パスカル・ルブーフによるピアノトリオ『Pascal's Triangle』(Le Boeuf Music、2013年)を聴く。
Pascal Le Boeuf (p)
Linda Oh (b)
Justin Brown (ds)
この4月にNYを訪れたときもドラムスのジャスティン・ブラウンと組んで「Smalls」に登場していたのだが、残念ながら時間が合わず観ることができなかった。わたしの目当ては、その時も、この盤も、そのジャスティンだ。アンブローズ・アキンムシーレの諸作などで叩いている音を聴いて、無重力空間に身を置きつつ全方面からパンチを繰り出してくる有様は、まるで、『はじめの一歩』の板垣だと思った。
ここでも、パスカルの流麗なピアノと堅実に音楽を進めていくリンダ・オーのベースと並んで、ジャスティンのパルスは、どこを向いて聴けばいいのだろうという「プラネタリウム」状態。ナマで観たい。
●参照
アンブローズ・アキンムシーレ『The Imagined Savior is Far Easier to Paint』(ジャスティン・ブラウン参加)
アンブローズ・アキンムシーレ『Prelude』(ジャスティン・ブラウン参加)
デイナ・スティーブンス『That Nepenthetic Place』(ジャスティン・ブラウン参加)
ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone(リンダ・オー参加)