Sightsong

自縄自縛日記

ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone

2014-07-02 14:57:42 | アヴァンギャルド・ジャズ

またしても、イーストヴィレッジのThe Stone

ジェリ・アレンテリ・リン・キャリントンとのデュオだと思い込んでいたら、トランペットのイングリッド・ジェンセン、ベース(知らなかったがLinda Ohという中国系マレーシア人のベーシスト)が加わっていた。さらに、途中からはヴォーカルのカーメン・ランディまで。これで15ドルはお得、というか、狭いハコで吃驚するほど豪華な面々。

Geri Allen (p)
Terri Lynn Carington (ds)
Ingrid Jensen (tp)
Linda Oh (b)
Carmen Lundy (vo)

メンバーは全員女性。それに加え、ジェリが昼間に女性向けの「Jazz Camp」を開いていたそうで、その生徒たちが20人くらい詰めかけた(ピアノの向こう側にみんな座ったので、演奏者の背後に若い女性たちの顔が見える)。The Stoneの狭い入口を、ウラワカキ女性たちがアデヤカに笑いながら入っていくところを見ると、何が起きたのかと仰天したぞ。おそらく会場の9割は女性だったのではなかろうか。

曲は、「All of You」といったスタンダードの他はジェリのオリジナルなど。トニー・ウィリアムスにささげた曲(?)も演奏した(『21』に収録されていたが何だったか)。ジェリのピアノは悪くないのだが、もうかつてのような突破力を持ち合わせていないのだろうかという印象を持った。

イングリッド・ジェンセンのトランペットの音色は、綺麗に分割されていて鮮やか。だが、厚みや重みといった要素が感じられない。テリ・リンのドラムス同様、軽くて爽快に飛ばすところに、魅力を見出すべきか。

以前にテリ・リンのプレイを観たのは随分前、2002年の「東京JAZZ」において、ハービー・ハンコックのグループで大きくフィーチャーされていたときだったが、ジャズフェスではプレイの細かなところはわからない。カーメン・ランディに、「テリ・リンはグラミー賞だからねえ」と紹介されて嫌そうな顔をしており何のことか解らなかったが、戻って調べてみると、デューク・エリントンの『Money Jungle』に捧げたアルバムによって受賞していた。


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