Sightsong

自縄自縛日記

マリリン・クリスペル+タニヤ・カルマノヴィッチ+リチャード・タイテルバウム『Dream Libretto』

2019-07-30 20:52:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

マリリン・クリスペル+タニヤ・カルマノヴィッチ+リチャード・タイテルバウム『Dream Libretto』(Leo Records、2018年)を聴く。

Marilyn Crispell (p)
Tanya Kalmanovitch (vln)
Richard Teitelbaum (electronics)

トリオによる前半の抑制された音も悪くはないが、ピアノとヴァイオリンのデュオによる後半のほうが、よりプロセスや遊戯が直接的に表出してきて好きである。

マリリン・クリスペルのピアノは清冽でいて半分は沼で腐っているようで、それがまた良い。その半腐乱の美しい音が弦の擦りの立ち上がりと消失の中に現れる。この出し引きの加減はヴァイオリンとの共演ならではだろうか。以前にミシェル・マカースキーのヴァイオリンを含めたトリオでのクリスペルの演奏は、まるで余裕で微笑む魔女のものだった。

●マリリン・クリスペル
ハーヴェイ・ソルゲン+ジョー・フォンダ+マリリン・クリスペル『Dreamstruck』(2018年)
マリリン・クリスペル+ルーカス・リゲティ+ミシェル・マカースキー@The Stone(2015年)
「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」(2015年)
ガイ+クリスペル+リットン『Deep Memory』(2015年)
プール+クリスペル+ピーコック『In Motion』(2014年)
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
クリスペル+ドレッサー+ヘミングウェイ『Play Braxton』(2010年)
ルイス・モホロ+マリリン・クリスペル『Sibanye (We Are One)』(2007年)
マリリン・クリスペル『Storyteller』(2003年)
マリリン・クリスペル+バリー・ガイ+ジェリー・ヘミングウェイ『Cascades』(1993年)
ペーター・ブロッツマン
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(1985年)
マリリン・クリスペル『A Concert in Berlin』(1983年)
映像『Woodstock Jazz Festival '81』(1981年)

●リチャード・タイテルバウム
アンドリュー・シリル『The Declaration of Musical Independence』(2014年)


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