Sightsong

自縄自縛日記

プール+クリスペル+ピーコック『In Motion』

2017-02-28 22:29:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

プール+クリスペル+ピーコック『In Motion』(Intakt、2014年)を聴く。

Richard Poole (ds)
Marilyn Crispell (p)
Gary Peacock (b) 

いちどマリリン・クリスペルの演奏を目にしてから、崇拝の対象になってしまっている。しかし、本盤では、そこまでの魔法はかけられないですむ。もちろん良い演奏なのだが、ぞくりとさせられる即興のタッチは希薄で、言ってみれば、ジャズ・ピアニストの範疇内なのである。

ここで魅せられるのはゲイリー・ピーコックのベースの音色だ。指で弦をはじいた瞬間から、香り立つような、深い響きを創り出す。決して軽くはなく、むしろスピーカー全体が激しく震える。それでも単に硬く重いだけではない。キース・ジャレットのスタンダーズ・トリオでの演奏においては、ここまでピーコックの音を出していないような印象がある。

●マリリン・クリスペル
ガイ+クリスペル+リットン『Deep Memory』(2015年)
マリリン・クリスペル+ルーカス・リゲティ+ミシェル・マカースキー@The Stone(2015年)
「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」(2015年)
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
ルイス・モホロ+マリリン・クリスペル『Sibanye (We Are One)』(2007年)
マリリン・クリスペル『Storyteller』(2003年)
マリリン・クリスペル+バリー・ガイ+ジェリー・ヘミングウェイ『Cascades』(1993年)
ペーター・ブロッツマン
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(1985年)
映像『Woodstock Jazz Festival '81』(1981年)

●ゲイリー・ピーコック
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
キース・ジャレット『North Sea Standards』(1985年)
キース・ジャレット『Standards Live』(1985年)
ローウェル・デヴィッドソン(1965年) 


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