Sightsong

自縄自縛日記

ティム・バーン+マット・ミッチェル『Angel Dusk』

2018-05-04 14:09:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

ティム・バーン+マット・ミッチェル『Angel Dusk』(tim's tunes/party music、2017年)を聴く。

Tim Berne (as)
Matt Mitchell (p)

なるほどこのようにサウンドが変化するのかとちょっと感激。

バーンとミッチェルとはともに複雑なコンポジション(ミッチェルのソロピアノによる『Forage』と同じくバーンによるものだろうか)をひたすらに追及し、その執念とそこからの逸脱とにひやひやさせられる。シンプルであるだけになおさらだ。

バーンのアルトはSnakeoilなどのグループにおける演奏とはやや違い、裏声的な音色も含め、ダークにうねる。もっと爪をたてた猛禽類のように動くことができたのは、Snakeoilなどグループの中における存在だったからかもしれない。

そして知的でスリムに輝くミッチェルのピアノ。その、バーンとつかず離れずのラインが素晴らしい。ときにソロにもなり、たとえばネイト・チネンのレビューにあるように、6:40-7:15あたりのピアノソロは緊張のなかの別の緊張を創りだしている。

●ティム・バーン
ティム・バーン Snakeoil@Jazz Standard(2017年)
イングリッド・ラブロック UBATUBA@Cornelia Street Cafe(2015年)
ティム・バーン『Incidentals』(2014年)
イングリッド・ラブロック『ubatuba』(2014年)
ティム・バーン『You've Been Watching Me』(2014年)
ティム・バーン『Shadow Man』(2013年)
チェス・スミス『International Hoohah』(2012年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』(2003年)
ティム・バーン+マルク・デュクレ+トム・レイニー『Big Satan』(1996年)
ジョン・ゾーン『Spy vs. Spy』(1988年)
ジュリアス・ヘンフィルのBlack Saintのボックスセット(1977-93年)

●マット・ミッチェル
マット・ミッチェル『A Pouting Grimace』(2017年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
ティム・バーン Snakeoil@Jazz Standard(2017年)
マリオ・パヴォーン『chrome』(2016年)
クリス・デイヴィス『Duopoly』(2015年)
マット・ミッチェル『Vista Accumulation』(2015年)
ティム・バーン『Incidentals』(2014年)
マリオ・パヴォーン『Blue Dialect』(2014年)
ティム・バーン『You've Been Watching Me』(2014年)
ティム・バーン『Shadow Man』(2013年)


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