Sightsong

自縄自縛日記

万年筆のペンクリニック

2012-09-15 22:27:58 | もろもろ

土曜の朝だというのに新宿の丸善まで出かけた。ペンクリニックを開いており、気になる万年筆を診てもらおうと思ったのだ。

持参したのは、使いはじめたばかりのデルタ・ドルチェビータ・スリムと、カジュアルなラミー・サファリである。前者のニブは14KのM。後者のニブはステンレスのM。書きはじめや書いている途中にインクが途切れ、ちょっと苛々することがあった。

仕事でも何でもペンを使うことが多い。そこに何しろ快楽を持ち込むための万年筆であるから、これでは折角気分が乗っても削がれてしまう。もっとも、同じ万年筆を延々と使い続け、ペン先がうまく摩耗してくれば、書き味は良くなるのだろう。しかし、最初から良いに越したことはない。

ペンドクターは、セントラル貿易の宍倉潔子さん。到着してさっそくお願いすると、にこにこしながら、ペン先を素手で拡げたり、何種類もの紙やすりや樹脂板のようなものでこすったり。その結果、見違えるようにインクフローがなめらかになった。さすがの技術である。

喫茶店でノートを開いて書いてみると、やっぱり全然違う。いや嬉しい。良い気分で、今年二回目のインドネシアに持っていこう。


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2 コメント

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Unknown (ひまわり博士)
2012-09-23 15:04:14
すっかり万年筆等になってしまいましたね。
でも、ボールペンやフェルトペンとちがって、使うには結構技術が必要です。しばらく使わないでいると、インクが乾いて詰まりの原因になるし、入っているインクの量でかすれたりボタったり。なにしろ手がかかるので、一般の人々には敬遠されるんですね。しかしそこがいいところで、数年使って自分の思いどおりに書けるようになったときはもう手放せません。
 僕の場合、インクの出具合は自分で分解して調整しています。分解掃除もしょっちゅうです。
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Unknown (Sightsong)
2012-09-24 00:11:45
ひまわり博士さん
はい、すっかり(笑)。
使いこむのが楽しみです。しかし、ご自身での分解調整とは凄い。
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