Sightsong

自縄自縛日記

中川敬@桜坂劇場

2016-10-16 08:45:01 | ポップス

那覇の桜坂劇場で、中川敬の弾き語りライヴがあるというので足を運んだ。わたしはもとよりソウル・フラワー・ユニオンを少々聴き齧った程度であり、ほとんど知らないのではあるが。

Takashi Nakagawa 中川敬 (vo, g)

いきなり森進一の「港町ブルース」を大音量でかけてステージに登壇、ジョニー・キャッシュのTシャツ。いきなり歌い始めたのは、浅川マキの「少年」、高田渡の「生活の柄」。太い声でこんなふうに変わるのか。つかみばっちりである。

歌った曲のほとんどは「ニューエスト・モデル」時代を含めたオリジナル(あたりまえか)。戦災孤児に想いを馳せた「地下道の底で夢を見てる」。奇怪な歌詞の「もっともそうな2人の沸点」。奴隷制に対抗して奴隷を北部に運ぶ「Undergrouond Railroad」について歌った「地下鉄道の少年」(JBの「Night Train」についてはスティーヴ・エリクソンも語っている)。阪神淡路大震災後に被災地でのライヴを頻繁に行い、その状況下であっと言う間に書いてしまったという「満月の夕」(いい歌!)。など。

さらにカバーも歌った。野坂昭如の「黒の舟唄」(野坂は、長谷川きよしや加藤登紀子のヴァージョンの方が売れてしまい拗ねていたという)。デイヴィッド・ボウイの「Changes」。タイマーズの「デイドリーム・ビリーバー」。ボブ・ディランの「Shelter from the Storm」。カーティス・メイフィールドの「People Get Ready」。

いちいちいい歌で、中川さんの野太く熱い声がアコギの音とともに脳内で反響する。シャベリもやたらと面白い。そして、「NO BASE やんばる!」と何度も叫んだ。この余韻がじわじわと浸透してきたころに、CDでひとつひとつの曲を味わってみよう。


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