レイクシア・ベンジャミン『Pursuance : The Coltranes』(Ropeadope、-2020年)を聴く。
Lakecia Benjamin (sax)
Gary Bartz (as)
Jazzmeia Horn (vo)
Regina Carter (vln)
Brandee Younger (harp)
Marcus Strickland (sax)
Ron Carter (b)
Keyon Harrold (tp)
Steve Wilson (sax)
Marcus Gilmore (ds)
Georgia Anne Muldrow (vo)
Meshell Ndegeocello (vo, b)
Dee Dee Bridgewater (vo)
The Last Poets (poetry)
Marc Cary (key)
Greg Osby (as)
Reggie Workman (b)
etc
ジョン・コルトレーンとアリス・コルトレーンの曲を13曲、それぞれゲストを招いて演奏している。普通はこのような豪華ゲスト勢揃いものは印象が薄まるし、飽きて聴いていられないのだが、本盤は悪くない。
それに加え、ゲストの演奏も愉しい。ゲイリー・バーツの一本調子の熱いブロウには「また・・・」と苦笑させられる(褒めていない)。キーヨン・ハロルドも色っぽいのだが、一緒に弾いているロン・カーターのベースも現代ジャズのコンテキストで生きるのがおもしろい(この個性をゆるゆると貶してばかりではいけない)。スティーヴ・ウィルソンやグレッグ・オズビーのスタイリッシュな音も良い(登場したころは騒がれたのに)。ジョージア・アン・マルドロウが熱唱する背後にミシェル・ンデゲオチェロのベースが踊る。そしてディー・ディー・ブリッジウォーター、ラスト・ポエッツ。
本人のサックスは喉を開くことも多いのか、真直ぐで開かれた音で気持ちいい。この個性がアルバム全体で一本筋を通している点が、聴き飽きず愉しめる理由か。
●ラケシア・ベンジャミン
ラケシア・ベンジャミン『Rise Up』(-2018年)
デイヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド featuring メイシー・グレイ@ブルーノート東京(2013年)