Sightsong

自縄自縛日記

照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス

2019-02-11 23:13:23 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2019/2/11)。

Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
Yasuyoshi Ogino 荻野やすよし (g)
Masaki Yoshihisa 吉久昌樹 (g)
Aki Ozawa 小沢あき (g)

ピアノの照内央晴さんの企画により、ガットギター3人衆が集まった。なんでもギタリストはお互いにライヴであまり顔を合わせることがないそうで(それはそうか)、その意味でも興味深い企画。

最初は全員の演奏、次に、小沢あき、荻野やすよし、吉久昌樹の各氏と照内さんとのデュオ。そしてギタリスト3人のトリオ。

こうして聴くと、ギタリストの個性の違いが浮かび上がってきて面白い。小沢さんは長い指をしならせて弦を弾き、また、それと相似形のようにギター全体を動かして、鞭や翼を思わせる。荻野さんは抽象度が高く、蒸留された音を繰り出し、その強度の強さゆえ、音が空中の一点との間でびしりと統率されているかのように感じられる。吉久さんは乾いた音であり、一音一音も旋律も、何かの記憶とつながっているような印象がある。ユーモアもある。

そして照内さんは各々の個性に呼応した。特に意外だったのは、吉久さんとのデュオのときに、ペダルに届かないよう箱の上に足をのせていたことだ。あとで訊いてみると、吉久さんのやや乾いた音のこともあり、あまり響きによるアプローチをしたくないための枷だった。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4、XF35mmF1.4

●照内央晴
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

●荻野やすよし
鈴木ちほ+荻野やすよし(solo solo duo)@高円寺グッドマン(2018年)