ミルト・ヒントンを2枚。わたしはブランフォード・マルサリスの『Trio Jeepy』(1988年)でヒントンを知った、くらいの世代である。キャブ・キャロウェイのオーケストラに入っていたくらいの人だから、当然ながら、ブランフォードなんて新しい新しい。
『East Coast Jazz / 5』(Bethlehem、1955年)はクラリネット入りのカルテット。『The Judge at His Best』(Chiaroscuro、1973-95)は、ルビー・ブラフ、ズート・シムズ、ハンク・ジョーンズ、ライオネル・ハンプトン、デレク・スミス、バッキー・ピザレリなど名手たちとの共演集。
あらためて聴いてみると、丸くも強くも音が立っていて、目立っていて、喜ばせようとする愉しさもある。やっぱり素晴らしいな。
ヒントンが持ってきた8ミリで、あの有名なハーレムでの記念写真の様子を撮ったフッテージが収録されたドキュメンタリーが、『A Great Day in Harlem』である。ヒントンも思い出を語っている。また観たくなってきた。
A. J. Sciacca (cl)
Milt Hinton (b)
Dick Katz (p)
Osie Johnson (ds)
Milt Hinton (b)
Ruby Braff, Dick Hyman, Zoot Sims, Joe Venuti, Hank Jones, Jay McShann, Lionel Hampton, Kenny Davern, Flip Phillips and Bucky Pizzarelli, etc.
●ミルト・ヒントン
ジーン・バック『A Great Day in Harlem』(1994年)
アート・ファーマー+リー・コニッツ『Live in Genoa 1981』(1981年)