7月25日
会社のベトナム人スタッフが、来週結婚式を挙げるというので、配られたお菓子をオットが持ち帰った。
バインコムと緑豆のお菓子。
バインコムは、未熟の青い稲から作るお餅で中に緑豆の餡がはいっている。
空港とかにも売っているが、ハノイで有名と思われるのが、11Doc Pho Hang Than、のお店、1個4000ドン(16円)くらいだったかな?
よそで買ったものはくさくて好きではないが、ここのお店のはへんなかおりをつけていないので食べやすいしおいしい。
このお店のある通りを勝手に「結納通り」とわたしはいっているが、結納品を扱うお店が軒を並べている。
ベトナムの結納品ってどんなもの?
丸い漆のお重のようなものの中に、チャウカウ、お茶、タバコ、菓子、現金などをいれて花嫁の実家にもってゆくものらしい。
チャウカウというのは、ビンロウの実に石灰をかけてキンマの葉で包んで噛む、一種の噛みタバコで、これを噛むと強烈な刺激が口に広がり、軽い酩酊感があり元気がでてくるらしく、酷暑のなかで労働する人を癒す貴重な嗜好品であったらしい。
若い人には形式的なお供えものであるが、いまでもお寺の入り口とか市場でこのセットを売っている。
ハノイで、おばあさんがくちゃくちゃ噛んで真っ赤なつばをはいたり、真っ黒な歯をしているのをみかけて驚いたものだが、これを噛んでいるからである。
これは緑豆のお菓子。
どこにでも売っていて、わたしもベトナム土産に買って帰ったことがある。
緑豆を粉にしてほんのり甘くかためたもので、味はきな粉みたいでおいしい。
しかし、口にいれると粉っぽくて喉につまって苦しいので、最近は買ったことがないが、久しぶりにいただくと懐かしいお味が心を和ませてくれた。
箱の裏が、お祝い事の「喜」となっていていそれっぽくてかわいい。
結婚式は水曜日の昼間、みんな会社があったりして忙しいはずだが、ランチタイムに行って食事をして帰ってくるというシンプルなものらしい。
そのかわりというか、挙式の前に二人の写真をたくさん撮って豪華なアルバムを作るようだが、会社でもこのアルバムをみて、みんなが盛り上がっていたそうである。