10月7日
いつもいうようにこの街は、急に変わることが多い。
路上にごみ箱が置かれるようになった。
この国はは職業の差別化があり、人の仕事はとらないようになっているらしい。
ごみ収集はそれ専門の人しかやらない。
各家のごみはビニール袋にいれて家の前に捨てるし、ひどい人は2階の窓からごみ袋を投げ捨てたりする。
食べ物屋さんとかで、使用済みの紙とかごみとか平気でテーブルのしたに捨てるのは、お掃除の人の仕事をとってはいけないという理由かららしく、きれいにするという習慣はないようだ。
そういうわけで、路上はいつもごみが散らばっているし、排水も悪く、不潔で悪臭がし、道をあるくのはひと苦労である。
このごみ箱にはあまりごみがはいっている様子はない。
使い方を知っているのか心配であるが、置くとなると、やらた並んでいるので、もう少し計画的に設置したらいいのにと思っている。
以前ブログで話題にしたことのある路上の家が壊され、歩道がきれいになった。
ではここに住んでいた人はどこにいったのかと思えば、すぐ横の道にれんが塀によりそうように小屋を建てている。
道路側は地味だが、裏側からだと結構なお宅に見える。
焚き火の炎が見えていたので、ガスは無いのだろう、電気はみんな勝手に電線から引っ張って使っているが、これって盗電になるのかなあ。
先週はなかった水上ハウスが突然、しかも3軒も現れた。
湖のどこかからひかれてきたかつての水上レストランなのか、くたびれたテーブルと椅子、しおれてはいるが植木まで備えている。
これがどういう目的のためにここに引かれてきたのか、今後様子を見守ってゆきたい。
路上の家が壊されたり、ゴミ箱が置かれたりしたのは、来年のハノイ遷都1000年の記念行事のため、歩道をきれいにするとかいう事業目的によるものだとわたしは勝手に想像している。
去年、遷都1000年の行事のため水上生活者を失くすということと、湖の水質保全のためという理由で、水上レストランの営業や遊覧船を、すべて中止するというお達しがあり、湖から消えていた。
しかし、このごろ湖には遊覧船が浮かんでいるし、メンテナンスをはじめた水上レストランが出現しはじめているので、いったいどうなっているんだろうと思っていた。
そんなことが、我が家の裏の湖にまでおよんでくると、この国には決まりごとを継続するとか守るとか、努力するとかいうことはないのだろうかと不思議な気持になってしまう。