なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ219 さんべのSDGs

2019年07月14日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第219回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

7月14日、日曜日。

10日東京でシャンティのイベントがあり、11日はシャンティ職員の面談と理事会。
12日は知人の母の弔問を済ませて、千葉の参学師の寺に心のメンテナンスに。
昨日13日は高尾の寺の初盆供養法話でした。

高尾の高乗寺さんから初盆供養の法話を依頼されてから何年になるでしょうか。かれこれ20年近くになるように思います。
初盆ですから、この1年のうちに家族を亡くされた皆さんの参拝で、隣接の霊園の方々も参拝されるので、毎年200名あまりが本堂を埋め尽くします。
なので、ほとんど毎回新たな方々ですから毎回同じ話でも問題はないのですが、それでは話をするこちらがつまらなく、いろんな話をさせていただき私にとっての勉強の場とさせていただいています。
富津正法院の遠藤長悦老師は、いつも全く変わらずに待っていてくれます。その空気に触れただけで心が休まるのですが、さらに話を聞いて、自分の和尚としての歩むべき方角を確認、修正していただいています。
一昨日は、お互いの好みである浪曲の談議で盛り上がりました。
酔うにつれ「仏教なんてどうでもいいんだって、浪曲の義理人情話で旨い酒が呑めれば」「そうそう!」と、次第に話は乱暴になってきます。
老師との道交も長くなりました。昭和62年からですから、30年に及びます。私の人生の決定的な一人であることは間違いありません。何と言っても娘の名付け親ですから。
一人の人との邂逅によって人生の方向はいくらも変わっていくものでしょう。
今日の出会いの一人が明日以降の人生を決定するかもしれません。また、自分が誰かの人生を変えるのかもしれません。
そう考えれば、今日一日がワクワクしてきますし、大切にしたいと思います。

10日は松林寺でお勤めを一件済ませてから陸羽東線に乗り古川を目指しました。
今回の旅のお供は今村翔吾の『羽州ぼろ鳶組③九紋龍』でした。新庄戸沢藩の江戸火消しの物語で、読み始めると止まらなくなります。
鳴子温泉駅から乗っていくつか駅を過ごしたのは覚えていますが、窓の外には一度も目を向けていませんでした。
他の乗客が降りだしたのに気づき古川に着いたかと外を見ると、今まで見たことがないホームでした。
アナウンスは何と「終点こごたー」というではありませんか。そういえばそれまでアナウンスも耳に入っていませんでした。
見ると3駅も乗り過ごしたことになります。
あちゃー、新幹線の指定もとってあったのに。
慌ててタクシーに乗り込み古川駅に向かい、1時間遅い便に乗り換えて東京に着きました。
イベントの開始時間には余裕があったので良かったのですが、東京駅でマッサージを受けようと思っていた予定がふいになりました。

イベントは、シャンティの「中期事業戦略発表会」という催しで、これまでお世話になった外務省やアフガン大使館、国連関係、NGO団体、宗教団体、出版社、マスコミ、そしてこれまでご支援をいただいてきた多くの企業の方々が集まってくださいました。
その第2部、懇親会の最後の締めの挨拶を任されていました。
どんな締めの形がいいだろうかと考えて、今回のイベントのテーマの一つがSDGsなので、これになぞってやってみようかと思いつきで、「SDGsを私なりに言えば、『そうだ、同志よ、がんばろう』と読みたいと思います。最後のsは、東北人なので『がんばろうず』になります。選挙ではありませんがシャンティがこれから益々発展するように『頑張ろう』の三唱をお願いします」としました。
「SDGs」は「持続可能な開発目標」のことで、2015年に国連で採択され、世界が一丸となって2030年までに達成を目指す17のゴールが設定されています。
シャンティも、その4番目である「すべての子どもが無償で質の高い初等・中等教育を修了できるようにする」という目標に向かって事業を進めています。
でも、今考えると、最初の「S」は「そうだ」などとぼやけたものでなく、そのままズバリ「シャンティの」にすべきだったと残念に思っています。思いつきはうまくいきません。
SDGsをその時の私にあてはめると「さんべ、どうした、がんばれず」ということですかね。
お粗末でした。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


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