なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ156

2018年04月29日 05時09分37秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月29日、日曜日。

先週は、8日間で6回飲み会があるというハードな週でした。
ただ、歳とともに酒量は減ってきていると感じます。
夜も早く眠くなるし、健全な老人になりつつあります。

世の中連休だそうですね。
サラリーマンのサイクルを基準にして社会は回っているようですが、それとは違うサイクルで生きている人もたくさんいます。
農家は農作物を中心としたサイクルですから、曜日は仕事以外の都合となります。
お寺のサイクルも、いわばサラリーマンとは逆の生活というか、サラリーマンが休みの時に寺が忙しいというサイクルです。
子どもの学校の休みも生活のサイクルに影響してきますね。
ウチの子どもが小さいころ、「連休どこに行く」などという会話が巷にあふれると、迷惑だと思ったことがありました。
通常の休みの日に学校の行事に行ったこともありませんが、ましてや連休など、どこにも連れて行けませんでした。
でも一度だけ、連休中に予定表がぽっかりと空白の日があって、急に思い立ってどこかに出かけようということになりました。
近場でどこか空いている宿はないか探してみました。
どこも満室でなかなか見つかりませんでしたが、何とか福島方面の宿に空き室を見つけ予約して出かけました。
ところが、連休中の急な思い付きだったので、お金の準備がありません。
カードで支払いできるだろうと気楽に出かけて宿についてみると、何とカードが使えないとのこと。連休中に空いているという宿は少し訳ありだったのかもしれません。そんな様子でした。
連れ合いと二人の財布をさかさまにして何とか支払いを済ませました。
せっかく出かけたのだから、子どもたちにもどこか見物させたいのですが、残金を考えて行けるところは限られ、食べるものも細かく計算して、ガソリンの心配もしながらひやひや帰ってきたという思い出があります。
今思えば、それはそれである意味サバイバルツアーのようで善き思い出になっています。
連休の皆さん、どうぞ計画的にお楽しみください。

桜も散り、山の雪も残りわずかとなってきました。
春は山菜の恵みにあふれる大好きな季節です。
山菜と同じく、草も萌え始めます。
秋から残った落ち葉を掃くと、下から小さな草が顔を出します。
種子がこぼれる前に抜いておかないと後から苦労します。
ということで、母親が連日出動しています。
「なんだお前じゃないのか」というご批判はごもっともですが、私としては母親に助かっています。
本人が好きだと言うんだからいいじゃないですか。
ウチのルン婆、失礼、母親は、雪が消えるのを待ちかねて外に飛び出しました。
本堂、庫裏の周囲をグルグル回りながら、草をとります。
エネルギー補給をしながら一周するとまた次の草が生えています。
お蔭で境内がきれいに保たれています。
母親がいなくなったらどうしよう、と今から心配しています。
もちろん、自分がやりますが、母親のマネはできません。うーん。
まあ、しばらく元気に頑張ってもらいましょう。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ155

2018年04月21日 07時07分36秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月22日、日曜日。

最上の桜はまだつぼみですが、河北町は満開となっています。
昨日は河北町環境を考える会の総会でした。
いつものように、総会の後山形芸工大の三浦先生の講演をお聴きしました。
今回は、再生可能江ネルギーの現状を中心に、それを販売する新電力の紹介をしていただきました。
100%再生可能エネルギーの電力を売る会社もできたのですが、その仕組みも説明いただきました。

さらに今回は『おだやかな革命』の渡辺智史監督にも急きょおいでいただき、映画に込めた思いもお聴きすることができました。
この『おだやかな革命』という映画、劇場で観ましたがいい映画でしたよ。
お金ではない豊かさとは何か、その答えを地方で始まっている小さな革命的な動きにスポットを当てて紹介している作品です。
原発事故後、自然エネルギーに安全を求めて自ら太陽光発電所を作った会津の酒蔵の社長。
同じく飯舘村に発電所を作った農家。
岐阜県の小さな集落の住民全員が出資して立ち上げた小水力発電所。
森林資源を活用して若者が移住・起業する村となった岡山県の例。
東京の消費者と手を結び、風力発電の電力も農産物も、意見を交わして共に作っていくシステムを作り上げた秋田県の人々など。
自分の住む地域で、自分たちで価値を作り出していく。そこに喜びを感じる人々。
そんな生き方を通して、自分は本当に豊かなのか、生きることに喜びを感じているのかと、自らの価値観を問い直す作品です。
価値観の気づきと転換の広がりは、ゆるやかで、おだやかではあるけれど、しっかりと大地に足をつけた、確かな革命に違いありません。
監督の渡辺智史さんは、昭和56年鶴岡市の生まれ。
芸工大を卒業後、映画製作の道に進み、地域の人々の姿を通して豊かさを問うドキュメンタリー映画を手掛けています。
前作の『よみがえりのレシピ』も全国で上映会が行われ好評を博しました。

今回のこの『おだやかな革命』も是非多くの方に観ていただきたと、河北町での上映が8月19日に決まりました。
詳しくは後日お知らせいたします。
最上町でも上映の機会が作れないかと考えています。
終わってからの懇親会は、三浦先生、渡辺監督も交えてとても賑やかでした。
お開きしたのは11pmでした。古いね。

他との関係性、関わりの中で自分というものが形作られているのだとすれば、どんな人と、どんな智慧や知識と出会うかによって自分の生き方も変化していくでしょう。自分にとって革命と言えるような出会いもきっとあるでしょう。
それが起こるのは今日かもしれませんし、明日かもしれません。
アンテナを大きく伸ばし、かすかな音や声にも反応し、受信していかなければなりません。
受信機が壊れないうちにね。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ154

2018年04月14日 20時42分27秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月15日、日曜日。

金曜日初めて歯を抜きました。
乳歯は抜いたことがあるのだと思いますが、大人の歯になってからは初めてでした。
お蔭さまで、何故か歯だけは丈夫な方で、もちろん虫歯はありますが抜くまでのことはなかったのです。
夜の歯磨きをし始めたのも5、6年前からだと思います。電動歯ブラシも4年ほど前から。
それまでは朝に1回磨くだけで、ほとんどケアらしいことはしたことがありませんでした。
親知らずも痛むことはなく、歯茎の中で眠ったままです。
「1本抜くとガタガタになる」などと脅かす人もいたので、できればなるべく抜きたくないと思っていて、これまで、奥歯の歯茎が痛み出しても歯磨きでブラッシングすると治まったりしていたので歯医者に行くのを抵抗していたのです。
それも効かなくなり、いよいよ観念して出かけました。
口をあくなり、「奥歯が真っ二つに割れてますね」と。
レントゲンを撮って、歯茎にも影響しているので抜きましょうと。
その時には既に手には注射器を持っていました。
こればかりは勘弁してほしかった。
抜くというよりも、歯茎に注射をするということを恐怖に感じていたのだと気がつきました。
でももう抵抗はできません。
乗った椅子は既に倒されて、手には注射器ですから。
「ハイごめんなさいねチクッとしますよ」「肩の力を抜いてね」「我慢してね」
当然ですが、何も言えません。
見るのは怖いので、見てませんが、様子からペンチで抜きにかかっているのが分かります。
「頑張ってね」
グリグリと左右に動かして抜けた模様です。
現物を見せてくれましたが、血が付いてグロテスクでした。
「何で真っ二つに割れたんですかね」
「何か固いものでも食べたんじゃないですか」
記憶にありません。
脱脂綿を詰めて帰ってきましたが暫く出血が止まりませんでした。
昨日になって血は止まったようなので脱脂綿も外しましたが、ポッカリ空いた奥歯を確かめるのも怖いので舌で探ることもできずにいます。
これから他の歯に影響がなければいいがと願うばかりです。

さて、先週土俵について一言言わせていただきましたが、その後いろいろ考えました。
問題は救急救命で土俵に上がった女性のことではないことに気づきました。
先週話したように、相撲は神事として男の世界でいいのではないかという見解に変わりはありません。
しかし、問題なのは、土俵に上がっているのは相撲関係者だけではないということです。
優勝の表彰式の際には、政府関係者や各国代表者、企業関係の人も記念品を贈呈するために土俵に上がっています。
それが男に限られるということが問題なのだと、ようやく気がつきました。
相撲が伝統的な神事だということと、表彰式は別物ですね。
それはやはりおかしいと思いました。
お寺の須弥壇上も、以前授戒会で女性が須弥壇に登壇することができなかった時代がありました。
「血の穢れ」という問題だったと認識しています。今は男女を区別することはありません。
おそらく土俵も同じ起源からではないでしょうか。
そこで、提案ですが、相撲の土俵としてはやはり男の世界でいいのではないかと思いますが、表彰式の際は、土俵上に毛氈でも敷いて、土俵とは一線を画して「舞台」として行えば、男女を論ずることなく上がってもらうことができるように思いますがいかがでしょうか。
詭弁でしょうか。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


三ちゃんのサンデーサンサンラジオ153

2018年04月07日 17時22分27秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月8日、日曜日。

今日はお釈迦様のお誕生日です。
寺での花まつりは月遅れの5月8日に行っています。
桜の開花があちこちから聞こえますが、何せ当地はまだまだ寒く、花の一つも咲いていないので、春はまだ先です。

相撲の土俵について一言。
今回の救急救命のために女性が土俵に上がったことと、相撲の伝統の女人禁制のことを混同して考えてはなりません。
過去に、興行として女性が土俵上で相撲を取ったことはあるかもしれませんが、大相撲は古事記の時代から日本の神事と一体となって行われてきました。
大相撲開幕前日には、土俵の中央に栗や米、塩、昆布、カヤの実などを「埋めもの」として埋めてから本場所を迎えます。
つまり、大地を鎮める神事が相撲だからです。
今回の騒動は救急救命ですから、神事とは全く違います。
それは云わば「命の土俵」の問題で、相撲とは違う土俵ですから、男女を問われる問題ではないでしょう。
行司が、周囲の声に慌ててアナウンスしてしまったことは失態ですが、そこに突っ込んで、女性差別だの相撲の改革だのと、別の問題に広げて相撲を攻撃するのはいかがなものかと思います。
歌舞伎に大人の女性は登場しませんし、宝塚に男性はいませんが、誰もそれを性差別だとは言わずに「伝統文化」として受け止めるでしょう。
同じように、相撲が、土俵に女性が上がらないことを性差別だというのは違うと思います。
男性だけの世界、女性だけの世界、それはそれで素晴らしい意味を持っているでしょう。
必ずしも、男女が混成して舞台に上がることだけが意味のあることだとは思えません。
ましてや神事。
侍としてまげを結い、まわし一つで四股を踏み、被災地に赴いて大地を鎮めたりする、横綱土俵入りのまわしには御幣までついている、神事の使いとして役割を担っているわけで、そこを一般的な権利の問題と混同するべきではないでしょう。
今回女性が上がったのは「命の土俵」ですから、相撲の土俵と区別して考えて欲しいと思います。

さて、4月新年度に入り、それぞれに今年度の行事予定が決まってきていることでしょう。
私の年間予定表も埋まってきています。
特に布教関係の部分を抜き出せば、
特派布教巡回として、今年度は、6月に新潟、9月後半から10月に岡山、10月後半に長崎が入りました。
その他にも、河北町、広島、石川、山形、東京、仙台、塩釜、宇都宮、高尾、足利での法話、講演が入っています。
忙しくならないうちに準備をと思いながら、目の前にあることに手を付けてしまってなかなか準備にかかれません。
直前になっては遅いのになあと思いつつ、冬眠から覚めない状態です。
机の上には、やるべきことがどんどん積み重なって山のようになってきました。
そろそろどこからか手を付けていかないと。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ152

2018年04月01日 04時40分16秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月1日、日曜日。

4月に入りました。
イマドキに言えば「はやっ」でしょうか。
固くなっていた雪も急激に消えはじめましたが、まだ墓地までは行けません。
墓参りができるのは今月中旬ぐらいになりますかね。

さて、一昨日松林寺集中講座の企画委員会を開き、今年も本格的なスタートを切りました。
チラシもできています。
今回第13回の集中講座も豪華講師陣を迎えています。
まずは講座1として、民謡歌手の登場です。
真室川町出身で現在新庄市在住の佐藤麻衣さん。
昨年真室川町のお寺の行事で初めて聞いて、その歌声に魅了されました。
「これは絶対呼びたい」と、終わってすぐに追いかけて出演の交渉をしました。
プロフィールを見ると、何と数々の民謡大会で優勝している実力者ではありませんか。
昨年も、置賜の民謡全国大会で見事大賞を受賞されたことが新聞に載りました。
伸びやかな歌声を是非堪能いただきたいと思います。
三味線は、舟形町、津軽三味線貢正流の三山正満先生が務めてくれます。

講座2は、黛まどか先生の講演。
まどか先生は最上町とご縁があり、何度か訪れていただいています。
昨年秋の高野山参拝の旅にも途中参加いただきご一緒しました。
先生は「歩く旅」をライフワークとされ、これまでにスペインのサンティアゴ巡礼道800キロ、釜山からソウルまでの道500キロを踏破されました。
昨年は四国八十八ケ所の霊場1400キロを歩き遍路で満願され、その時の記録が『奇跡の四国遍路』として3月に出版されました。
今回は、その遍路での苦労や感動を映像を交えてお話いただきます。

講座3は、柳家さん喬師匠の落語でお楽しみいただきます。
師匠には、今回で集中講座7回目の口演を務めていただくことになります。
今年で芸歴51年を迎えられ、昨年春には紫綬褒章を受章されています。
当代きっての江戸古典落語の名人と謳われる師匠、受賞は当然のことと思います。
生で落語を聞けるという機会は、田舎にいるとなかなかありません。
しかも名人の落語を目の前で聴けるのですから、この機会を見逃す手はありません。もったいないです。
益々円熟の名人芸を存分に味わっていただきたいと思います。

恒例の門前市も出ます。
田植えの終わった体をお寺の本堂でゆっくりと休めてみませんか。
「お寺は命の洗濯場」
人がこの世で生きていくことは苦しいこと。老いもあり、病もあり、死の恐怖もあります。
また、災害や事故、突然の災難が襲ってくることもあります。
さらには、人間関係の悩みや苦しみをかかえて生きているのが私たちです。
そんな心の重みやシミを、うなづき、笑い、涙を流して洗い流してみませんか。
集中講座を通して、苦しみの中でも生きる力を、養っていただきたいと願っています。
6月3日(日)午後1時30分開講。
当日券1500円。前売り券1000円。電話、FAX、メールでの予約販売も受付けます。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。