なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンサンラジオ221 エネルギー満タン

2019年07月28日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第221回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

7月28日、日曜日。

松林寺では、住職の法語チラシを自由にお持ち帰りいただいています。
これまでまったくフリーでお取りいただいていましたが、少しでも何かの役に立てたらという思いから、お気持ちの喜捨をお願いすることにしました。
チラシを取られた方から募金箱にお気持ちを入れていただき、それをまとめてシャンティ国際ボランティア会を通じてアジアの子どもの教育支援に使わせていただこうと思います。
その一つの法語を新しくしました。
以前のものを修正したのですが、それはこんな文章です。

 過ちはどんなに重くても
 蝸牛(かたつむり)のように
 背負って歩く以外にない
 いつかその渦まきに
 守られる時がきっと来る

過ちは誰にもあります。
それが大きければ大きいほど、後悔の念も大きいでしょう。
そこに立ち止まっていては前に進めない。あるいは希望が見えないかもしれません。
だからといって、なかったかのように忘れてしまうのも問題だと言えます。
忘れてしまえば、また同じ過ちを繰り返してしまうことにもなりかねないからです。
自分の過ちは、くらますことなく自分で背負っていく以外にありません。
そこに覚悟を決めたとき、荷物は重くとも、歩みだす一歩一歩に自信がついてくるでしょう。
そしてやがて、いつかきっと、自分が背負ってきた荷物に守られることもあるはず。
それをかたつむりの姿に学びます。
殻を背負って歩くことを笑うのは間違いです。
というような内容です。

先週も少しお話しました「もがみエネルギー研究会」ですが、今後の活動展開を見据えて正式な団体としての体裁を整えていこうという話になりました。
すでに最上町には町の環境とエネルギー問題をテーマにした任意団体「もがみ地産地消エネルギー」が存在して、研究会のメンバーも一部ダブっています。
そこで、新たな団体を立ち上げるよりも、研究会をそちらに合流させる方が早いだろうということで、先日22日に総会を開催して正式に再スタートを切ることになりました。
合流の大きな動機は、互いの理念がほとんど同じであるという理由からです。
その理念は次の通りです。

「もがみ地産地消エネルギー」通称:Mocchiは、最上町・もがみ地域の個人、団体、行政、みんなでエネルギーの地産地消を実現するために活動する組織です。
ここで言うエネルギーとは、光・熱・電気といった物理的なエネルギーはもちろん、人の元気・情熱・地域の活力といった精神的なエネルギーも含みます。
自分たちのエネルギーは、自分たちで作り出して使う、活用する。自分たちの住む地域は、自分たちで維持する、変えていく。そのようなエネルギー溢れる地域社会の実現を、ここ最上町・もがみ地域から目指します。

というものです。
総会では4名の理事と2名の監事が選任され、三部が代表理事となりました。
これまでMocchiが行ってきた、間伐材などの町産木材を買い取りそれを地域通貨券Mo券と交換して町内の商店で使うという、木の駅@もがみの事業はこれまで通り継続します。
その他に、エネルギーの自立に向けた学習、視察、講演会などを実施していきます。
まずは勉強ですが、そのためには脳のエネルギーが必要です。

ということで?昨日は例の「蓮田の草取りをするので来い」と誘われましたが、そちらはおやじ衆に任せて、酒持参でBBQにだけ顔を出しました。結局はそれが目的ですから。
お蔭でエネルギー満タン、あふれるほどです。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


サンサンラジオ220 相撲発電所アジサイ

2019年07月21日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第220回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

7月21日、日曜日。

台風5号の被害が長崎県の五島や対馬などに出ているようです。警戒レベル5が出ました。
豪雨の影響は南アジアの各地にも被害をもたらしているようです。
シャンティでは事業国であるネパールの被災地へ調査スタッフを出すことになりました。
気候変動により自然災害は毎年のことですが、被害が最小限で済むことを祈ります。

先週は大きな動きもなく、ほとんど寺にいました。
かといって、大相撲観戦にかじりついていたわけではありません。
今場所はあまり面白くありません。
テレビの実況も話題がなさ過ぎて大変だろうと気遣っています。
何と4人もいる大関の全員が休場してしまったという前代未聞の場所となりました。
とにかくケガが多いですね。
解説に言わせれば稽古が足りないということになるでしょうが、それだけではなく、体が大きすぎ重すぎということも原因の一つでしょう。
そんな中、炎鵬、照強の小兵二人が活躍したことは場所を沸かせた唯一の材料でした。
炎鵬が身長168㎝体重99㎏、照強が169㎝116㎏でありながら幕内で成績を残すのは並大抵のことではありません。これまでも小兵力士は何人かいましたが、幕内定着はなかなかできませんでした。何とか頑張って、体が小さくても動きが早くて相撲がうまい力士が増える先駆けになってもらいたいと思います。
贔屓の佐渡ケ嶽部屋は、琴恵光、琴勇輝とも好成績でした。琴奨菊と琴の若は今日の千秋楽に勝ち越しをかけます。
寂しいニュースは、好きだった安美錦が引退したことです。
技巧派の力士で大物食いでもありました。ケガに悩まされながら何度も復活し希望を与えてくれました。40歳までよく頑張ってくれました。お疲れ様でした。感謝です。

金曜日は町の瀬見水力発電所の見学に行きました。
最上町に、環境問題に関心のある若い人たちが何人かいます。
今年2月に開催した『おだやかな革命』の上映実行委員会のメンバーです。
そのメンバーで「もがみエネルギー研究会」を立ち上げ、エネルギーの地産地消を目指して活動をスタートさせました。
その皮きりの行動で、地元の発電所を見てみたいとの声で実現したものです。
小学生の時に社会見学に行った記憶があります。
この発電所は明治45年に運転を開始し、現在の施設は平成8年に改築されたものです。
小国川から取水し、高低差14.7m水量毎秒3.34㎥で、380kWの発電能力です。それは一般家庭100軒ほどの電気量で規模としては大きくはありません。
それでも町としては歴史ある施設で、どういう内容なのかと気になっていたところでした。
詳しい説明を聞いて、電気はなかなか難しいと感じました。自分で作ればいいというものではなさそうです。勉強になりました。

それが終わって、心のセミナーで3年間お世話になった千歳不動産のビアガーデンに誘われて山形まで出かけました。
ビアガーデンというものに参加した記憶ははるか遠くですが、雨も上がり、屋外で呑むのはまた格別ですね。お世話になった社員の皆様と楽しい時間を過ごしました。

そう、今日は参議院選挙の投票日です。
もう期日前で済ませたでしょうか。
まだの方は、今日の投票にしっかり考えてちゃんと選んでいただきたいと思います。
日本国民はあまり政治に関心がないようです。香港までとは言いませんが、若者にも自分と未来の社会のために責任ある行動で意思表示をしてほしいと思います。
どうせ1票では何も変わらないよ、政治家はどれもこれも一緒だ、誰かが決めてくれたらそれでいい。そんな気持ちはわからなくもないですが、でも、そうやって無関心無責任で諦めているうちにとんでもない社会、国になるかもしれません。
1票を投じることで関心も湧いてくるでしょう。是非無駄にしないように投票しましょう。

隣の斎藤さんが寺との境界の堰の淵ににアジサイを植えてくれました。これは明らかに寺に来る人を楽しませてくれるために植えられたものと思われます。色とりどりのアジサイが咲き誇っています。心遣いに感謝です。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

サンサンラジオ219 さんべのSDGs

2019年07月14日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第219回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

7月14日、日曜日。

10日東京でシャンティのイベントがあり、11日はシャンティ職員の面談と理事会。
12日は知人の母の弔問を済ませて、千葉の参学師の寺に心のメンテナンスに。
昨日13日は高尾の寺の初盆供養法話でした。

高尾の高乗寺さんから初盆供養の法話を依頼されてから何年になるでしょうか。かれこれ20年近くになるように思います。
初盆ですから、この1年のうちに家族を亡くされた皆さんの参拝で、隣接の霊園の方々も参拝されるので、毎年200名あまりが本堂を埋め尽くします。
なので、ほとんど毎回新たな方々ですから毎回同じ話でも問題はないのですが、それでは話をするこちらがつまらなく、いろんな話をさせていただき私にとっての勉強の場とさせていただいています。
富津正法院の遠藤長悦老師は、いつも全く変わらずに待っていてくれます。その空気に触れただけで心が休まるのですが、さらに話を聞いて、自分の和尚としての歩むべき方角を確認、修正していただいています。
一昨日は、お互いの好みである浪曲の談議で盛り上がりました。
酔うにつれ「仏教なんてどうでもいいんだって、浪曲の義理人情話で旨い酒が呑めれば」「そうそう!」と、次第に話は乱暴になってきます。
老師との道交も長くなりました。昭和62年からですから、30年に及びます。私の人生の決定的な一人であることは間違いありません。何と言っても娘の名付け親ですから。
一人の人との邂逅によって人生の方向はいくらも変わっていくものでしょう。
今日の出会いの一人が明日以降の人生を決定するかもしれません。また、自分が誰かの人生を変えるのかもしれません。
そう考えれば、今日一日がワクワクしてきますし、大切にしたいと思います。

10日は松林寺でお勤めを一件済ませてから陸羽東線に乗り古川を目指しました。
今回の旅のお供は今村翔吾の『羽州ぼろ鳶組③九紋龍』でした。新庄戸沢藩の江戸火消しの物語で、読み始めると止まらなくなります。
鳴子温泉駅から乗っていくつか駅を過ごしたのは覚えていますが、窓の外には一度も目を向けていませんでした。
他の乗客が降りだしたのに気づき古川に着いたかと外を見ると、今まで見たことがないホームでした。
アナウンスは何と「終点こごたー」というではありませんか。そういえばそれまでアナウンスも耳に入っていませんでした。
見ると3駅も乗り過ごしたことになります。
あちゃー、新幹線の指定もとってあったのに。
慌ててタクシーに乗り込み古川駅に向かい、1時間遅い便に乗り換えて東京に着きました。
イベントの開始時間には余裕があったので良かったのですが、東京駅でマッサージを受けようと思っていた予定がふいになりました。

イベントは、シャンティの「中期事業戦略発表会」という催しで、これまでお世話になった外務省やアフガン大使館、国連関係、NGO団体、宗教団体、出版社、マスコミ、そしてこれまでご支援をいただいてきた多くの企業の方々が集まってくださいました。
その第2部、懇親会の最後の締めの挨拶を任されていました。
どんな締めの形がいいだろうかと考えて、今回のイベントのテーマの一つがSDGsなので、これになぞってやってみようかと思いつきで、「SDGsを私なりに言えば、『そうだ、同志よ、がんばろう』と読みたいと思います。最後のsは、東北人なので『がんばろうず』になります。選挙ではありませんがシャンティがこれから益々発展するように『頑張ろう』の三唱をお願いします」としました。
「SDGs」は「持続可能な開発目標」のことで、2015年に国連で採択され、世界が一丸となって2030年までに達成を目指す17のゴールが設定されています。
シャンティも、その4番目である「すべての子どもが無償で質の高い初等・中等教育を修了できるようにする」という目標に向かって事業を進めています。
でも、今考えると、最初の「S」は「そうだ」などとぼやけたものでなく、そのままズバリ「シャンティの」にすべきだったと残念に思っています。思いつきはうまくいきません。
SDGsをその時の私にあてはめると「さんべ、どうした、がんばれず」ということですかね。
お粗末でした。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


サンサンラジオ218 七夕の祈り

2019年07月07日 04時38分30秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ
今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ、第218回。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

7月7日、日曜日。

7月7日ということは、今日は七夕ということですか?
昔、七夕というのは子どもたちが集まって賑やかにやるとても大きな行事だったように記憶しています。
ハロウィンだの恵方巻だの経済活動のための行事ではなく、子供の成長や願いのこもった祈りの行事だったでしょう。
民族古来の文化や習慣を大事にしないことはアイデンティティの喪失となり、自分はいったい誰かという人間の根本的な基盤が不安定になるに違いないと危惧するところです。
待ちに待ってたはずの七夕が、あれ?今日?というような状態ではいけませんね。

1日月曜日の「こころのセミナー」について少し報告しておきたいと思います。
山形の千歳不動産が毎年1回行っているセミナーで、今年で31回目になります。
一人の講師が3年間務めて、その人が次の講師を紹介していくという方法で続いています。
うまい方法ですね。主催者は講師選びの苦労がありません。
ということで、今回最終3回目の講演でした。
申込数がすごいみたいです。
350名の定員に、何と470名の申し込みがあったようです。
私の回から毎年申し込みが減ったらどうしようと思っていましたが、その報告を聞いて胸をなでおろしました。
100名ほどはお断りしたとのことでしたが、当日予約なしで会場に来る人もいるようで、予定した椅子を増やして結果として380名を超える方が座られたようです。
スタッフも含めると400名近くが聴いてくれたことになりありがたいことでした。
で、次の講師の紹介ですが、ご本人の了解を得て恐山院代南直哉老師を紹介させていただきました。
彼の信者というか熱烈なファンは全国にたくさんいるので、来年の申込者は更に増えるだろうと予想されますが、それは私の責任ではないので何とかしてもらいましょう。

さて、先週少し予告した本の紹介をしたいと思います。
中野信子『脳科学から見た「祈り」』です。
先週の日本香道の調査からの関連で読んだものです。
ちょっと長いですがその一部を紹介してみます。

人間の共感力の、脳における土台となるのは「ミラーニューロン」という神経細胞です。この細胞はその名のとおり、まるで自分が鏡であるかのごとく、相手の行動が我が身に起きたかのように発火します。たとえば、相手がケガをして痛みに苦しんでいたなら、それを見ている自分も脳内でミラーニューロンが発火して痛みを共有するのです。これが、脳科学から見た「同苦」だと言えます。
脳内にミラーニューロンによる「共感システム」があるからこそ、利他の働きかけをした相手がよい方向に変わったとき、我がことのように喜びと感じられるのです。
「我がことのように」とは、けっしてたんなる比喩ではありません。「相手を助けたい」と真剣に思って利他行をしたとき、脳内のミラーニューロンは活発に活動していると考えられます。そのことで、相手と自分はいわば”脳内で一体化”します。だからこそ、相手が苦しみや悲しみから蘇生したときには、まさに自らの喜びとして感じられるのです。

他の幸せを祈ることが自分の幸せとなる、ということを脳科学で証明する内容です。興味深いですね。
七夕の夜、星に何を祈りますか。
誰かの幸せを祈ることで、ほんわかした幸せ感を味わってみたらどうでしょう。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

※おことわり
このブログは、ラジオ放送という体裁にするため毎回曲の紹介をしていました。そのほとんどが中島みゆきでしたが、その歌詞を転載することが著作権侵害にあたるということで、ブログ管理者から公開が停止されてきました。ということで、私としては寂しい限りですが、今後、曲紹介は取りやめといたします。

公開記事の修正

2019年07月03日 09時54分45秒 | サンサンラジオ
gooblogの管理者からの連絡で、「このブログの記事に著作権侵害に抵触するものがあるので記事の公開を停止します」とのことでした。
今までそんなことはなかったので突然の感は否めませんが、どんどん停止されていく記事の内容から察すると、問題なのは中島みゆきの歌詞なのだろうと思います。
カテゴリーの「みゆき礼賛」と「NGOと中島みゆき」は既に非公開に設定しましたが、「サンサンラジオ」もすべてに中島みゆきの歌詞を転載しているので、今その歌詞の部分を削除する作業を続けていますが、なかなか手間がかかります。
このブログから中島みゆきが消えるのは骨抜きになるような感じですが、しかたありません。
今公開停止になっているものも徐々に公開になると思いますので、済みませんがお待ちください。