なあむ

やどかり和尚の考えたこと

集中講座近し!

2010年09月26日 23時03分54秒 | 集中講座

Imgもう一度宣伝させてください。
松林寺集中講座が間近となりました。
10月9・10日日です。
何人かの落語ファンの目にとまりました。
「本当にさん喬師匠が来るんですか!?」
「さん喬師匠が東北に、しかも日曜日に来るなんて、信じられません」
「人情噺では一番だと思います!」
落語に詳しい方は良く知ってらっしゃいます。
さん喬師匠は、そういう方なのです。
来年またお越しいただけるかどうか、分かりません。
間近で聴くことのできる、滅多にない機会です。お聴きのがしなく。
私は小川ロンさんをすごく楽しみにしています。何度も手紙、ハガキでやりとりしていますが、その人間性には敬服します。
日本全国を、地をなめるように歩いてきた経験と、多くの人間に触れた豊かさから滲み出す人間味に、大きな魅力を感じます。絶対聴いて欲しいライブです。
篠原老師は、30年来の知人ですが、とにかく声がデカイ。物事を言い切る迫力。元気になります。死にたい人も、きっと、生きてみようかと思うことでしょう。
今年もすごいです。
お互い短い人生を生きている今の一時、出会える時に出会わないともったいないですよ。


寒い

2010年09月25日 15時27分22秒 | 宿用院

連日続いた雨が上がってみたら、涼しいのを通り越して寒くなってしまいました。
今日などは、よっぽど宿用院の火鉢を「開炉」しようかと思いました。
しかし、考えてみたらまだ9月だし、今から火を入れてもなぁと思い直し、グッと我慢しました。
宿用院では20年ほど前から火鉢を使っています。
冬のストーブの後先には非常に重宝します。
まだストーブを出すまででもない季節10月後半から、もうストーブをつけるほどでもない季節5月上旬に、ほのかな暖かさはホッとします。
自然に人は火鉢の周りに集まり、手をかざしながらニコニコします。
心の奥まで暖まる効果が火鉢にはあります。ストーブやエアコンには替えられない暖房器具です。
しかし今年の気候は異常ですね。
暑くも寒くもない、ちょうど良い気温はないのでしょうか。
猛暑を忘れて、暑さが恋しくさえ感じられます。


彼岸中日の雨

2010年09月23日 20時20分12秒 | 松林寺

今日はお彼岸の中日でした。
松林寺の檀家さんは、ほとんどがこの日、寺参りに来られます。
お盆は寺の墓地にお墓がある方が中心ですが、何故か彼岸はお墓には行かず寺の位牌堂にお参りする習慣です。
それはおそらく、春彼岸にはまだ雪があって墓参りができないので、その代わりに寺参りしたことが習慣になって、「お盆は墓参り、彼岸は寺参り」という解釈になったものと思われます。
秋彼岸は雪がないので墓参りしてもいいはずなのですが。
このところずーっと雨です。
穂が実って稲刈りをしたいのだそうですが、田んぼに機械が入れず天気待ちです。
倒れた稲穂が土に着いて雨が降り続けると、1週間で発芽してしまって、米として収穫できなくなるそうで、農家はヤキモキしています。
猛暑といい、この時期の長雨といい、農作物と農家にはダメージが大きいようです。


やなせななさん動画

2010年09月18日 22時42分57秒 | 松林寺

今日2本目です。
このブログにリンクを貼っていますが、来年の松林寺集中講座に出演してくれることが決まっている、『歌う尼さん』こと、シンガーソングライターのやなせななさんのブログを見たら、先日テレビ出演した様子が動画で観られるようでした。
コンパクトにまとまって、ななさんのことが分かる動画でした。
是非一度ご覧下さい。
来年松林寺で会えます。
http://nanayanase.blog113.fc2.com/


懐かしい写真

2010年09月18日 22時19分42秒 | 雲水道中記

Img古い写真を探す必要があって、段ボール箱をひっくり返していたら、本当に懐かしい写真がぽろぽろ出てきました。
この写真は、永平寺から歩いてきた時に、途中で撮られた写真です。
庄内地方を歩いていた時に、地元の新聞社か何かの記者が撮ってくれたものだったと思います。
この写真が新聞に載ったのかどうか知りませんが、誰かがどこかで私の姿を見つけて新聞社に情報を流したものと思われます。
かなりの早足だったので、横からの撮影は難しかったと思います。
よく見ると、草鞋の結び方が、その当時の永平寺流になっています。
懐かしいやせていた頃の自分です。
カテゴリー「雲水道中記」の中に収納しておきましょう。


高野山と奈良

2010年09月15日 20時08分14秒 | 宿用院

高野山と奈良の旅は楽しかったです。
初めて訪れた高野山は、あの山の上に4000人が住む町なのだと聞いて驚きました。
その1割がお坊さんで、幼稚園小学校から大学まであり、ほとんどがお寺関係の仕事であることなどを知りました。
まさに、天空の仏教都市といったところでしょうか。
奥の院の弘法大師の御廟は、一種独特の雰囲気がただよい、永平寺の道元禅師の御廟である承陽殿と同じ空気を感じました。
奈良の各寺院は、遷都祭でそれぞれ御開帳などをしており、いい機会でした。
初めて訪れた秋篠寺、法華寺も良かった。
特に法華寺は、悲田院や施薬院などをつくって社会活動を行った光明皇后の寺で、その影響を受けたのが西大寺の叡尊上人で、その影響を受けたのがSVA創始者の有馬実成さんであることから、仏教社会活動の原点とも言える寺でした。
今回そのことが分かっただけでも行った甲斐がありました。
それから、それから、約束していた露の新治師匠とそのお友だちとも会って酒を酌み交わすことができ、満足して帰りました。
奈良はいつ行っても好きな場所です。


高野山と奈良へ

2010年09月11日 21時41分16秒 | 宿用院

明日から2泊3日で、高野山と奈良へ、宿用院の旅行です。
高野山は初めてですが、一度は行ってみたいと思っていました。
奈良は今年遷都1300年で賑わっているようです。セント君に会えるでしょうか。
今回は、奈良の中心部を避けて、周辺の寺院を回ろうと思っています。
室生寺、法華寺、秋篠寺、法隆寺、そして外せない唐招提寺です。
室生寺は五重塔の扉が開扉されているという噂ですし、唐招提寺は平成の大改修が終わっての公開なので、非常に楽しみです。
京都より断然奈良が好きなのですが、その中でも唐招提寺は好きですね。鑑真和上の熱意が今も生きているような感じがします。ここにはSVAの募金箱も置いてもらっています。
そして、奈良と言えば、松林寺にも宿用院にも来ていただいた落語家露の新治師匠がお住まいです。連絡したら宿まで来てくれることになりました。夜遅い時間になりそうなので、顔を見るだけということになりそうですが、これも楽しみです。
ということで、日常のことはすっかり忘れて行ってきま~す。


パキスタン洪水

2010年09月08日 21時15分37秒 | シャンティ国際ボランティア会

昨日はシャンティ国際ボランティア会(SVA)の臨時理事会でした。
議題はパキスタン洪水緊急救援について。
パキスタン全土の5分の1が水に浸かり、人口の1割にあたる1700万人以上が被災してといわれる大災害なのですが、日本ではあまり報道されません。
地震のようにドンと一気に被害が見える災害と違って、水害はジワリジワリと広がっていくことからニュースになりにくいという事情があるのでしょう。
また日本では、コップの中の嵐の方が大きいために、外に目が向かないということもあるのでしょう。
みんなが無関心のうちに、被害は、国の存続にも関わるような甚大な規模になっていました。
救援活動スタートには遅すぎた観もあるのですが、当初の被災地域がタリバンが力を及ぼしている地区でもあったことから、外国人と外国団体に対する攻撃も予想されたため、発動に躊躇していたという理由があります。
現在は国土全域にまで被害が広がっており、また、現地NGOとの協働も見通しがついたことから、理事会での協議となりました。
結論として、救援活動を開始することになり、スタッフを現地に派遣することにしました。
治安と感染症に気をつけてSVAらしい活動ができるように期待しています。
救援のための募金も開始しますので、お志のある方はお願いします。


静岡にて5

2010年09月03日 05時52分03秒 | 布教活動

今日も4時ころに目覚め、顔を洗い頭を剃って、昨日の報告書を書き、日の出とともにブログを書いています。
昨日は特に疲れました。
暑さもあるのですが、午前の教場で、教場主が「高座を用意しましたので」ということで、思いもよらず高座説教となりました。
高座というのは、その名のとおり、高さ三尺あまりのところに半畳畳を敷いた説教台で、その上で坐禅を組んで話をするのが高座説教の形です。
今では授戒会以外ではほとんど行われない古い形の説教スタイルなのですが、おそらくは教場主がそれほどの気持ちで迎え入れてくれたのだと思い、断ることもできず、勤めさせていただきました。
なれない形での緊張感と、坐禅の位置が定まらず変なところに力が入り、そのまま1時間半という状況に、終わってホトホト疲れました。
でも、昨晩は静岡最後の夜ということで、シーラカンスさんと二人で蕎麦屋で一杯やりながら(シーラカンスは当然呑みませんが)ゆっくり話ができたことで、気持ちの疲れはとれました。
今日は最終日で、午前の教場が終われば山形に帰ります。
今回の巡回は、5日間で8教場、午前午後の1日2教場の日が3日もあり、それよりも何よりもこの暑さでなかなかハードでした。
こうやって、一日一日を一期一会の心持ちで過ごして、生きている喜びを感じていきたいと思います。


静岡にて4

2010年09月02日 06時05分40秒 | 布教活動

やりました。間に合いました。
昨日1日付けで「不幸」の連絡がなければ、帰ってからの葬儀に間に合うと思ってヒヤヒヤいました。
これで今日明日と2日間、安心してお勤めができます。
昨日は、この2日間の打ち合わせを兼ねてのご接待がありました。
その席に、私ともう一人の布教師(シーラカンス)の同安居(永平寺修行の同期)が訪ねてくれました。
その彼は、上山日が私より一日前でしたので、一番厳しい時期をほとんど同時に経験した仲でした。上山したてのころの様子は鮮明に覚えていて、同じ釜の飯の連帯感を味わいました。
もう一人、二人と共通の同級生という人もいたのですが、私にもその彼にも全く記憶がなく、やっぱり大学時代はお坊さんを避けて生活していたなと確認したことでした。
そういえば、静岡県に「尾羽(おばね)」という地名があって、もしかしたらこれも「尾花沢」の語源と同じくアイヌ語系由来かも、と思いました。各地を旅することの面白さですね。