なあむ

やどかり和尚の考えたこと

5月の予定

2010年04月30日 13時45分00秒 | 宿用院

他寺院のブログを拝見していて、こういう書き方いいなと、参考にさせていただきました。

松林寺予定
8日 13:30 花まつり 花を一輪お持ちよりください

10日 19:30 写経会

29日 19:30 道元講

宿用院予定
9日 6:30 座禅会

9日 13:30 花まつり 花を一輪お持ちよりください

10日 9:30 写経会

16日 6:00 一斉墓掃除

30日 15:00 地蔵まつり、中村ブン「心のうた」コンサート

その他

13日 SVA理事会

23日 河北町環境を考える会 移動例会 「楽舎」にて地産地消を味わう


やなせななさん

2010年04月28日 17時23分48秒 | 集中講座

今日は松林寺にやなせななさんがお立ち寄りくださいました。
今晩新庄で行われる曹洞宗青年会のイベントに出演される前に、お寄りいただいたのでした。
実は、やなせさんには、来年の集中講座においでいただくお願いをしていますので、下見をしておいてもらいたいと思いました。
山形空港から車でお迎えしたので、道中中島みゆきの話題で思いを共有できました。やなせさんは「みゆきさんは神だ」とある雑誌のコラムに書かれたとか、さもあろう、さもありなん、と大きく頷いたところです。
松林寺下見の様子をカメラで撮影しようと考えていながら忘れてしまいました。だめですね、いつもこんな調子です。
このブログにやなせさんのリンクを貼っていますのでそちらをご覧下さい。
彼女の公演のDVDを拝見して、歌もさるここながら、トークがいいのです。今年の講座の講師は既に決まっていましたので、来年に是非と思いました。歌とお話をたっぷりお聴きしたいと考えています。


B級グルメ「冷たい肉そば」

2010年04月26日 13時47分17秒 | 地球環境

昨日は河北町環境を考える会の総会でした。

河北町長と環境防災課長も出席してくださって、有意義な総会となりました。

総会終了後、ミニトークということでゲストをお招きしてお話をうかがいました。

ゲストは、河北町商工会商業活性化推進員の逸見朋愛さん。谷地名物「冷たい肉そば」をB級グルメで全国に発信して町の活性化につなげようと活動されている方です。

はじめて知りましたが、「B級グルメ」というイベントは、かなりまじめなポリシーを持った団体「愛Bリーグ」が、厳しい基準で審査したものしか参加できない仕組みになっているようでした。

そして、逸見さんに感心したのは、自由さとスピードを優先させるため、あえて行政や業界などの関係者を頼りにしないで、市民ボランティアでの活動にこだわっているところでした。

こういう若者の行動が、閉塞した社会に風穴をあけてくれるのだなと勇気づけられました。

当会会員のみんなが応援してくれるはずです。がんばれ逸見さん!


志ん朝全集

2010年04月23日 17時33分00秒 | 集中講座

ついに買ってしまいました!
DVD「志ん朝全集」上下巻。
出た当時から気になって気になって仕方ありませんでした。当時は一巻3万円以上したので躊躇していましたが、今は少し安くなってきましたので思い切って買ってしまいました。
CDはだいぶ揃えていたのですが、耳だけで聞いていると、仕草が分からず、声のないところで笑い声が聞こえると、どんなことをしているのか、こんなことか、あんなことかと想像して、気になってやきもきしていました。
あ~すっきりした。
やっぱりそうでした。落語は、「噺」なのですが、一人で何人かの人を演じ分けるのですから当然身振り手振りがつきます。人によって、声の変化だけでなく、「様子」が違ってきます。
旦那、小僧、おかみさん、ご隠居、バカ、それぞれに顔やカタチが違うのです。
その切り替え、変化、その演じ分けこそが落語の芸です。
「文七元結」で左官の長兵衛とおかみさんの喧嘩のやりとりなど、一人で同時に二人を演じる様子は、CDでは見分けることができませんでした。
やはり落語は間近で、目で見て耳で聞くものだと思いました。
まことに悔しいかな、生きているうちに生の志ん朝落語を見ることはできませんでした。
せめてDVDで、その芸を堪能したいと思います。
松林寺集中講座には、今年も柳家さん喬師匠をお招きしています。生の名人芸をここで見ることができます。是非お見逃しなく。


言語と思い

2010年04月19日 18時05分58秒 | 師匠の遷化

今日法事のお経を読んでいて、唐突に一つの妄想が浮かんできました。

「あっ!」と言ったきり、突然に言語を失ってしまったらどうなるだろう。

お経も読めなくなるから仕事ができなくなる、話もできない。家族との会話もできない。言語そのものを失った場合は、字も書けなくなるのではないだろうか。

パソコンで文字を打つこともできない。筆談もできない。字を読むこともできなくなるだろうか。

そうなってしまったら、いったい周囲の人々とどうやってコミュニケーションをとるのだろうか。自分が伝えたいこと、してもらいたいこと、胸の中に湧き上がってくるとめどない「思い」はどのように処理すればいいのだろうか。胸が張り裂けそうな焦りと、頭が爆発するような苛立ちで、気が狂いそうになるのではないだろうか。

精神安定剤を処方されて、ドンヨリした意識で、欲求さえも抑え込まれてしまうのでしょうか。

そう考えると、人間が言語をもっているということはすごいことなんだなと考えさせられました。

実は、今思えば、父親の症状がそのようなことだったのだと思います。

父親の場合は、パーキンソン症候群の症状で、次第に言語が失われていったのですが、当初、字は読めるのだろうと思い、50音表を作ってそれを指さすように提案してみましたが、結局一度も使うことはありませんでした。おそらく読むことさえできなかったのだろうと思います。

何か言いたそうにしている時、こちらから「こうか?、ああか?」と聞いてみて、ぴったり合っていた時のホッとした喜びの表情を思い出してみると、伝えたい思いはたくさんあったのでしょう。

逆に、それが何度も何度も自分の思いと違った時は「バカ!」と起こってしまって席を外していました。「バカだけははっきり言えるんだね」と笑っていましたが、本人はどれほどつらかったのだろうかと思います。

胸にある思いをこうして伝えられることの幸せを思います。


父親の見方

2010年04月15日 17時29分38秒 | 師匠の遷化

近ごろ父親のことが頭に浮かびます。
中学から大学に入る頃までは、父親が嫌いで敵でしかありませんでした。
親元から離れ、成人して、自分が少しずつ大人になっていくにしたがい、父親の弱さやら、悩みやらが少しずつ理解できるようになり、許せるというか、いとおしくも感じられるようになった気がします。
それでも顔を見れば、素直に口がきけるような状態までには至らず、長い時間、距離を置いた関係が続きました。
最近ふと感じるのは、父親という存在を自分との関係において見るのと、父親その人の人生として見るのとの違いについてです。
若いころは、自分にとっての関係でしか父親を見ることができず、性格が合わない、価値観が違う、言い方が気にくわない、などという、うっとうしい存在にしか感じられませんでした。
それが、年齢を重ねる毎に、「義照(幼名千代亀)」という人の人生として父親を見られるようになってきたような気がするのです。
年を経る毎に、前者から後者へ、その割合が多くなっていって、亡くなって、完全に一人の人生として対峙することができるようになったように思います。
今では、嫌いだったという感情すらもどこかへ消え失せてしまって、父親の人生を考えることができます。
本人は自分の人生をどう思っていたのだろう。生まれた価値を自覚できたのだろうか。総合して、幸せな人生だったと感じていたのだろうか。
身近な家族のことも、客観視することで、冷静に立ち向かうことができるように思います。


ガンバレ浪曲!

2010年04月12日 19時02分40秒 | 今日のありがとう

この期に及んで雪です。何という年でしょう。
先日特派布教師協議会に上京した際、半日時間が空いたので浅草の寄席に行ってみました。たまたま、ちょうど圓楽襲名披露興行の真っ最中でした。
米丸、鶴光、小遊三、米助、夢之助などが襲名披露口上をしたり、豪華な顔ぶれでした。
噺そのものは、それぞれ顔見せのような短いお笑いがほとんどで、入口で観光客が「こんなに大勢出るんじゃ15分ぐらいの短い噺ばかりでつまんないよ」と言っていたその通りの内容でした。
それでも、テレビの影響なのか、立ち見もたくさんいる大入り満席で、お祭り騒ぎでした。
その前に、気になっていた木馬亭にも顔を出してみました。こちらは浪曲と講談の定席で、顔を出した時には若手の浪曲師が一曲うなっていました。
客は10人足らず。おそらく常連のサクラに近い、それでも何とか浪曲の火を消したくないというファンなのかと思いました。
場内は、田舎町の場末の映画館の体で、今は特に落語ブームということで、その煽りも受けているのかもしれません。
今回は、襲名披露という特別興行があったために、そそくさと演芸ホールに行ってしまいましたが、次はきっとじっくり聞かせてもらうと誓ったことでした。

ガンバレ浪曲!


随聞記100回

2010年04月09日 21時24分16秒 | 布教活動

先日特派布教師協議会に出席し、管長禅師から直接辞令の伝達がありました。今年の任地は、宮城県、静岡県、富山県になりました。

今期40名が任命されたのですが、その中のお一人がこんな話をされました。

「布教師養成所で勉強していた時に、主任講師の老師が、養成所生の一人に、『1年間で随聞記を100回読んできなさい』と言われた。『自分でなくてよかった。そんなの絶対無理だ』と思った。きっと老師は、相手を見抜いて、こいつなら大丈夫と思ったからそう言ったのだろう。しかし、それはきっとすごいことに違いない。1年間ではとても無理だが、何年かかければ自分でも100回読めるのではないか。やってみよう」と思ったと言うのです。

そして、3年9ヶ月かかって、何と100回読み終えたという話でした。

『正法眼蔵随聞記』とは、道元禅師の話し言葉を、弟子であるエジョウ(漢字が出ない)禅師が書き留めたもので、和訳文をいれると300ページほどあります。

どこに行くにも持ち歩き、少しずつ読んでいったと言います。70回過ぎあたりから、色々な気付きが出て、他のことがよく分かるようになった、100回読み終えた時の達成感はすごかったと語っていました。

繰り返し、繰り返し読むことの意味と大切さを知りました。

すごい人だ、自分が言われたわけではないのに、せっかくだから自分もと思ったところがすごい。だとすれば、その話を聞いた自分も、せずにはおれないのではないか、と思ってしまいました。

挑戦してみようと思います。これまでも、座右の書として、何度も読んではきましたが、頭から終いまで100回というのは気の遠くなる話です。

う~ん、やるぞ!


出かけの前に

2010年04月04日 20時25分01秒 | 布教活動

今年度より特派布教師に任命されまして、明日より7日まで、東京の本庁で辞令伝達、任地調整の協議会があります。
特派布教師とは、曹洞宗管長の代理として全国の寺院を回り、その「お言葉」を伝達するという役目で、40名程が2年任期で任命される制度です。
平成8年から13年までの6年間も務めさせていただいたのですが、今回9年ぶりに復帰というということになります。
現在二ヶ寺を兼務していることから、できれば陽堂が帰ってきてからの方が良かったと思っていましたら、案の定、今日松林寺の役員会で、「留守中に何かあったらどうする」という懸念の声が噴出して、収めるのに大変でした。
葬儀は自分の菩提寺の住職にしてもらわなければ困る、という認識はありがたいことと思いながら、宗門全体のために働くのも住職の努めとも言え、困った状況ではあります。
何とか檀家に迷惑をかけない範囲で役に立てればいいのですが。


筍の季節

2010年04月02日 19時43分53秒 | 今日のありがとう

昨日今日は、静岡県焼津市のお寺さんへ説教を依頼されて出かけていました。
そこで、今年初物の筍を頂戴しました!
「!」が付くのは、筍が大好物だからです!
今年初めての筍は、そのお寺さんでも今年はじめていただいたものらしく、土の中から顔を出すか出さないかのウブな代物のようでした。
もったいない、ありがたい、柔らかで甘みのある、逸品を頂戴してきました!
味をつけて煮たものと、汁物、そして筍ご飯まで。
でも、本当のところを正直に言うと、本当に好きなのは、筍の「粕汁」なのです。
味噌汁に粕を入れただけのことですが、筍の味と粕の味が合わさって何とも言えない調和となります。
家によっては、豚肉を入れたり、ニシンをいれたり、厚揚げや豆腐や椎茸を入れるところもありますが、私の好物は、「筍だけ!」です。他は何もいりません。邪魔です。
粕はかなり濃いめがいいです。
あ~もう、よだれが出る。1日3食毎日でも大丈夫です。これから本当に楽しみの季節を迎えます。でも、初物はやっぱりうまいですね。