なあむ

やどかり和尚の考えたこと

引き落とし

2010年02月05日 22時09分48秒 | ふと、考えた

今日の朝からのニュースは、政治とカネの話題を「押し切って」朝青龍引退のニュースでした。

度重なる不祥事に、「当然」という街の声も多かったようです。「品格」という言葉には人格まで否定するような怖い響きがあるので好きじゃないのですが、要するに「お行儀が悪い」ということだったのでしょう。

相撲は「国技」ともなっているので、それなりの要求も強いのだと思います。

ただ、日本人の国民意識の中に、「お行儀」だけではなく、「日本人」と「外国人」の感情も含まれていたのではないでしょうか。

確かに、現大関以上の力士、今後横綱になりそうな力士を想定すれば、あまりの外国勢の強さに、日本人に贔屓になる感情は私の心の中にもあります。

過去に、社会的に問題を起こした力士を見れば、今日の新聞にありましたが、大鵬と柏戸がアメリカ帰りにピストルを持ってきたということがあったようで、「譴責」になったということでした。土俵上ではじめてガッツポーズをしたのは、今の井筒親方が逆鉾の時でした。

小錦のときもそうでしたが、小柄な日本人に投げ飛ばされる時には笑って、強くなると憎々しげに批判するというのは情けないのではないでしょうか。

日清・日露戦争の国民感情とダブってしまうのは考えすぎでしょうか。

外国の本場に赴いて活躍するというのであれば、大リーグのイチローはどうなのでしょうか。松井などは会見でほとんど英語で話しなくても通るようですが、力士は日本語でないと許してくれませんね。

それでもどうしても「国技」だというならば、歌舞伎の世界のように一切外国人は入れないとすべきだと私は思います。

日本国籍がなければ「年寄」にもなれないようですし、理事にもなれないようですね。

問題はむしろ、外国人力士を「横綱」として育てられない相撲界でしょう。いやいや、だいたいにして、日本人全体に日本人の「品格」というものが具わっているのでしょうか。成人式の若者はいかがでしょうか。力士にだけそれを求めるのはいかがなものか。

「国家の品格」などという本も売れましたし、「日本人には日本が足りない」とおっしゃった女将さんもいました。

引退して良かったという前に、自らの「お行儀」と「日本度数」を考えてみる必要がありそうです。

今回の引退は、言わば「引き落とし」のワザですね。

全く関係なく、今日の午前中はとても良い天気でした。

思わず車を止めて写真を撮りました。

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