なあむ

やどかり和尚の考えたこと

大震災51 炊き出しの後に

2011年06月01日 18時51分38秒 | 東日本大震災

昨日は岩手県のお寺さんで護持会総会の講演としてお話をさせていただき、気仙沼の清涼院さんに寄って泊めてもらい、今日は石巻の炊き出しに合流しました。

河北町婦人会の有志と環境を考える会の有志という構成の炊き出しでした。

場所は、友好都市になる旧河北町の飯野川中学校でした。

体育館で避難生活を送っている120名あまりと、中学校の生徒の給食ということで都合約300食を提供しました。メニューは酢豚とサラダ。珍しいメニューだったせいか大変好評で、喜んでもらえました。

20110601_113610 この中学校には、学校が被災した大川中学校が間借りをしていて、それぞれのクラスで学んでいます。

給食の時間になり、クラスごとに受け取りに来たのですが、大川中学校のクラスは、2年3年生が15~20名なのに、1年生はたった4名でした。

小学6年生で多くの同級生が亡くなってしまった結果なのでしょう。4名の心を思うと胸が痛くなりました。それでもあなた達は生きていくのです!

体育館の方で「まけない!タオル」を配らせていただきました。

昼食後で皆さん横になられて、最初ほとんど姿が見えなかったのですが、説明をして話をしていくと、だんだん興味が湧いてきたのか、ひとり、また一人と顔を上げ、テーマソングを流すと立ち上がって体を動かす人もありました。

「まけない」意味を話すと、クスッと笑ってくれ、喜んでくれました。ユーモアは必要です。

「枕の上にかけて休んで、明日の朝元気に目覚めていただきたい」と提案すると、大きく頷いてくれました。

直接避難所での配布は今回が初めてでしたが、「やっぱり喜んでくれる」と確信を得ました。