静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
開港6年目の3月実績は過去最高だった開港1年目には及ばなかったものの前年同月からは大きく伸びた。
詳細は後述するが、身長の原因は、昨年度同月から中国便がチャーター便を筆頭に2万人弱伸びたことによる。
一見すると歓迎すべき現象に見えるが、内実は深刻な懸念が拡大している。
これは、ホームページの論説に詳解しているが、要は、税金を静岡空港からの訪日にこだわるあまり静岡空港との関連で税金を集中的に投じてきたため、羽田や成田とのアクセス改善やそれら空港からの誘客、加えて観光地の訪日外客のための環境改善に税金を投じてきた空港のない山梨県に本来求めるべき成果で遅れをとっていることがはっきりしてきたからです。
以下、開港6年目の10か月目となる3月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向>
開港から6年目の3月実績は、前年同月から大きく伸びたものの、先月同様歴代2位どまりであった。
全国的な中国人訪日客の激増を追い風に、補助金と着陸料無料によって海外路線を誘致したが、既存の国内路線は開港初年度の3月の7割ほどにとどまるなど、風と金で底上げした結果と言える。
顕著なのはソウル便で、中国路線のようにチャーター便補助金や親切路線の着陸料免除の特典が及ばないため、全国的には訪日韓国人観光客は震災前の水準に復調しているにもかかわらず、静岡空港にあっては減便が続き平成22年3月に比べてわずか2割程度の利用者数にまで落ち込み低迷したままとなっている。
金の切れ目が路線の切れ目という厳しい現実を見ると、中国路線を現在の水準で維持していくには切れ目なく補助金を維持または拡大させていかなければならないという厳しい現実を自覚せずにはいられないのである。
結果、右肩上がりに増え続ける補助金にもかかわらず、3月は、国内、国際合わせても50,400人にとどまり、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(51,829人+上海推計1,750人)は、またしても超えられなかったのである。
<3月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の3月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線 8,550人 2位/過去6年(1位の平成22年9,070人に対して94.3%)
福岡線 10,551人 3位/過去6年(1位の平成22年12,174人に対して86.7%)
鹿児島線 3,132人 4位/過去6年(1位の平成22年4,313に対して72.6%)
沖縄線 7,972人 1位/過去6年(1位の平成26年7,663人に対して104.0%)
ソウル線 3,454人 6位/過去6年(1位の平成22年17,491人に対して19.7%)
上海線 4,550人 1位/過去5年(1位の平成23年2,198人に対して207.0%)
台北線 4,880人 1位/過去2年(1位の平成26年4,092人に対して148.0%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便等を含む総利用者は60,080人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年64982人(62,582人+上海推計2,400人)に比べて92.5%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移
国内線の推移の内訳
国際線の推移の内訳
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
開港6年目の3月実績は過去最高だった開港1年目には及ばなかったものの前年同月からは大きく伸びた。
詳細は後述するが、身長の原因は、昨年度同月から中国便がチャーター便を筆頭に2万人弱伸びたことによる。
一見すると歓迎すべき現象に見えるが、内実は深刻な懸念が拡大している。
これは、ホームページの論説に詳解しているが、要は、税金を静岡空港からの訪日にこだわるあまり静岡空港との関連で税金を集中的に投じてきたため、羽田や成田とのアクセス改善やそれら空港からの誘客、加えて観光地の訪日外客のための環境改善に税金を投じてきた空港のない山梨県に本来求めるべき成果で遅れをとっていることがはっきりしてきたからです。
以下、開港6年目の10か月目となる3月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向>
開港から6年目の3月実績は、前年同月から大きく伸びたものの、先月同様歴代2位どまりであった。
全国的な中国人訪日客の激増を追い風に、補助金と着陸料無料によって海外路線を誘致したが、既存の国内路線は開港初年度の3月の7割ほどにとどまるなど、風と金で底上げした結果と言える。
顕著なのはソウル便で、中国路線のようにチャーター便補助金や親切路線の着陸料免除の特典が及ばないため、全国的には訪日韓国人観光客は震災前の水準に復調しているにもかかわらず、静岡空港にあっては減便が続き平成22年3月に比べてわずか2割程度の利用者数にまで落ち込み低迷したままとなっている。
金の切れ目が路線の切れ目という厳しい現実を見ると、中国路線を現在の水準で維持していくには切れ目なく補助金を維持または拡大させていかなければならないという厳しい現実を自覚せずにはいられないのである。
結果、右肩上がりに増え続ける補助金にもかかわらず、3月は、国内、国際合わせても50,400人にとどまり、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(51,829人+上海推計1,750人)は、またしても超えられなかったのである。
<3月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の3月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線 8,550人 2位/過去6年(1位の平成22年9,070人に対して94.3%)
福岡線 10,551人 3位/過去6年(1位の平成22年12,174人に対して86.7%)
鹿児島線 3,132人 4位/過去6年(1位の平成22年4,313に対して72.6%)
沖縄線 7,972人 1位/過去6年(1位の平成26年7,663人に対して104.0%)
ソウル線 3,454人 6位/過去6年(1位の平成22年17,491人に対して19.7%)
上海線 4,550人 1位/過去5年(1位の平成23年2,198人に対して207.0%)
台北線 4,880人 1位/過去2年(1位の平成26年4,092人に対して148.0%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便等を含む総利用者は60,080人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年64982人(62,582人+上海推計2,400人)に比べて92.5%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移
国内線の推移の内訳
国際線の推移の内訳
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