28日、先日の、水の回復は「工事によって生活環境や自然環境に著しい影響があり、工事との因果関係が明白になった場合」であると極めて限定的に解釈している旨のJRの会見を受けて、静岡県がJRの認識を紹介したところ「健全な水環境の回復措置が必要との合意事項に条件があるとは考えていない」との回答が届いたとし、鈴木康友知事は3者合意を遵守できていると会見で述べたという。
これで納得してしまうという静岡県の姿勢は故意なのか愚かなのか、いずれにしてもお粗末だ。
JRは3者合意の「健全な水環境」の解釈として「生活環境や自然環境に著しい影響」を、「回復」の解釈として「因果関係が明白」であることを言っているのであって、合意事項に条件をつけているわけでないことは最初から明らかだからだ。
国際会議などでの宣言で採択を優先し解釈を故意に曖昧にすることはよくあるが、当事者間でのこのような重要な約束事で解釈を詰めていないことがそもそもの大問題だ。
元々、この合意を主導したのはJR東海らしいが、知事が変わっただけで静岡県はすっかり手玉に取られてしまっているようだ。
今度の知事さん、我々とともに県民を騙してくれる側に静岡県を指揮してくれていい知事だなーというJRの声が聞こえるようだ。