静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
以下、開港6年目の8か月目となる1月実績に基づき傾向等を概観する。
<傾向>
開港から6年目の1月実績は、先月同様歴代2位であった。
前年同月に比べ利用者数は行き帰りをそれぞれ1人と計算した利用者数で述べ9,922人増加(1人が往復を利用したとすれば1日当たり160人実利用者増加に相当)した。
先月同様に国内線にあってはFDAの福岡便と鹿児島便の2路線が1月としては過去最高となり、低迷した札幌便を補う形で、行き帰り合わせて歴代2位の2万3,839人の利用者数となった。
一方、国際線にあっては、全国的に増加が著しい訪日中国人が静岡空港においても利用者数を押し上げ、ソウル便の減少分を補い、1月としては過去最高の行き帰り合わせて2万1,290人の利用者数となった。
とはいえ、依然として、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(46,046人+上海推計1,600人)は、またしても超えられなかった。
<動向>
最近の動向として、3月29日から寧波に週2便の新規路線が敷かれることが決まった。
また、同じく3月29日から上海便が昨年の夏に続き再びデイリー運行となることも決まった。
ただし、平成24年度か以降、新規就航・増便の着陸料については運行開始から1年間全額免除、すなわちタダにすると条例改正で特例を定め運用しており、県の収入の増加には結びつかない一方で、定期便向けのターミナルビル使用料の補助金は交付されることとなり、この増便が真に定着するかは1年後を見なければわからないものとなっている。食い逃げのようなことが起こらないよう願いたい。
また、他空港からの訪日外国人の来県者も着実に増えており、静岡空港利用者に税金投入を特化するよりも他空港からの訪日外国人の来県者も取り込んだ形の消費喚起策に税金を投入した方が効率的とみられるだけに、このままでは地域間競争に遅れをとりかねない懸念がある。
以下、1月実績である。
<1月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の1月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線5,261人 3位/過去6年(1位の平成22年7,235人に対して72.7%)
福岡線9,389人 1位/過去6年(2位の平成22年8,422人に対して113.3%)
鹿児島線3,097人 1位/過去6年(2位の平成26年2,569に対して120.6%)
沖縄線5,913人 3位/過去6年(1位の平成26年6,348人に対して93.1%)
ソウル線4,094人 6位/過去6年(1位の平成22年18,026人に対して22.7%)
上海線2,763人 1位/過去5年(2位の平成26年1,605人に対して172.1%)
台湾線3,493人 1位/過去3年(2位の平成26年2,646人に対して132.0%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便を含む総利用者は45,129人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年(46,046人+上海推計1,600人)に比べて94.7%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移を見ると、
国際線の伸びが復調を牽引していることが顕著である。
国内線の内訳を見ると、
福岡線が初年度の壁を突破し、利用者数の増加に貢献していることがわかるが、一方で搭乗率が60.3%であり、採算的には補助金なしでは自立できていない路線である。
国際線にあっては、
ソウル便の激減と既存の路線の伸び悩む中にあって、これを補う形で、優遇補助金や着陸料免除に支えられた新規路線・チャーター便が増加している。
以上
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で6か年を比較したグラフです。
以下、開港6年目の8か月目となる1月実績に基づき傾向等を概観する。
<傾向>
開港から6年目の1月実績は、先月同様歴代2位であった。
前年同月に比べ利用者数は行き帰りをそれぞれ1人と計算した利用者数で述べ9,922人増加(1人が往復を利用したとすれば1日当たり160人実利用者増加に相当)した。
先月同様に国内線にあってはFDAの福岡便と鹿児島便の2路線が1月としては過去最高となり、低迷した札幌便を補う形で、行き帰り合わせて歴代2位の2万3,839人の利用者数となった。
一方、国際線にあっては、全国的に増加が著しい訪日中国人が静岡空港においても利用者数を押し上げ、ソウル便の減少分を補い、1月としては過去最高の行き帰り合わせて2万1,290人の利用者数となった。
とはいえ、依然として、県が目標とする70万人達成に当たってまず越えなければならない開港初年度の壁(46,046人+上海推計1,600人)は、またしても超えられなかった。
<動向>
最近の動向として、3月29日から寧波に週2便の新規路線が敷かれることが決まった。
また、同じく3月29日から上海便が昨年の夏に続き再びデイリー運行となることも決まった。
ただし、平成24年度か以降、新規就航・増便の着陸料については運行開始から1年間全額免除、すなわちタダにすると条例改正で特例を定め運用しており、県の収入の増加には結びつかない一方で、定期便向けのターミナルビル使用料の補助金は交付されることとなり、この増便が真に定着するかは1年後を見なければわからないものとなっている。食い逃げのようなことが起こらないよう願いたい。
また、他空港からの訪日外国人の来県者も着実に増えており、静岡空港利用者に税金投入を特化するよりも他空港からの訪日外国人の来県者も取り込んだ形の消費喚起策に税金を投入した方が効率的とみられるだけに、このままでは地域間競争に遅れをとりかねない懸念がある。
以下、1月実績である。
<1月実績>
定期路線ごとに見た過去6年間の1月実績のみで比較した順位と比率は以下のとおり。
札幌線5,261人 3位/過去6年(1位の平成22年7,235人に対して72.7%)
福岡線9,389人 1位/過去6年(2位の平成22年8,422人に対して113.3%)
鹿児島線3,097人 1位/過去6年(2位の平成26年2,569に対して120.6%)
沖縄線5,913人 3位/過去6年(1位の平成26年6,348人に対して93.1%)
ソウル線4,094人 6位/過去6年(1位の平成22年18,026人に対して22.7%)
上海線2,763人 1位/過去5年(2位の平成26年1,605人に対して172.1%)
台湾線3,493人 1位/過去3年(2位の平成26年2,646人に対して132.0%)
また、上記路線以外のチャーター便及び1月から定期便化した天津便を含む総利用者は45,129人で過去6年間で第2位、ピークの平成22年(46,046人+上海推計1,600人)に比べて94.7%であった。
国内線と国際線の過去6年間の推移を見ると、
国際線の伸びが復調を牽引していることが顕著である。
国内線の内訳を見ると、
福岡線が初年度の壁を突破し、利用者数の増加に貢献していることがわかるが、一方で搭乗率が60.3%であり、採算的には補助金なしでは自立できていない路線である。
国際線にあっては、
ソウル便の激減と既存の路線の伸び悩む中にあって、これを補う形で、優遇補助金や着陸料免除に支えられた新規路線・チャーター便が増加している。
以上