静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で5か年を比較したグラフです。
国内では宿泊旅行者数が平成21年から右肩上がりに伸び本年は1.5倍に、また、訪日外国人旅行者も平成23年に600万人台に落ち込んだもののその後右肩上がりに伸び、本年はついに念願の1000万人突破確実となる中、静岡空港は前年同月とほぼ同じ実績にとどまり、かつ開港初年の3/4以下に落ち込むなど、県が豪語した右肩上がりの旅客増がまやかしであったことを証明する現実の前に、この空港の存在意義が問われてしかるべき状況にある。
このような中、現状では万策尽きたかのようにオリンピックに便乗し空港新幹線駅構想を蘇らせ、国からの圧力に期待しての陳情や駅建設費の全額県負担とオリンピック期間中・緊急時だけに利用の臨時駅でいいから造らせてなどとあの手この手でJRに迫るもだめだしをされた静岡空港。
それでもなんとか県民に希望を持たせ税金投入継続拡大を正当化しようと、現在策定中の県の次期総合計画で現状の目標70万人の達成も不可能であったにもかかわらず85万人という目標を掲げるという暴走ぶりだ。
ついにはリニア新幹線の環境問題での譲歩を持ち出してJRにも譲歩を迫ろうという脅しまがいの算段もあけすけなだけに、空港のためなら何でもありの道理なき暴走行政に、もはや県民利益も県民目線も垣間見れない。まさに、一部の利権者のために県民に犠牲を強いる国政の縮図というべき静岡県行政の姿である。
以下、開港5年目の6月目となる11月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
11月実績は現有7路線のうち過去実績を更新したのは昨年新設された台北線のみだ。
国内線にあっては過去5年間で3番目の実績であったものの、国際線にあっては先月に続き過去最低であった。
<路線ごとに見た過去5年間の11月実績のみで比較した順位と比率>
札幌線5,415人 3位/過去5年(1位の平成21年7,249人に対して74.7%)
福岡線10,104人 2位/過去5年(1位の平成21年10,738人に対して94.1%)
鹿児島線2,584人 2位/過去5年(1位の平成21年3,167人に対して81.7%)
沖縄線6,145人 2位/過去5年(1位の平成24年6,499人に対して94.6%)
ソウル線5,723人 5位/過去5年(1位の平成22年15,908人に対して36.0%)
上海線1,306人 2位/過去4年(1位の平成23年1,666人に対して78.4%)
台北線4,014人 1位/過去2年(昨年3,003人に対して133.7%)
総利用者は35,549人で、対平成21年同月比は73.2%
また、個別路線については、11月が国内国際とも需要の少ない中での年次比較となるため、大きな変化の兆候は見られない。
搭乗率が一般に採算ラインの目安とされる65%を超えたのは福岡線の72.3%と台北線の74.7%で、残る5路線は60%をも下回っており、依然苦戦中である。
よって、5年目の実績については、先月同様45~50万人程度(県の平成25年度目標は70万人)との推測に変更はない状況である。
以下、今月の実績を記す。
<平成25年11月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.11/H24.11):搭乗率[H25.11;H24.11]
札幌線:114.4%(5,415人/4,735人):[51.3%;48.1]
福岡線:112.6%(10,104人/8,973人):[72.3%;64.4%]
沖縄線:94.6%(6,145人/6,499人):[58.2%;66.0%]
鹿児島線:118.3%(2,584人/2,185人):[55.9%;47.9%]
国内定期便計:108.3%(24,248人/22,392人):[61.0%;58.6%]
国内線チャーター便計:87.2%(258人/296人):[61.4%;98.7%]
国内線計:108.0%(24,506人/22,688人):[61.0%;58.9%]
ソウル線:66.7%(5,723人/8,579人):[50.1%;56.7%]
上海線:128.8%(1,306人/1,014人):[43.7%;38.2%]
台北線:133.7%(4,014人/3,003人):[74.7%;68.0%]
国際線定期便計:87.7%(11,043人/12,596人):[55.8%;56.7%]
国際線チャーター便計:0%(0人/268人):[-%;97.1%]
国際線計:85.8%(11,043人/12,864人):[55.8%;57.2%]
全路線計:100.0%(35,549人/35,552人):[59.3%;58.3%)]
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で5か年を比較したグラフです。
国内では宿泊旅行者数が平成21年から右肩上がりに伸び本年は1.5倍に、また、訪日外国人旅行者も平成23年に600万人台に落ち込んだもののその後右肩上がりに伸び、本年はついに念願の1000万人突破確実となる中、静岡空港は前年同月とほぼ同じ実績にとどまり、かつ開港初年の3/4以下に落ち込むなど、県が豪語した右肩上がりの旅客増がまやかしであったことを証明する現実の前に、この空港の存在意義が問われてしかるべき状況にある。
このような中、現状では万策尽きたかのようにオリンピックに便乗し空港新幹線駅構想を蘇らせ、国からの圧力に期待しての陳情や駅建設費の全額県負担とオリンピック期間中・緊急時だけに利用の臨時駅でいいから造らせてなどとあの手この手でJRに迫るもだめだしをされた静岡空港。
それでもなんとか県民に希望を持たせ税金投入継続拡大を正当化しようと、現在策定中の県の次期総合計画で現状の目標70万人の達成も不可能であったにもかかわらず85万人という目標を掲げるという暴走ぶりだ。
ついにはリニア新幹線の環境問題での譲歩を持ち出してJRにも譲歩を迫ろうという脅しまがいの算段もあけすけなだけに、空港のためなら何でもありの道理なき暴走行政に、もはや県民利益も県民目線も垣間見れない。まさに、一部の利権者のために県民に犠牲を強いる国政の縮図というべき静岡県行政の姿である。
以下、開港5年目の6月目となる11月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
11月実績は現有7路線のうち過去実績を更新したのは昨年新設された台北線のみだ。
国内線にあっては過去5年間で3番目の実績であったものの、国際線にあっては先月に続き過去最低であった。
<路線ごとに見た過去5年間の11月実績のみで比較した順位と比率>
札幌線5,415人 3位/過去5年(1位の平成21年7,249人に対して74.7%)
福岡線10,104人 2位/過去5年(1位の平成21年10,738人に対して94.1%)
鹿児島線2,584人 2位/過去5年(1位の平成21年3,167人に対して81.7%)
沖縄線6,145人 2位/過去5年(1位の平成24年6,499人に対して94.6%)
ソウル線5,723人 5位/過去5年(1位の平成22年15,908人に対して36.0%)
上海線1,306人 2位/過去4年(1位の平成23年1,666人に対して78.4%)
台北線4,014人 1位/過去2年(昨年3,003人に対して133.7%)
総利用者は35,549人で、対平成21年同月比は73.2%
また、個別路線については、11月が国内国際とも需要の少ない中での年次比較となるため、大きな変化の兆候は見られない。
搭乗率が一般に採算ラインの目安とされる65%を超えたのは福岡線の72.3%と台北線の74.7%で、残る5路線は60%をも下回っており、依然苦戦中である。
よって、5年目の実績については、先月同様45~50万人程度(県の平成25年度目標は70万人)との推測に変更はない状況である。
以下、今月の実績を記す。
<平成25年11月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.11/H24.11):搭乗率[H25.11;H24.11]
札幌線:114.4%(5,415人/4,735人):[51.3%;48.1]
福岡線:112.6%(10,104人/8,973人):[72.3%;64.4%]
沖縄線:94.6%(6,145人/6,499人):[58.2%;66.0%]
鹿児島線:118.3%(2,584人/2,185人):[55.9%;47.9%]
国内定期便計:108.3%(24,248人/22,392人):[61.0%;58.6%]
国内線チャーター便計:87.2%(258人/296人):[61.4%;98.7%]
国内線計:108.0%(24,506人/22,688人):[61.0%;58.9%]
ソウル線:66.7%(5,723人/8,579人):[50.1%;56.7%]
上海線:128.8%(1,306人/1,014人):[43.7%;38.2%]
台北線:133.7%(4,014人/3,003人):[74.7%;68.0%]
国際線定期便計:87.7%(11,043人/12,596人):[55.8%;56.7%]
国際線チャーター便計:0%(0人/268人):[-%;97.1%]
国際線計:85.8%(11,043人/12,864人):[55.8%;57.2%]
全路線計:100.0%(35,549人/35,552人):[59.3%;58.3%)]