この本はアマゾンの検索で出あったのですが、2006年刊です。
キワドイ本でも面白本でもなく、平易でとても真面目な本です。皇族と33年間も親しくお付き合いしてきた共同通信社の記者が書いたもので、愛に満ち、人間味にあふれた正義の書と言えます。
ここに書かれている事実と見解は、わたしたち日本人みなが知らなければならないな、そう強く思いました。
【宮内庁の役人】の旧態の思想と驚くべき越権行為には唖然とします。皇族の人権がどのように犯されてしまうのかもよく分かります。
戦後史と天皇制の実態を知るには必読本だと思いますが、それにしてもわたしたち一般国民には、肝心なことは何も知らされていないのだな、と改めて思いました。なんために日本史を学ぶのか?です。【もっと真実を!!】
本書の最後(203ページ)に、著者は、「この本を、両陛下に読んでほしい。元宮内庁記者からのお願いである。」と記しています。
ぜひ、そうなってほしいと思います。
武田康弘