会社の業務で真に重要な仕事は20%位なもので、他は平凡なものが多いはずです。
その人でなければ出来ないという重要なかつ難しい仕事は、そうあるものではありません。
そのためメンバーの成長意欲を引き出すのが、なかなか難しいのです。
そこでマネジャーは、たとえ平凡な仕事であっても、
その仕事が「何のためにあるのか」ということを明確に示してあげることが重要となります。
その仕事がチームや会社の中で、さらにいえば社会全体の中でどういう位置づけにあるのか、
またそれを成し遂げることが、メンバーにとってどういう意味があるのかを、
仕事を始める前に明らかにしたうえで、仕事の目標をきちんと設定させなければなりません。
これをやっておかないと、メンバーは達成感を感じることもできないし、
仕事がうまくいかなかったときにも、的確な反省をすることもできません。
人は誰でも、誰かの役に立ちたい、社会の役に立ちたいという根源的な欲求をもっています。
そしてこの欲求が満たされたときに、人は仕事に努力を集中させることになります。
どんな仕事でも、メンバーにやりがいを与えてあげるのは、マネジャーの大きな仕事なのです。