将棋で一番大切なことは「死に駒」をつくらないことである。
将棋の駒はそれぞれ働きが違う。
不思議なことに、それぞれの駒がその能力を十分に発揮できているときには、
駒の間で自然にチームワークが生まれて、非常に強い力がうまれる。
しかしその中に一つでも動きのにぶい、死んだ駒ができると、
その駒は自分の動きがにぶいだけでなく、周囲の駒の働きをとめてしまう。
それで専門の棋士は、試合中に一つでも「死に駒」ができると、
非常にそれに心をいため、一時も早くそれを戦線に復帰させようと努力する。
第14世名人、木村義男氏の言葉である。
それぞれのメンバーの能力が十分に活かされているときには、
メンバー同士の間に自然にチームワークが生まれて、一人ひとりのメンバーの合計以上の力が職場に生まれる。
一人ひとりのメンバーの能力を100%活かすには、まずメンバーの能力をつかまなければならない。
「取り得」三つさがせ。
5人のメンバーを持っていれば、活用できる15の能力を持っていることになる。
その15の能力をどう活かすか、それがマネジャーの勝負どころである。
職場を活性化するには、働きの悪いメンバーの仕事をじっくり観察し、その問題点をとらえ、個別にコーチすることが必要である。
ただ大声でメンバーを叱咤激励するといった大雑把なやり方は通用しない。
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