Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

週末のシオハウス

2016-07-10 18:28:00 | CB400F/350F
昨日は雨で若干涼しかったのに、今日は晴れて暑かったですねぇ
っていうかこの気温の変化におっさんの身体はついていけません
今日、今年度初めてセミの鳴き声を聞きました。
(本物のセミの声ね!耳鳴りのセミの音は365日毎日ですから~)
店の裏口には珍客も


総合点検車両もなんとか14時頃に仕上がり
そこから試乗&調整
今週末まで時間貰ったので
作業の合間にじっくり試乗をしよう

今週分の車検預かり車両も来て
工場内はオーバーフロー状態

左から「土浦」「山梨」「富士山」「群」
地方ナンバーだらけ
店主の自家用車は置けないのでハイエースの中
(この時期、やたら温度が上がるので嫌なんですけどね)
雨が降ると外に出せない為作業が出来ない
天気予報を見ながら作業計画を立てなくちゃです。

山梨ナンバーは4月に車検が切れていて積載で持ち込み
事前に車両の状況はお聞きしていて
「寸法は前回の車検で地元のショップで構造変更しているので問題ない
マフラーはヨシムラのストレートサイクロンで交換後走行は少ない
FCR付きだがパワーフィルターを付けている」
と話では特に問題は無いようなので予約をお受けしていた車両

いざ、持ちこみ当日
トランスポーターから下ろして
まずは車検証を確認

ふむふむ、4月に満了していて構造変更もしている
寸法は

実測

車検証上の70cmに対して76cm!?「ナンデ!」


車検証上の110cmに対して108cmくらい「ビミョウ!」

本来、車検証の寸法のプラスマイナス2cmまではOKだが
足りなくてもオーバーしてもダメ
今回の場合、このハンドルで前回構造変更していると言うが
こんな違いが起きるとしたら
検査後、受検者がマークシートに検査官が測った寸法を記入するわけだが
間違えて書いてしまった???
くらいしか思いつかない

そんなことよりこれじゃ当店では車検は通せません
構造変更には管轄の車検場へ行かなくちゃいけません
さすがに山梨まで持ち込みは出来ません
拘束された時間を時間工賃で考えれば
とてもじゃないですが地元のショップで再度構造変更掛けて
浮いた金額で機能面を充実して欲しいと考えます。

悪あがきでスイッチ、マスターシリンダーを思いっきり内側に動かしても

絞りハンドルで斜め移動ですから

2cm程度動くだけで
無理無理
結果、お客様とのやり取りの結果
今回は総合点検のみ
車検は地元のショップでやってもらうことにしました。

車検で依頼される場合には
必ず実測してくださいね

また、ステアリングダンパーが付いている

これまでは明言していませんでしたが
今後はステアリングダンパー付きの車両も今後はお断りさせて頂こうと思います。
と言うのは試乗の際にステアリングの異常の判断がし辛い
これまでも付いている車両は外して試乗をしていた。
CB400Fの場合はハンドリングは結構ニュートラル
よっぽどアライメントが狂っているか
高速域での振れなどを気にされているのか
ステアリングダンパー装着車が少なくない
中には「格好良いから」というだけで付けている信じられない人も居る
ハンドリングが重くなるだけで無意味な気がするが
よく理解が出来ない
CBXのように設計上問題があり必ず低速でも振れてしまう車両なら仕方が無いがいかがなものでしょう
振られるわけでなくただファッションとして付けたいなら中のオイルを抜いてスカスカにしたほうが良さそうですね。

マフラーのバッフルと一緒、爆音優先で乗りやすさ度外視の人とか
当店のスタンスとしては外見など見た目優先のお客様より
機能面を重視するお客様を最優先としたいと考えます。

このブログの読者さんなら判っていただけますよね




総合点検車両

2016-07-10 00:11:00 | CB400F/350F
今回の総合点検車両もかなり大変
今日は曲がってついている
ハンドルストッパーの修復
溶接作業となるわけだが
本業が溶接業では有りませんから
溶接時の火花が悪さしないように
燃えるものの片付け
難燃シートで周りを養生
段取りだけでも結構な時間を要します。

フロント周りはすべて分解

いやー見事です!
この後にボールレースも外し、下だけダミーを打ち込んでおく

正規の位置のガイドプレートを当てる

これだけずれてる

思うに事故か転倒で思いっきり時計回りにステムが回り大きな入力があった
でストッパーが押され斜めになった
もちろん左の入力側はパクっと口が開いている
ガイドプレートで見ると右側は位置的に問題ないため
そこを中心に動いたのでしょう

修正時に正規の位置に戻さず、曲がったまま溶接
口が開いた部位もそのまま盛ったのでしょう

足りない部分を盛って整形して修正します。

ダミーステム、トップブリッジを使い
おおよその角度まで修正
またハンドルロックも効くか確認


良いとこまで来たら
付いていたフロント周りとタンクを装着し
左右の角度の確認


GOODですねぇ

確認作業が終わったら再度バラします。

(最初の画像と角度がぜんぜん違うでしょ)
この後、タッチアップペイントで仕上て
ボールレースを打ち込み
フロント周りを再組み立て

こんな作業でも半日掛かります。
(段取り、片付け含む)

ただでさえ遅れているので何とか明日には引渡しがしたい一心で
がんばります。
また、ラッキーなことに今日は天気が悪く雨
お客様が来ないだろうと
工場にこもりっきり
これが万一晴れてお客様がたくさん来ると
都度嫁に呼ばれて仕事にならなくなる

フロント周りを組みながら
完全バラバラのフロントブレーキを組み立て
もう、この辺からかなり精神的にも余裕が無くなって
画像を撮るのを忘れがち
フロント周りが組みあがり
足回りは完成

次はキャブレター
先の記事で繋いであったフロートチャンバーガスケットは画像を載せましたが
メインジェットのOリングも硬化しているのかユルユル
バルブシート、ドレンとフロートチャンバーを開けての作業で交換できるOリングは交換します。
チョークレバーを作動させておもわず息を呑みました。
「あぁボールが居ない」
チョークを戻したときにカチッ!とレバーを保持させる機構があるのですが
カチッ!と言わないじゃないですか
確認

ボール、スプリング共に不在

至る所に罠が一杯です。

キャブを装着しもうこんな時間
さすがにエンジン掛けられませんから
今日はおしまい
明日、朝からやって昼過ぎまでには
諸調整、残している軽作業は終わり
なんとか明日渡せるかなと思ったら

思い出しました
この車両は富士山ナンバー
そう、山梨のお客様
万全を期して作業をしていますが
私も人間、時折ポカもやらかします。
ご近所のお客様なら何か起きてもアフターフォローは可能ですが
遠方だとそうも行かない
陸送で来た車両などは運送会社さんのスケジュールもあり
たいがい1週間余分に預かることが多く
その分、多めに試乗を行っている。

しかし、この間際までばたばたで作業した車両を
明日完成したとしてもそんなには長い距離試乗は出来ない
かといって明日も車検車両が入庫する。

これは究極の選択です。
やはり、何かあってはお客様に迷惑が掛かる
ある程度の距離試乗はしたいので
23時前、真夜中ではありますがお客様にメールして
もう1週間預かることにしました。

さて、今日来たメールでの問い合わせ
PC見てる余裕も無く放ったらかし
ちゃっちゃと片付けてご飯にしましょう

夜食じゃないですよ~、実はこれ昼ごはん
まったく食事どころじゃなかったのです。
昼夜抜いてダイエットには良いかもしれませんが
この時間になると足に来てフラフラ
寝る前に食べちゃいけないのは分かっていても
+ビールで晩酌です。
この時期はお昼ご飯はコンビニお蕎麦がお約束ですが
毎年セブンイレブンのが一番かな?


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