Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

NetShopアップデートほぼ完了/総合点検車両

2016-07-03 00:26:00 | CB400F/350F
まる2日掛かってしまいましたが
ほぼ、完了
後はCB500/550くらいかな

ブログも再開しましょ
この前の続きです。

話が前後しちゃいますが
この車両、エンジンが掛からない状態でお預かりしましたのは前回書きましたが
ヘッドライトの配線を処理して
いざ試乗と思ったら
マフラーが爆音仕様

バッフルを外すと

ラージバッフルとはいえやけにうるさいと思ったらウールが外されている

これじゃうるさくて乗れないよぅ


お店に来た人は判ると思うが当店は住宅地の中
さらにマンションに囲まれています。
うるさい音を立てれば即通報されます。
路駐も直メールで警告され改善いたしました。

音は難しく、本人にとっては良い音かもしれませんが
関係ない一般市民にはただの騒音
そんなことも有りうるさい車両はお断りしています。

今回はバッフル交換で対処

エンジン掛けて、また試乗中にエンジン音がうるさい
「絶対にやらかしてるな!」
うるさい側のタペットキャップを開けると

ロッカーアームサイドスプリング誤組み
#3、#4のEX側を組み間違えていました。
事情聴取すると自分で腰上のO/Hをしているそうな
このブログで事あるごとに書いていますが
パーツリスト、サービスマニュアルの図どおりに組むと間違えます。
分解時、ロッカーアームを外す前にバックアップを撮って置く必要があります。
メカに不慣れな人はなおさら写真を撮りながら作業すべきでしょう。

次に
キャブの側面を見るとボディとフロートチャンバーの隙間に赤い線
また漏れていますね
オーナーさん曰く最近分解作業はしてもらっているらしいが
横着してガスケット替えてないのか?
下から覗くと

#1、4が漏れていますね


外して確認

フロートチャンバーを外すと

.........................(汗)
#1

#2

#3

#4

ここだけ中汚い!

全部に共通するのはフロートチャンバーガスケットが加工されているということ

経験者多いでしょうけどこのガスケット(Oリング)はガソリンに浸ると伸びてしまう
一度組み立て、オーバーフローが止まらないなどのトラブルで再度開けると
純正のガスケットはニトリルゴム製なので伸びて溝からはみ出てしまう
2~3日干して揮発させて少し縮むかな程度
(当店のオリジナルキットや単品販売のものはフッ素ゴムなので伸びは少ない)

おそらく、収まらないのでカットして詰めたのでしょう
ちょっとこれはありえないかな
この場合は新品にしたいところ

また、メインジェットがユルユル
ということはOリングが硬化している
隙間からガソリンを吸って濃くなってしまうこともあるので
せっかく開けたならゴムは新品にしましょう

っていうか
開けるのなら事前に必要だと思われる部品は用意しておきたい

結構な確立で
思い立ったら吉日
な人って多いですよね。
段取りもせずに作業始めて結果おっつけ仕事というのもどうかと思います。

ヒューズBOXも思いっきり溶けています。

ダイナモのギボシ部分も焼けていますね

電装品をフルにリフレッシュしたいところ
このような見えないところは二の次にされがちですよね。

スイングアームは左が下がっています。

ショックの穴とスイングアームの穴のズレに注目
修正しなくちゃ

ハンドルの切れ角が左右で違う理由が判りました。

事故でもやらかしたかよっぽどひん曲げて
外したか、適当に溶接して修復したが
きちっとセンター出さずにやった失敗作
これも一度カットしてよい位置に付け直さなきゃ

こんな状態に

地震が多い昨今、フロントホイールは仮付けしておきます。
リア周りもバラバラ


まだ序章のような気がしてドキドキです。