へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

母が私の名前を

2021年03月09日 | 日記
3月になってもまだ入院中。

先日、病院から連絡があり、コップをもうひとつ用意して欲しいと。

入院時に、歯磨き用と、母が家で使っていた湯呑みを持たせたのですが、

歯磨き用はそれ専用として、

湯呑みで水やお湯など飲んでいるのでしょう。

母は便のついた手で湯呑みを触ったり、

湯呑みの中に便を入れてしまうようで。

それでもうひとつあるといいのですが、とのことで。

弄便はだいぶ落ち着いたと聞いていましたが、

まだなかなかのことをやっているのだなと思いました。


先日、リモート面会に行きました。画面越しに母を見て話しかけて。

その日は割といい顔をしていました。

画面もしっかり見るし、いつもあやふやに歌っている歌詞もだいたい出ていました。

すると、そろそろ制限時間という時、

私を見ているであろう母が

「うちのぼくちゃん」

と言いました。

男?!と思いましたが、うちの、と言ったので、

そうそう!と答えました。

母は続けて

「○○ちゃん」

と、いつも母が私を呼ぶ呼び方を言いました。

私は驚いて、

そう!○○ちゃんだよ!とリモート面会史上最大の声で答えました。

その後も、あら〜元気?などと続いたらいいのに、

すぐに不思議そうな様子に戻りました。

一瞬、浮かんだのでしょうね。

もうすっかり忘れられたと思っていたので、

しみじみとしあわせでした。

もう2度とないかもしれませんが、

それでいいと思います。


母にリモート面会は難易度が高いので、

春になったら直接会えるのではと期待していましたが、

コロナもなかなか…。



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