外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

故宮と南鑼鼓巷

2014年05月31日 | 日記
5月31日(土) 晴れ

端午節の休みを利用して昨日から北京に来ております。
本来は今日から休みなのですが、折角北京に行くのだから少しでも休みを増やすために
金曜日の授業は先週先々週を使って補講をしておきました。
おかげで今回の案内役を務めてくれる首都師範大学の学生の紹介で同大学内にある
広島大学の北京事務所を訪問することができ、ご挨拶をさせていただきました。

この事務所では年に一度広島大学の入学試験を実施しており、その試験に合格すれば
直接広島大学大学院へ進学できます。
通常こちらの大学から日本の大学院へ進むには一度日本語学校へ在籍するか、研究生と
いう身分で大学に在籍し半年間勉強して再度本試験に臨むという過程を経るため
直接進学できる制度は非常に魅力があります。
私が留学希望者に勧めている制度なのですが、まだ進学できる研究科が少なく今後対象と
なる研究科が増えた場合はお知らせいただくことになりました。

今日は天安門の中にある故宮を見てきました。
非常に広大な敷地ですね。
暑い中歩くだけでかなり疲れました。
故宮の中に別料金ではありますが鐘表(時計)館という18世紀に作られた時計を展示
してある博物館がありまして、これがとても興味深いものでした。
一言に時計と言っても、豪華絢爛で当時では国家間の贈り物や高級貴族の装飾品として
使われていたようです。
展示品のほとんどが英国製でした。

この鐘表館で結構満足してしまったのですが、故宮の最後は、これまた中国らしいと
言ってしまっては失礼かもしれませんが、せっかくの思い出を台無しにしてくれる
騙しに遭ってしまいました。

故宮の入り口から天安門に戻ろうとしたところ、その通路が封鎖されており、係員の
案内で東の門へ向かったのですが、敷地が広いだけに結構な距離なのですね。
その東門から地下鉄駅へ向かう為天安門へ戻ろうとしたところ、「故宮の入り口へ行く」
という電動観光車に長蛇の列があったので、それに乗ったのです。
故宮の入り口は天安門を抜けたところ。しかしそれが落とし穴でした。

天安門から外に出ようとしたら、「ここは出口ではない、あっちへ行け」と観光車を
降りた場所を示されたのです。
確かに「故宮の入り口」という表現をしただけで「出口」とは案内してなかったものの
その観光車に乗っているのは既に故宮を観光した客がほとんど。
出口に向かいたい観光客は再びその車に乗って乗車した地点に戻るか、降車地点にあった
別の観光所を通り抜けて地下鉄駅に進むしかないのです。
双方とも2元という高くはない金額でしたが、完全に時間を無駄にされました。

案内役の学生に「中国人は怒らないの?」と尋ねましたら、文句を言える方法は電話が
あるけど、言ったところで何も変わらないと。為されるがままなのですね。

明日は天安門と並ぶ有名な観光地、天壇公園に行く予定です。が・・
今、外は激しい雨風に雷が発生しています。
まともに観光できるか、少々心配になってきましたね。



2014-05-31 故宮と南鑼鼓巷
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大台に乗ってきた気温

2014年05月29日 | 日記
5月29日(木) 晴れ

今日は40度まで上がるらしいよ。
授業で使う資料をコピーさせてもらっている、ある事務室で聞いた話。
ここ最近の暑さを考えれば、不思議ではない数字でした。

まだ湿度が高くないため、東京で感じたような猛暑とか炎暑といったような暑さでは
ありませんが、部屋の窓に立てかけてある温度計が日陰なのに35度と指しており
外を歩くのが日増しに辛くなっています。

先週からこの宿舎の集中空調にも冷気が出てくるようになったのですが、設定温度が
あまり低くないようで、外気温が30度を下回る夜になるとまた送風状態に戻ります。
おかげで夜はかなり寝苦しいですね。
今日は夜にまた眠れないことを想定して午後の冷気がある時間帯にしばし寝ておきました。

冷房が開始されれば扇風機は要らないだろうと安易に考えて購入に踏み切らなかった
のですが、必要ですね。

朝一番の授業がない前の晩はどこかホテルに宿泊したい気分です。
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プチ同窓会にて思ふこと

2014年05月28日 | 日記
5月28日(水) 晴れ

まだ6月でもないのに「暑い」が挨拶になっています。
宿舎から校舎までの道には大きな街路樹が並んでいますので、日陰の中を歩けるのですが
日向にはいると帽子か日傘が欲しくなります。

12年の春に濰坊学院に半年間留学し留学生課の中国語の授業でクラスメートになった
日本人の友達が濰坊に遊びに来たので昨日会いに行きました。
急遽濰坊学院の学生にも声をかけて久々に円卓を囲んでの食事です。

年齢は一回り以上年下なのですが、才能や仕事ぶりにはいつも驚いていました。

思えばあの一年は濰坊学院でも様々な出会いや交流があり、とても充実していました。

隣の芝は青く見える・・状態なのかもしれませんが、
来学期もここにいて大丈夫なのか?と毎週のように自問自答しています。

ゴクウもまた一度は残留を希望したのに、またちょっと相談があるから時間を作って
くれないかと依頼してきました。

私もまたいつ気が変わるか分からなくなってきましたね。
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長寿麺

2014年05月26日 | 日記
5月26日(月) 晴れ

快晴の一日でした。
朝早くに芳から祝福のメッセージと共に「麺をたべるように」と念押しがありました。
中国に来てから4回目の誕生日です。

中国の誕生日の習慣、麺を食べる。
長生きすることを祈るものですね。

旧暦の誕生日には夜に学生から言われて思い出し、無理やり即席めんを食べましたが
今日は学食でそこそこ人気のある麺を食べました。

普通に頼むと麺とスープだけとシンプルなんですが、値段が安くボリュームが凄い。
私は小盛を頼むのですが、日本のラーメンの大盛以上の量があります。
完食してしまうとメタボ一直線になりますので、半分以上残しました。

しかし、これがもし博多ラーメンならスープまでいっちゃうでしょうね(笑)

夏の帰国は飛行機で福岡空港経由の予定なので、まっすぐにラーメン屋です。
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古くて斬新な衣装

2014年05月25日 | 日記
5月25日(日) 曇り

昨日朝から大雨となり太極拳のレッスンを予定していた9時前には止んだのですが
また路面に水たまりがたくさんあったので、中止にしました。
同僚の先生に、「太極拳を実施予定の土曜日は何故かぐずつきます」と話しましたら
大笑いされておりました。
なんだか呪われていますね(笑)

さて、特に予定のない週末、朝からQQを眺めておりましたら、ふと濰坊学院の
卒業生の写真が目に留まりました。
今この大学でも卒業写真の撮影がピークになっているようです。
あちらこちらで欧米式の黒い服と帽子姿の学生を見ます。

目に留まった写真というのが、その衣装。
今まで見てきた衣装ではなく、中国の伝統服をイメージさせるもので新鮮でした。
そしてよく似合っている。

一番前に立っているハンサムな彼女も学ランなんでしょうかね、よく似合っています。
彼女は女性でありながら心の中は男性で私も会うたびに「今日もハンサムだね」なんて
褒めていたのですが、最後までカッコイイ。

彼女たちが独自に用意した衣装なのかもしれませんが、とてもいい選択だと
思います。
あの黒服も悪くはありませんが、態々欧米の真似をすることもないだろうと思って
おりましたので。

ただ一つ、彼女たちに会うのはあと一回かと思うと寂しくなってきました。
ほぼ省内の学生が入学する専科大学と違って、本科は全国から集まりますので、卒業後は
バラバラになります。
再び会える可能性が限りなくゼロになる学生もいますね。

昨年こちらに帰って会った時に、日程が重ならなければ卒業式に来ることを約束したの
ですが、これまた中国のお決まりのパターンで、日程が決まっていないのですね。
この大学もまだ分かりません。

この時間・計画に対するルーズさというか無能さ加減は本当に困ったものです。
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暑い、通らない、聴こえない

2014年05月23日 | 日記
5月23日(金) 晴れ

今日も朝から晴天でした。
午前7時半の気温が25度。
午後2時過ぎに32度。暑さまし、歩く速度が遅くなっています。

間近になった誕生日に合わせ、曲阜の学生がチョコレートを送ってくれました。
私が酒より甘いものが好きなのをよく知っているのですね(笑)
ただ、せっかく保冷剤を同梱してくれているものの、こちらの宅配業者が日本のような
クールといったものがなく、荷物も地べたに野ざらしにして置いているので、保冷剤は
すっかり温かくなったおりました。
幸いチョコレートは融けないで元の形を維持しておりました。

今週から急に30度を超す暑さになり、教室も窓を全開、ドアも開け、天井の扇風機も
全開にしています。
おかげで元々声質が高くない私の声はかき消され、学生の声もよく聴こえません。
最近、日本で購入してきたボイストレーニングの本を頼りに発声練習をしてはいるの
ですが、まだまだ追いつきませんね。

昨年就業していた広島大学では、制限のある電気量を調整するため、授業がある時間帯は
事務室のエアコンを控えめもしくは停止にする措置を取っていました。
パソコンが高熱にやられはしないかと心配でしたね。

この学校も前の学校もエアコンがある教室は僅か。

予算の関係で増やせないなら分かりますが、今も新たに小高い山を造成するなど
中国お得意の中身より外面という整備するという状況。
古い体質は今後も変わらないでしょうね。

過度な期待はせずに、残り4週間をなんとか切り抜ける方法を考えた方が良さそうです。
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日本語学習希望者

2014年05月22日 | 日記
5月22日(木) 晴れ

暑いというよりうだると言った方がいいかもしれません。
7月並みの暑さですね。
教室への往復だけで汗だくになり今後は着替えと洗濯の回数が増えそうです。

今日はアメリカ人教師達が仕事の一環として担当させられているEnglish Cornerに初参加
してきました。要は英語の集いですね。
今実施している2年生向けの会話特別班から来学期は日本語コーナーに発展させようかと
考えて、彼らが実施している集いを参考に見ておこうと思いました。

先学期は我々の西キャンパスと本校である東キャンパスに週一各1名ずつの外教が担当で
交代で行っていたのですが、今学期からそれぞれ4名ずつの総動員で担当しています。

初参加してみて参加人数の多さに驚きました。学生が20名強、この人数を外教一人で
相手することはできないですね。

場所は学生生活センターという学校の中心部にあり、少々大人数の来客に使えそうな
綺麗な部屋でした。英語協会という名前が掲げられていたので、学生会の一部の組織が
やっているのでしょう。
学生が中心になって遂行する組織、本来ならそうあるべきで、可能な限り私が考えている
Japansese Cornerも学生に動いてもらいたいのですが、どうにも積極的な学生がいない
のが悩みどころです。

そんな中、参加者の一人が日本語に興味を持っていてどうやって勉強していいか悩んで
いると相談してきました。仮名がなんとか読める程度。

実は昨日の2年生の授業で学生の友達という他学部の学生が聴講に来ました。
日本語に興味はあるのだけど、勉強する機会が無いと。
連れてきた学生は2年生ながらホープレスの一人で、その友人を助けることができない。
とりあえず、私の授業に連れてきてみたというところですが、こういう学生を見ると
前の学校にいた時に完全ボランティアで行った自宅レッスンのようなことを再び実施
してみるか、と考えてしまいます。
己の首を絞めることになるかもしれませんが、日本語科以外の学生とも交流したいという
気持ちはやはりありますのでね。

最近溜まりつつあるストレスを解消するためにも前向きな話をどんどん考えてみましょう。
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ゴクウ残留へ

2014年05月21日 | 日記
5月21日(水) 晴れ

今日もまた暑い一日でした。
一昨日から寝苦しい夜です。
一応この宿舎には集中空調があるのですが、現在のところ冷気は出ないため、単なる
送風状態です。扇風機を買う必要があるかもしれないですね。

月曜日の昼、授業が終わって学食に向かうところ、私のニックネームを呼ぶ声に
振り返ったらゴクウの姿がありました。
私は昼前の授業は早めに始めて早めに終了し、早めに学食の席を取れるようにしております。
外教は私に限らずそのようにしている教師が多いようで、彼もその一人でした。

久々に差しで食事をしました。
彼は先学期会計学部など英語専攻ではないクラスを担当していたのですが、今学期から
英語科の授業も割り振られ、楽しんでいるようです。
ただ、「英語科の学生のくせに、レベルは低いよ。しっかりと話せるのはごく僅かさ」
なんて言っていますね。どのクラスも状況は同じということです。

彼が改めて私に質問しました
「来年もここにいるのか?」
ここで言う来年というのは9月からの新学期という意味です。

今学期の1・2年生2組の状況を見るにつけ、当初抱いた理想はほぼ泡と消え失せ
来学期からのモチベーションを持ち続けるのが難しい状態にはなっているのですが
少なくともあと1学期は頑張ってみようかという気持ちでおりますので
「そのつもりだよ」と答え、同じ質問を返しましたら
「学生に気に入ってもらっている。もし可能なら来年もここにいたい」との返事でした。

この冬休み中に古傷の膝を悪化させ、できれば彼女のいる香港に行きたいと言っていた
のですが、環境が変わり気持ちも変化があったようです。

私としても折角知り合った仲間がいなくなるのは寂しいので、彼が残留を決意したのは
嬉しいですね。

今彼は同じ20代の女性のアメリカ人教師と仲良くしているので、それが原因かも
しれません。こじれた時が心配ではありますが・・・。
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学生とアニメの関係

2014年05月20日 | 日記
5月20日(火) 晴れ

今日は朝から気温が高く、昼には29度、予想最高気温が35度だったそうです。
明日は更に1度高くなるのだとか。6月にもならないのに異常な暑さですね。

先週末2年生を担当されている先生から作文の採点の依頼がありました。
中国全土で行われる作文コンクールに応募する為の作品だそうで、学校から何人分応募
するのかは分かりませんが、この校内上位10名には学部から表彰があるとのことでした。
応募者は2年生から複数人と3年生を合わせて15名。
テーマは主催者側から予め決められており、
①ACGと私 ~なぜ中国の若者が日本のアニメ・漫画・ゲームに魅かれるか~
②公共マナーと中国人~国際社会で活躍する中国人に求められる公共マナーとは~
のいずれか。

ACGとはAアニメCコミックGゲームのことですね。

大学の専攻に日本語を選ぶ学生の多くがアニメ好きという現状は理解しつつも、
大学3年生ともなれば、いい加減アニメは卒業して欲しいもの。
しかしある特定の作品を心の拠り所にしているらしき学生が多く、読んでいるうちに
疲れてしまいました。採点せずに、見なかったことにしたい。(笑)

アニメを見ることを否定するわけではありません。
確かにアニメファンにはそうではない学生より聴解力が勝っている点があります。
しかし、同時に話し言葉もアニメ言葉なので本人たちに悪気がなくとも、日本人が
不愉快になる言葉遣いになりますし、まず就職活動で面接官が日本人だった場合
評価はされないでしょう。私が面接官であれば、確実に不合格にします。

②を選んだ学生の作文は現在世界で問題になっている中国人のモラルの低さを取り上げ
羞恥心及びどうすれば改善できるのかという論調が目立ちました。
面白いのはアメリカやフランスでも公共の場所に中国語で『禁煙』などの警告があると
いう情報ですね。

残念なことに、日本留学希望者が2人いるのですが、双方ともかなりのアニメファン。
もちろん選んだのは①、趣味として見るのは構わないのですが、どうせ作文にするなら
アニメの良さは評価しつつも年齢を考慮した行動にも言及して欲しかったものです。
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哀れな事故に不思議な制度

2014年05月19日 | 日記
5月19日(月) 晴れ

今日夕刻に外教に召集がかかりました。
安全に関する話があるとのこと。

先日カザフスタンからの留学生カップル二人乗りのバイクが学校の門から少しだけ離れた
交差点で車と激突し、バイクを運転していた男性が死亡、車も大きく破損し車に乗って
いた男性が死亡、その娘も大けがを負ったのだそうです。
バイクに同乗していた恋人の女性は負傷はしたものの命は取り留めたのだとか。
バイクに乗っていた男性は18歳、無免許、飲酒運転だったそうです。

で、何故か相手側の車の破損分と人命への補償をこの女性が負うことになるのだとか。
おかしな話ですね。

外教が召集されたのは、数か月前も学校の正門近くで電動バイクによる死亡事故があった
ので、モーター付きの乗り物に乗るときはくれぐれも注意するようにとの注意でした。

話が終わって帰り道、ゴクウが私に「どう思った?」と尋ねてくるので
「退屈だった」と返したら、「そうだよな」との返事。

亡くなった男性については、彼の行動を考えれば死んではいけなかった。
生きて人生が終わるまでその償いをしなければいけない。

その女性が償いをすることになることを平然と話している外事科長も中国の制度の
法制度のおかしさを象徴しています。

無免許で酒を飲んで運転すればどうなってしまうかという典型的な事故ですので
わざわざそんな警告のため?というのが「退屈」の意味なのですが、そんな輩に便乗
してしまうと、己と家族の将来を台無しにしてしまう可能性があるという意味では
意義のある話だったかもしれません。
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