外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

良い制度と思われたその表と裏

2014年05月18日 | 日記
5月18日(日) 晴れ

本日午前中に学校へ帰ってきました。

昨日は午前中に研修派遣の会社へ挨拶に伺いました。
前の学校の教え子がその派遣会社で働いています。
学校を卒業後に1年間日本のホテルで実習労働し、帰国後にこの会社へ就職しました。
このホテル実習の訓練が、大学とは比べ物にならない厳しい環境の中で行い、更に日本で
鍛えられますから久々に会った彼女の日本語は驚くばかりでした。
元々真面目で活発な子ではありましたが、その成長ぶりには目を細めましたね。

しかし、昨日彼女から聞いた話でとても悲しい事がありました。
彼女の学歴は日本では短大に相当しますから、もし仮に日本へ留学したい場合は編入学も
可能になりますが、そのホテル研修をしている教育機関が集めた学生を全て自校の学生
扱いにしていたため、日本の入管には「高校生扱い」になっているのだそうです。
つまり、彼女が日本に留学したい場合は再度1年生から始めることになるのだと。
何故その教育機関がそのような方法を取ったのか、今ではその教育機関の研修の部門が
閉鎖されてしまったようなので分かりませんが、学生にとっては人生を左右する大問題
です。

というのは、彼女が出国する際に、濰坊学院の学生が3名ほどいました。
以前聞いた話だと希望者が3年次に参加できたのだそうです。大学公認ですから安心な
はずですが、なんと、その学生に対しても同様の措置がなされていたようで、彼女らが
卒業して学士を取得しても入管上の学歴では高卒扱いですから、日本の大学院への進学は
不可能になる可能性が高いということです。

以前の学校では学生をこのホテル研修に参加させるとその教育機関からバックマージンが
入っていたという話です。参加した人数は十数名で、ほとんどが留学するほどの余裕は
ないので、日本の生活と仕事をを体験する為に参加したた学生ですが、後で事実を知れば
例え留学のチャンスはないにしてもショックはあっただろうと思われます。

実質被害に遭った学生がいるかどうかは分かりませんが、非常に残念な話でした。
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バースデーパーティー

2014年05月18日 | 日記
5月17日(土) 晴れ

昨日の夜に濰坊に来ました。
2週間に一度の割合で新幹線に乗っています。

4月に外教の旅行で濰坊に行った際、前の学校の主任と韓国人教師から誕生日会実施の
案内を受け、参加を快諾したのですが、当初は今日17日の予定だったのが、昨日に
変更になりました。
通常であれば金曜日は午後の授業が無いので平気なのですが、月末の端午節休みを有効
活用する為に今週と来週に補講を入れたため、忙しない一日になりました。

何時に駅に到着できるか分からないので切符の予約をせずに駅に行きまして、購入した
チケットが30分後に発車する便だったのはいいのですが、待合室に行きましたら、その
列車が30分遅れ。その列車の10分前に発車する列車が5分遅れ、10分後に出る
列車は定刻通りと、私が手にした列車だけ大幅な遅れだったのです。
ほとんどの新幹線が北京方面からやってくる便なのですが、私が手にしたものだけ済南発。
始発駅としては最も近いのに、最も遅れてくるというババを引いてしまいました。
しかも、乗車した新幹線は旧式のものだったようで、一等席なのに座席間隔が狭くあまり
快適とは思えない座席でした。

学校近くのバス停に到着したのが7時頃。
学校正門前の通りが工事中でバスもタクシーも入って来られないよと韓国人教師から
聞いていたのですが、確かに危ない状況になっていました。暗闇の中で足を滑らせたら
何メートル下に落ちていくのか・・・。

主任の話では信号機を付けるために深く掘っているらしい、とのことでしたが
果たして信号機など必要な道なのか、それ以前にわざわざ信号機をつけるために
広範囲に渡って深く掘る必要があるのか、疑問だらけの工事ですね。

誕生日会は終始和やかなムードでした。韓国人教師の誕生日会なのですが、彼の誕生日と
私の誕生日が約2週間の違いなので合同で祝ってもらった形です。
私がまだ在籍していた頃は、通訳も兼ねて中国人教師も参加していたのですが、昨日は
主任と外教だけの小ぢんまりしたパーティーでした。
アメリカ人教師の二人が豪快にビールを飲んでいるので、「君たちの宗教は酒OKなの?」
と質問しましたら「私たちは熱心な信者じゃないの」と笑っていました。
今までは同じ系列の学校から派遣されてきたアメリカ人で、酒はおろかお茶も飲まないと
いう教師ばかりだったので、驚きつつ、さすがアメリカ人の豪快な飲みっぷりで一人
豪快には飲めない私が浮いておりました。

パーティーの後、主任が帰宅するタクシーに便乗してホテルへと向かったのですが、
正門ではなく外教の宿舎近くにある南門でタクシーを拾いました。
門というより勝手口と言った方がしっくりくる出入り口ですが・・・。
以前だとそこを行き来するタクシーは稀で、私が夜な夜な帰ってくるときに南門へ
行ってくれとドライバーに告げると、「南門てどこ?」と質問され私が案内をして
いたものですが、この状況下では学生も皆この門を利用しており、複数台のタクシーが
行き来しておりました。
これで濰坊のドライバーにもこの小さな門が認知されますね(笑)

次回パーティーに参加するときは、前に住んでいた部屋を使わせてくれと冗談で
言いましたら、「いいよ」と二つ返事。
長らく掃除等はしていないと思いますので衛生面が若干気になる所ですが、宿泊費も
バカにならないので、懐かしの我が部屋での宿泊を楽しみにしています。
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あるカフェにて

2014年05月16日 | 日記
5月15日(木) 晴れ

いつも動画を見るために利用しているサイトが突然閉鎖されてしまいました。
こちらの検索サイト(百度)で何か情報がないのかと探して見ましたら、やはり
「急な閉鎖、何故?」というニュースがありました。
その記事によるとメンテナンスか何かの理由で一時的なものらしい、ということです。
早期復活してくれることを願っています。

さて、昨日の会話特別班は先週の人数からいきなり増えて13人になりました。
減ることはある程度予想していたものの、増えることは予想していなかったので
こちらが面喰いました。

どうやら、このメンバーの半数がこの後にある選択授業に参加しており、先週は
中間試験があったため休んだようです。

昨日は司会進行役に毎回参加している2組の男子学生を指名してみました。
私はフォロー役という位置づけです。
いきなりの指名でまごついてはいましたが、それとなりに進めてくれました。
来週は1組の学生を指名するつもりでおります。
教師の立場からではない、面白い発想をしてくれることを望んでいます。

会話特別班が終わって食事をした後、かねてから訪れたいと思っていたあるカフェに
行きました。1組の学生が週に3~4回アルバイトをしている店です。
本格的に作るから美味しいよという触れ込みでした。

実際に行ってみて、その雰囲気に惹かれました。

まるで日本のコーヒー専門店のような落ち着いた色合いと装飾です。
コーヒーは学生の勧めでカプチーノを頼みました。
学生向けにしては少々値段が高いと感じましたが、しっかりとした味でしたので
納得しました。

安価なものとなると粉に湯を足したものがほとんどなので、コーヒー風味の飲料という
感覚です。

カプチーノを飲みながらこの学生としばし話しました。
今の会話特別班についての率直な感想も話してくれました。
まず「活気がない」と。
これについては私の課題ではあるのですが、現状の教科書を元にした会話では広がりが
ないので自由な会話をしたい、という彼女の意見。
それについて「どうすればいいと思う?」と尋ねると具体的なアイデアはない。

私が「今の班はあくまでも外教と学生の交流のきっかけに過ぎないから、これを基に
何か活動ができればいい。例えば、私がこのカフェに来たときに他の学生に知らせて
ここで会話を楽しむとかね」と話すと結構乗り気になったようでした。
学生がドリンクを注文するには少々高めなのがネックになりそうですが、文字通り
お店の中でリラックスした雰囲気で話すには打ってつけの場所だと思っています。

余談ですが、このカフェの常連らしい学生が、私の髭面を見て被写体になって欲しいと
依頼してきました。もちろん、快諾しましたが、中国では頗る評判の悪い髭が格好いい
のだということで少々驚きました。
女性には、私の学生にも再三「変」と酷評されましたが、男子は興味があるのでしょうね。
ちなみにその学生が持っていたカメラはキャノン製の一眼で本体とレンズで1万8千元、
日本円にして約25万円の代物です。画像処理に使っていたPCもMacbookだったようで
かなり裕福な家庭の子供であることがうかがえました。
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2年生も方向転換

2014年05月14日 | 日記
5月14日(水) 晴れ

午前6時の外気温が20度、すっかり夏の気温ですね。

2年生の授業は南向きの教室の為、特に午後の授業は暑い。
一応天井扇がついてはいるのですが、埃まみれになっており、いざその埃が巻き散ら
かされることを考えるとスイッチを入れる気にはなれません。
学生には扇子を持参するよう提案しておきました。

さて、今日の授業ではあるドラマを紹介しました。
一つは杏さん主演のドラマ、もう一つは高橋克典さん主演のドラマ。
何故このドラマかというと、こちらで閲覧できるドラマは全て中国語の字幕付き
なのですが、何故かこの二つには字幕がないのです。
つまり聴解力を鍛えるにはとてもいい題材になると思えるのです。

しかし、杏さん主演のドラマを紹介する為に、原作者の大ヒットドラマに触れたら
その名前を知っている学生が3人しかいない。
思わず「嘘でしょ?」と聞き直したのですが、やはり3人。
堺雅人さんの弁護士ドラマについても尋ねてみたらたったの1人。

彼らが何を見ようが彼らの勝手ですが、ここまでくると絶句です。

その代わりと言ってはなんですが、「皆さんは韓国ドラマが好きですよね」と尋ねると
笑顔で返事が返ってくる。

ホープレスは、やはりホープレスか。。

もはや惰性でしか大学生活を送っていない彼らには、今すべきことは何なのかという
自己管理という感覚さえももはやないようです。

昨日の1年1組の授業で、外国語の勉強方法について英語を例にして説明しました。
彼らが英語の授業を受け始めるたのは小学3年生なのだそうです。
つまり高校卒業まで10年間英語の勉強をしている訳ですが、それで英語の会話が
できるようになるかというと、言わずもがな。
では日本語については長期休暇も含めて9か月、日本語が専門だという区別はあるにしろ
既にある程度は聴く力を持っている学生が数人。
この違いは何か。
教科書を読むことを主体にした指導を受けるか、録音を聴くことを主体とした指導を
受けるかの違い。
後者の教えを実行すれば自ずから聴解は上がってくる。
私の話を聴いて頷く学生が数人、身を以て体験している学生です。

しかし、同じことを話したとしておそらくこの2年生には念仏と同等レベルでしょう。
言い聞かせてダメなら実行させるしかない。
「来週から1時間は録音を聴く時間にします」

不服そうな顔をする学生も数人いましたが、もう大人扱いはできません。

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教師の授業放棄?

2014年05月13日 | 日記
5月13日(火) 晴れ

先日当ブログにある日本語教師の方からコメントを頂きました。
誠にありがとうございました。
もし可能でしたら、改めてご連絡先を頂ければ幸いです。

さて、今学期が始まって以来気になっていたことが現実になってきました。
1年2組、先学期はとてもいい雰囲気でしたが、今学期が始まってから、緩んで
しまっている感じがあり、ずっと気になっておりました。

現在の日本語科は3年生も2年生も2組が教師を悩ませているのですが、1年生に
限っては3年生の1組を担当されていた先生が担当されているので大丈夫だと踏んで
いたのですが、この2組という名前が祟られているのか、やはりおかしい。

昨日の授業で、「母の日に何をしたか?」の質問をした後、「父の日には何をするか?」
と質問をしたところ、何も返答がないばかりか、携帯を触っている学生が目につきます。
私の話が分からないのか、反応する気が無いのか、どちらかが分かりません。

「君たちもか・・・」頭の中で言いようのない悔しさがこみ上げてきました。

「じゃ、君たちの答えを待ちますよ。1時間でも2時間でも構わないよ」
教室後方にあった椅子を教壇に持ってきて座り、読書を始めました。
思わぬ展開に学生たちがざわつきましたが知らん顔。

そのうち、最近力を伸ばしている一人の男子学生が素晴らしい発表をしました。
褒め称え、「他の人は?」ともう暫く待つことに。

休憩時間を挟み、彼らに質問してみました。
「毎日どれくらいの時間録音を聴いているの?」
1時間で手を挙げたのは一人、30分で手を挙げたのは3人ほど。

悲しいことではありますが、大体予想通りでした。でなければこんな悲惨な状況には
ならないでしょう。
週に一度しかない授業なので、ハッキリと言うことにしました。

「君たちの担当の先生は常日頃から録音を聴くようにと話しているよね。だから君達の
先輩の聴解力と会話力は素晴らしいよ。だから私も君達には期待していたんだよ。
なのに、なんだこの状況は。」
「君たちはいい担当に恵まれたのに、その環境を無駄にして大学生活を過ごすつもりか?
3年生にもなって日本語を聴けないどころか、本を読むことさえままならない学生に
なるつもりなのか?
君たちが録音を聴く行為をしないのなら、私がいくら日本語で授業をしても時間の無駄。
私の授業時間をあげるから、この時間は録音を聴きなさい」
そう言って私は再度椅子に座り、班長が持っていた英語教材を借りてまた読書。

授業をしない教師なんて、単なるお飾り。職場放棄と言われてもおかしくない行為です。

しかし、今は10回本を読ませるよりも10回同じ文章を音で聴かせた方がいい。
この奇異な行為が彼らの印象に残れば、何故この外教があんな態度を取ってまで録音を
聴くことの重要性を説いたのか、話を聞き取れるようになってやっと理解ができます。

今日、1組の授業では別の言い方でその重要性を説きまして、数人の学生が納得したと
頷いていました。それについてはまた改めて。
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太極拳から他のレッスンへ

2014年05月12日 | 日記
5月12日(月) 晴れ

土曜日の午後から降った雨が空を洗ってくれたかのような綺麗な青空が広がりました。

土曜日の午前中が試験だった為、太極拳のレッスンは昨日の午前中に変更したのですが
何故か私の太極拳のレッスンの時間帯はぐずついた天気になるのですよね。
先々週も雨の後で水たまりがある状態。昨日もまたそうでした。
昨日来たのはカナダ人教師一人、「君がやるのかどうか心配したよ」と。

火曜日のレッスンの動きを簡単に説明してあげたら、「そういうことだったのか」と
理解した様子です。
太極拳を習いたいと主任に依頼したアイリッシュ(アイルランド人)教師は
今回は不参加。先週の火曜日のレッスンの後、復習をしてあげますよ、と話しておいた
のですが、来ない。
今日校舎ですれ違ったのですが、「ごめんなさい、足裏マッサージに行ったの」だと。
もちろん、参加は自由で強制はしないのですが、希望者がこれでは話にならないですね。
こちらは週末の時間を提供し、なおかつ分かりやすく説明するためにビデオを何度も
見て練習しているのです。

今後この復習レッスンは見直しの方向で考えます。

この太極拳レッスンとは別に学生向けのレッスンができないものかと思案中です。
まず太極拳は不人気。
前の学校では毎朝一部の学生に太極拳を教えていましたが、太極拳目当てというよりは
外教との交流を楽しんでいたと思われます。

現在思案中なのが、バレトンというニューヨーク生まれのエクササイズです。
バレー、ヨガ、フィットネスの要素を盛り込んだ新しいエクササイズですね。
私がバレトンに出会ったのが昨年の夏、地元のフィットネスクラブ。
たまたま太極拳の後にこのレッスンがあり、受講してみたら初回は息が切れて声が
出せなくなったほどです。運動不足も祟ってはいたのですが・・。

慣れてきてからは楽しくなりました。
エアロビクスほどの激しさはないのですが、いい汗をかきます。
昨年、一度ビデオをこちらの動画サイトにアップしたのですが、全て日本語なので
理解できる対象が少なかったようです。
なので、実際に中国語で説明しながらのレッスンをしてみようかと。
名前を「紐約減肥体操(ニューヨーク・ダイエット)」とでもすれば興味を持たれそうな
気もします。
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地元出身の学生

2014年05月11日 | 日記
5月11日(日) 曇りのち晴れ

昨日午後からここ淄博には珍しい本降りの雨が降りました。

昨夜、地元淄博出身の3年生から食事に誘われ、韓国料理がある学生食堂で夕食を
共にしました。

この韓国料理屋では1人20元で焼肉食べ放題を土曜日に実施しており、それに誘おうと
したのですが、「肉は好きではない」の一言であっけなく却下。彼女が食べたがって
いたのはオムライスでした。
後でよくよく聞いたら、肉と言っても豚肉と鶏肉が好きではなく、牛肉なら食べると。
さすがに20元で牛肉は望めないですね・・・。
肉の種類もあまり多いとは言えませんでしたが、なかなかの人気でした。
いつか機会を見て他の学生と試してみようかと思います。

この2学期に入ってから学生と食事を共にしても、食べ終わったらそのままお開きにする
ことが多かったのですが、昨日は食べ終わった後もずっと話を聞いておりました。
主に彼女の家庭環境と卒業後に何をしたいかという話です。

彼女はこの市内からバスで30分ほど行った場所に実家があり、そこはこの淄博の古い街
として観光地にもなっており、そこの焼餅という日本でいう煎餅がこの淄博のお土産品に
なっています。

彼女には兄が一人いて、大学卒業後にアメリカのボストンに留学し今でも現地で仕事を
続けているのだそうです。
彼女は卒業後にボストンに遊びに行きたいのだそうですが、ビザの関係で難しいと。
中国語で探親、日本語で言えば主に帰省と訳されますが、この場合は家族に会いに行く
その為のビザが申請できないのだとか。
というのも、彼女曰く、彼女の戸籍は祖父母の戸籍に入っているのだそうです。
詳細は尋ねなかったのですが、一人っ子政策の弊害かと思われます。
地方によっては複数の子供も許されますが、地方によっては第二子以降は罰金を徴収
されることがあるそうで、その回避策ではないかと推測できます。

彼女の両親が旅行ビザを申請しようとしたところ50万元(約700万円)の残高証明を
求められたそうで、断念せざるを得なかったという話です。かなり厳しいですね。

ボストンへ行くのがダメなら卒業旅行で北海道に行きたいと。
こちらでヒットした北海道ロケの映画の影響で北海道は大人気です。

彼女、話していてちょっと抜けているところがあるというか、天然というか
彼女がこの大学と学部を選んだ経緯を話してくれていたところに、なぜ日本語を選んだ
のか質問したところ、高校時代の友達のアドバイスだったそうなのですが
「今は日本語を選んだことを後悔している」とポロリ。
「それって、教師を目の前にして言うかね」と言いましたら笑っておりました。

その友達のアドバイスは日本語かフランス語だったのだそうですが、家から近いからと
選んだこの大学にはフランス語が無いため日本語を選んだのだとか。
何故、日本語を選んで後悔しているのか?理由は単純
「日本語は難しい」と。

「外国語なんてどれも難しいよ。ましてや英語が苦手なのにフランス語なんてできると
思う?」と尋ねたらまたも笑っておりました。

おそらく、日本語をさほど難しく感じないのは韓国人くらいのものでしょう。

ちなみに彼女の祖父は彼女が日本語を選ぶことに反対だったそうです。
田舎町になればなるほど反日ドラマの影響は大きいですから仕方のないことですね。

彼女の故郷には日本のシチズンの工場があるそうで、可能ならそこに就職したいそうです。
この7月にN1に合格できるかどうかは微妙ですが、推薦状は書いてあげようと思って
います。
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ちょっと手ごたえあり

2014年05月10日 | 日記
5月10日(土) 晴れのち雨

今日はHSKの試験でした。
終わってからの感触は、若干手ごたえありと言ったところです。

昨日の午後に同会場で模擬試験がありました。
今回初めてのネット受験、どんな方式かというと、日本の企業も多く採用している
イーラーニング(E-learning)ですね。
画面上に残り時間が表示されるので便利でしたが、困ったことが一点、作文の際に
日本人であるが故のアドバンテージと言いますか、ピンイン(ローマ字)が分からずとも
筆記試験なら漢字が書けますが、パソコン上ではそれが出来ないので使いたい言葉を
使えないもどかしさがありました。

聴解、読解、作文の試験が全て終わった後、画面上に聴解と読解のスコアが表示され
それぞれ100点満点の聴解が42、読解が50でした。

聴解については「速いな~」というのが第一印象で時々判別できる単語を頼りに選択肢を
選んでいたのですが、これでも思った以上のスコアでした。
これがちゃんと聞き取れて意味が把握できるレベルに到達するには、もっと時間が必要
だし練習方法を替える必要があると思えました。半年後に間に合うかどうか。。。

読解については、「さっさと終わってしまえ」と文章を一読しただけで回答して終わり。
午前中に2コマ授業をした後でしたので、既に頭はお休みモードでした(笑)

昨晩、もう少しスコアを上げる方法を考えました。
読解の中の文法の関する問題は捨てる。
私はどうにも文法が苦手でしかも6級レベルとなると、全く分かりません。
そこに時間を使うくらいなら長文読解に時間を割いた方がいい。

で、今日の本番、聴解が昨日よりも若干聴き取れていることに驚きました。
集中力の違いなんですかね。
読解についても最後は時間がなくなりましたが、7割近く取れているのではないかという
感触です。

12年の12月に受験した5級は読解の段階で合格を確信しましたが、今回は合格ライン
の近くにいるかもしれない、という期待値が高い状態です。ヤマ勘で答えた文法問題で
ポイントを稼いでいれば、合格がグッと近づいてくる。
後は運任せです。


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もう一つの誕生日に

2014年05月09日 | 日記
5月9日(金) 晴れ

中国で迎える中国の誕生日を祝ってくれるかのような晴天でした。
実際の誕生日は5月下旬なのですが、中国式に農歴(旧暦)で換算すると私の誕生日は
4月11日になり、今年は今日が誕生日になります。
今年は大人しくしておりますので、特に何事もありませんが。

労働節に入る前の3年生の選択授業で、「今後はお好きなように」と点呼をしないこを
伝えて初めての授業、見事なまでの減り具合でした。
昨日の日本経済の授業が名簿上35人が15人。
今日の2組の授業が名簿上28人が5人。

予想以上の減り方に昨日に続いて苦笑しました。

語学力向上の為に、録音を聴くことの重要性を説いても素直に受け止めない輩が、
突き放してあげると素直に聴きました。

出席自由にした理由の一つが「N1の準備で皆忙しい」との学生の言葉でして、実際に
私が用意した資料にも目を通さない学生が多かったので、私の授業を聞く気がないなら
来なくてもいい、と伝えたものです。

これでN1に合格する人数が増えればそれに越したことはないのですが、どうでしょうね。
今日出席してきた5人、一人はN2受験者なのですが、見たところ合格の当確ライン上に
いると思える面々でした。

良く言えばN1に集中する、穿った言い方をすれば現実逃避。

お陰で私は誰に気遣うこともなく日本語で授業ができます。
「せっかく人数が減ったのだから、喫茶にでも行ってフリートークにしようか」と
学生に話しましたら、笑っておりました。
本気なんですけどね(笑)

前の学校で赴任したばかりの時、3年生の出席人数が4人になったので部屋に招き入れて
ジュース片手に話をしていたことがあります。
今でもその学生たちとは連絡を取り合う間柄です。

今回の思い切った決断も、後になれば、いい思い出になるかもしれません。
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変わりつつある雰囲気

2014年05月08日 | 日記
5月8日(木) 晴れ

今日は午後の気温が25度を超えました。
朝はまだ長袖の学生が多かったのですが、午後は外を歩いていると汗ばんできましたね。

先日の食事でKさんから「あまり無理しないで」とアドバイスされた会話特別班、
開始当初は参加希望者が全員は揃わなかったものの、私のクラスは約18人いました。
翌週少し減り、その次の週も減って、昨日は7人でした。

増えることはないだろうとは思っておりましたが、あまりの激減ぶりに苦笑せざるを
得ない状況です。

私の授業スタイルは「みんなの日本語」の会話文の復習。
このテキストを同僚の先生が口語の授業で使っており、その会話文を使って会話練習
そして会話の中の言葉を替えたり、言葉を自分なりに付け加えさせたりします。
さらに一度会話したものを次はテキストを見ないで会話してみる。

この方法が合う合わないがあるのでしょうが、現状は様子見ですね。
5人以下になってしまえば、フリートークにでもしようかと考えています。

というのも、人数が多かったときは中国語で説明しなければならないことも多かったの
ですが、残ってきているメンバーはだいたい私の話が分かっているのですね。

中でも、この特別班が始まるまではその存在感に私が気づかなかった男子学生が今や
このクラスのまとめ役になって、一緒についてきた男子学生も頑張っています。
本来の授業中も前の方に座るようになるなど意識が明らかに変わってきています。

ちょっと古い言い方をすれば、カミングアウトとでも言うのでしょうかね。

この男子学生がいる2組は男性の核になるような存在がおらず、男子学生全体が沈んで
いるようにも見えたのですが、最近は明らかに授業中の態度が変わっています。

彼を先導役にしてもっとコミットしてあげれば、1学期とは違うクラスになる可能性も
あります。
打てば響く楽器になれば、その音色はもっと綺麗になるものと期待しています。

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