外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

お別れ会

2010年11月30日 | 日記
11月30日(火) 晴れ

暖冬なのでしょうか、11月1日に雪が降った昨年に比べ今年の冬は
まだ零下になりません。昨年が寒すぎたのかもしれませんね。

今日はKさんのお別れ会。
今月の初め頃に私が勝手に企画したものですが、学生達に『30日に送別会を
するよ』と伝えたものの、果たして何をするか・・・なかなか決まりませんでした。
Kさんのご年齢などを考えると再びこの地で教鞭を取られるのはほぼ不可能。
ならば、何か一生の記念になるものをお渡ししたいと考え、学生達の寄せ書きに
しました。中国語で「横幅」と呼ばれる、日本でいえば横断幕。
中国の至るところで見られるものです。それを4mのものと6mのものを注文し
1年生から3年生のほとんどの学生に名前とメッセージを書かせました。
学生に書かせるのに一生懸命で私は何も書いていないのですけどね。。。

会は普段の午後の授業が始まる2時に開始。学生達がほぼ集まる時間を
考えてKさんには15分後に教室にご案内しました。
予定時間は30分未満。中国人の先生からの感謝の言葉と学生代表の
感謝の言葉、そしてKさんのお言葉、歌、記念撮影。
司会進行は私、通訳兼サポートにたけしです。

最初に私の挨拶から始めたのですが、しばらくするとやはりこみ上げてくるものを
抑えられなくなりましたね。言葉に詰まってしまいました。抑えようとすればするほど
涙がこみ上げてきます。
これはアカンと早々に中国人の先生にバトンタッチしました。
その次に3年生代表の女の子二人。
姉妹のように仲のいい生徒でKさんに懐いていたので予め指名していました。
私の涙が彼女達の涙を誘発してしまったのか、壇上に上がる前から既に
目が赤い状態でしたね。
2年生代表はたけしと私の部屋によく遊びにくる周。こちらは無難でした。
そしてKさんの挨拶。
日本の某大企業の工場長をされていたご経験はやはり素晴らしいものです。
しっかりとした口調でお話をしていただきました。

最後に「贈る言葉」を歌って、横幅の贈呈と記念写真。
残念ながら横幅が大きすぎて記念撮影に一緒には収めませんでした。

会を終了した後は、泣きながらKさんに抱きつく3年生が数人いました。
学校側から再契約を要請され、3年生が学校を離れるまでの3ヶ月限定で
再び維坊に戻ってきたKさん。
高校卒業時にこの学校を志望した学生は少なかったとは思いますが
Kさんに出会えたことは人生の貴重な体験になるものと思われます。
2年生からの1年と3ヶ月、Kさんの授業を受けることのできた3年生は
幸せだったのではないでしょうか。

私から見てもKさんの学生との交流は羨ましくもあり、自らの行動を考える
指針にもなるものでした。もちろん、私の年齢や経験からしてKさんの真似は
できるものではありませんが。

今日の会がKさんの一生の思い出の1ページになればいい。
この1ヶ月間いろいろ迷って考えて、今日完結しました。
寂しさと共にやり終えた充実感もあります。
あとは明日からのKさんの旅のご無事を祈るばかりです。
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ドタキャン

2010年11月30日 | 日記
11月29日(月) 晴れ

忙しい週が幕を開けました。
今朝はいつもどおり中国語の授業なのですが、午後から研修派遣の会社に
生徒を一人連れて行くことになっていました。
この学校と提携している学校の研修にするか、新しい会社の研修にするか
迷っている中、福岡の会社が人材を募集しておりその締め切りが明日のため
急遽説明を聞きに行くことにしていたのです。

大丈夫だとは思うが、中国人だから念のため、と午後1時半の出発の旨
昨夜メールをしたのですが返信が無いまま。
今朝中国語の授業後に電話したら通じない。そういえば番号を変えていたか・・
本人が番号を変えていても元の番号が存在していればメールは発信できる・・・
急遽たけしに電話を入れその生徒を呼んでもらいました。
『今日1時半の出発で大丈夫ですか』
「先生、今日は行きません」 ・・・・え!?
行きます→ません 文法を間違えたか・・と思いましたら
たけしが代わってくれて
「お姉さんが来るそうで、今日は行かないそうです」
なんだそりゃ。。。おい。。。

慌てて研修派遣の会社に連絡を入れ、予定をキャンセルしてもらったのですが
理由は『急用』としか言えなかったですね。まさか家族が来るから・・なんて。

5000元を払うかどうかの瀬戸際で判断に迷うからと急遽予定をいれたのです。
彼女とたけしがいる目の前で先方に電話を入れ、話をつけたのですね。
それを家族が来るから行きません、とはさすが中国人。
この生徒はとても真面目でクラスでもトップレベルの学力になっているのですが
やはり文化の壁は厚いようです。

問題は今後どう説明するか。。。
彼女としてはおそらく悪気があっての事ではないのだと思います。
これがある意味、中国では当たり前の考え方で当たり前の行為なんでしょう。
だから頭から叱っても、「何故叱られているのか」が分からない可能性があります。
日本で仕事をし、約束を取り付けた上では余程体調不良とか有事がなければ
自己都合でキャンセルすることはご法度。
ましてや、事前に自ら連絡を入れないのは言語道断。

これが知らない人間であれば、今後関わらない、で済むのですが
自分の生徒ですからね。日本で仕事をしたいなら最低限のルールは
教えておかないと後で苦しむのは自分なのですよね。

ただ、この状況は今回だけに収まるとは思っていません。
この研修派遣の会社もなかなか連絡をくれない、など日本人からすると
時間の管理についてやりづらい部分があります。
日本人から見て奇怪にしか見えない約束のやり取り、その中国人の間に
日本人が入って仲介するのは・・・地雷が埋まっている砂漠を歩く行為なのかも。
生徒の夢を叶えたいという気持ちと今後起こりうる煩雑なやり取りへの不安が
絡み合ってきました。
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HSK受験

2010年11月28日 | 日記
11月28日(日) 青島・晴れ

体内時計が勝手に朝を教えてくれました。
窓の無い部屋なので足元灯だけ点けておいたのですがそれで十分でした。
7時に朝食、こちらのホテルで御馴染みになったホットオレンジジュースを
久々に飲みました(笑)
ただ、あまり利用客がいないのか、バッフェなんですが種類が少なかった。

7時45分にチェックアウトをし、試験会場の青島大学へ。
散歩を兼ねて、と歩いて行ったのですが10分もしないうちに到着しました。
場所としてはかなり便利ですね。来年も受験するならここに泊まるかな。

うちの学校を除いてそこそこ大きな大学なら大抵2つ以上の門があります。
青島大学の正門はこの西門なのかもしれませんね。バス停もありますし。
 
入口を入ったところでHSKの試験会場を示す横断幕を発見!
少し気持ちが高ぶりました。

”熱烈歓迎来青島大学参加HSK考試”
「HSK受験の皆さん、青島大学へようこそ」

受験会場の校舎へと続く道には小さな旗が掲げられていました。



受験会場は校舎の4階。どうやら2つの教室しか使っていなかったようで
こちらで言うメディアルーム。各席に仕切りがあり、イヤホンが設備されて
いる部屋です。これならヒヤリングの試験も問題ありませんね。
受験会場の教室に張り出された受験票を見ると、ネット経由で申し込み
この教室で受験するのは7人しかいなかったようです。
ということは・・・あとはほぼ青島市内。ま、当然でしょうね。
多くはここの留学生でしょう。試験監督と顔見知りらしき受験者もちらほら。
そして手にしているパスポートはほとんどが韓国のものでした。

試験は4部からなり、ヒヤリング、文法、語彙、読解
それぞれに時間が割り当てられています。
日本でのこういう語学系の試験は先の問題をやったり、後で全て見直すなど
できますが、ここではそれが許されません。
どこまで規則が好きなんだか・・・。
受験者は少数民族を除いて全て外国人なわけですから奇異に映りますね。

初めて見る試験問題、少々戸惑いました。
なにせ、維坊ではHSKの問題集を探すのが困難なのです。
よく行くデパートの書店に唯一1種類の本があったくらい。とても高価でした。
過去問さえもやったことがないので、時間配分もよく分かりませんでした。
それもあって今回は体験受験なのですけどね。

昨夜ジャスコ近くの本屋(維坊の書店の系列)に行きましたら、あるわあるわ
HSKの参考書。さすがは国際都市ですね。たくさんあって選べなかった。
試験終了後に再度その本屋に行きまして1冊買ってきました。
日本語の解説がある本です。さすがに韓国人が多いとあって韓国語の解説付
は多かったですね。

本屋から駅までバスに乗り、駅前マックで昼食を食べてすぐに新幹線に
乗りました。疲れ果ててバスの中でうつらうつら、新幹線の中でもうつらうつら。
新幹線の中から学校への凡その到着時間をたけしに知らせておりましたら
なんと、駅に迎えに来ておりました。なんとも律儀な奴です。
そんなことは知らない私は駅を出る頃にたけしから「先生、どこにいますか?」と
電話をもらって初めて彼が出口付近にいたことを知り、引き返した
というオチ付ですけどね。

約1ヶ月前のネット申込みから始まったHSK受験。
なんとか無事に終了。結果は芳しいものではないとは思いますが、来春に
向けて対策はできます。今回受領する等級よりは確実に一歩上に行く為に
また明日から中国語の勉強です。
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二日酔いで青島へ

2010年11月27日 | 日記
11月27日(土) 晴れ

頭痛で目覚めました。
飲んだその夜に頭痛を抱えながら寝ることはありますが、二日酔いは少ない
ほうなのです。朝はだいたい目覚めがいいのですね。
しかし昨夜の酒はかなりきいたようです。
一応グラウンドには出たのですが、6時を過ぎても誰も来なかったので
部屋に戻り休むことにしました。
朝食を取った後、少し寝たのですが、やはり痛みは続いていました。
試験が今日でなくて良かった。それだけが幸いでしたね。

昼過ぎの新幹線で青島へ。
普通列車でも2時間半ほどの距離なのですが、ここでは普通列車が
遅れるのは当たり前な上にその後に新幹線があると、新幹線の発車を
優先しているため更に発車が遅れるのですね。
今年の5月たけしの実家に遊びに行ったとき、デッキに立ったまま1時間半も
発車を待ってからというもの維坊から青島に向かう際は新幹線を利用する
ことにしました。

今晩の宿は既に何度か宿泊しているチェーン店「如家酒店」
青島にも数店舗あり、今回はジャスコへも明日の試験会場青島大学へも
歩いていける距離にある場所です。1ヶ月ほど前に特価料金の部屋を
予約しておきました。
"I have a reservation" とフロントで話しましたら、そこにいた若い女性が
ちゃんと英語で対応してくれました。
あの北京の空港行き地下鉄発着駅の近くにある場所でさえ英語で対応
してくれなかったのに、、、ちょっとした感動を覚えました(笑)
もちろん、中国語でもチェックイン出来るレベルにはあるのですが、細かい
会話などはまだ英語のほうが楽なのですね。聞き逃すことも無い。

用意された部屋が9階建ての9階。
特価料金にしては素晴らしいサービスだな・・・とまたもや感動しておりましたら
そんな上手い話はありませんでした。
部屋は窓側ではなく、廊下に囲まれた並びの一室、つまり窓が無い。
9階とはいえ、夜景とは縁の無い世界です。
しかも、このホテルは商業ビルと共用しているようで、エレベータを降りた右が
ホテルの客室左が一般のオフィスになっている。
時間によってはエレベータが各駅停車になってしまいますね。
そしてこれも中国の安ホテルの特徴なのか、外の音がよく聞こえる。
廊下で誰かが声を張り上げるともろに聞こえてきます。
5月にたけしのお父さんが手配してくださったホテルで夜な夜な隣の新婚夫婦の
声が聞こえて辟易しましたが、同じ状況がまたもや・・・。
あの時はその地元では有名なホテルでしたが、等級でいうと3星くらいでした。

ま、一泊だからいいか。料金も維坊並ですしね。
外の光が入ってこないので、時間の感覚だけ少々狂うかもしれません。
寝坊だけはしないように心がけるだけです。
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Kさん送別会@外教パーティー

2010年11月26日 | 日記
11月26日(金) 晴れ

Kさんの送別会として外教と各言語担当の先生が集ったパーティーが
開かれました。このパーティーは宴会場ではなく我々外教共用の部屋。
外教や先生がそれぞれ料理を作って持ち寄るパーティーです。

私は広島風お好み焼きを作りました。
中国人にはこのソースの味が馴染みが無いようで、たけしや男子生徒に
食べさせたときはあまり大きな反応がなかったので、少し心配していたの
ですが、韓国人教師が「オコノミヤキ?」と聞いてきました。
『そうだよ』と応えると凄く嬉しそうでした。韓国でもお店があるのか・・・。
心配は杞憂に終わり、アメリカ人にも大好評でした。

今日は大酒のみの包先生の旦那の横に座ってしまいかなり飲まされました。
初めは大人しいのですが、飲みだすと人が変わるのですね。
この状況は世界どこでも変わらないのかもしれません。

約3時間半、飲んで食べて歌って、楽しいひと時でした。

しかし、全てが終わって片づけをしていたときに外事主任がもらした本音が
少し重かったですね。
「パーティーそのものは楽しいんだけど、この時期のパーティーはサヨナラに
なることが多いから、本当はとても辛いんだ」
外語系がいつ始まったのかは知らないのですが、日本語科に限って言えば
2006年が第一期生。少なくともこの4年間に数人の外教と出会っては
別れを繰り返しているのだと思います。
私が現状の外語系の学生数減少を心配していることを話したら、
それはもちろん彼も心配しているようで、それでも
「あなたにはいつまでもここにいて欲しい」と言ってくれました。
もちろん、日本語科の学生が減ってしまえば外教を雇う余力などなくなり
ますから不可能な話ですが、嬉しいことではありますね。

私もいつかはこのような送別会を開いてもらうことがあるのだろうと思われます。
どんな思いでその時を迎えるのか、今回のKさんのお別れ会を控えて
想像してみたこともありますが、時間が長くなればなるほどそれは辛い時間に
なるのかもしれません。
今はただ目の前のことに集中する、ただそれだけを考えることにします。
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恋人の誕生日の為に・・・

2010年11月25日 | 日記
11月25日(木) 晴れ

満月を過ぎた下弦の月が輝きを放つ早朝、東の空に一際光る星がありました。
おそらく惑星だと思います。明けの明星なら金星でしょうかね。
今朝の気温は2度。念のためにと用意しておいた耳あてが役に立ちました。
気温が低いだけならいいのですが、維坊特有の風が吹き始めると体感温度は
さらに低くなります。耳を引きちぎるような寒さになりますね。

先週末にたけしから「先生が使うプリンタで受験票を印刷したい」という話が
ありました。日本語検定の受験票をオンラインで発行し印刷するのです。
HSKもこういうシステムになれば有難いのですけどね・・・。
外教共用の部屋を私が立会いで使用させることにしました。
火曜日に4人分。そして昨日1人。今日また1人。
今日印刷した女子生徒は1年の頃かなり頑張っており、最初の冬休みも
親戚が開校した日本語学校に通っていたほどなのですが、2学期あたりから
少しずつトップグループから引き離されてきました。
少し天然系で学校の中のモデルサークルに入るなど人気が高くなっており
休みには常に男子学生がそばにいます。愛嬌もあるので私も好きな生徒の
一人なのですが、やはり現実的に勉強する時間は限られているようです。

この女子生徒が2級を受験すると聞いたときは正直驚いたのですが
たけしによると体験受験だそうで、納得はしました。
可能であれば無理を承知で他の学生にも体験受験して欲しいのですが
なにせこちらの消費水準から見て受験料は高い。
この女子生徒の家庭だからこそ可能だと思われるものです。
もちろん、試験はマークシートですから、奇跡が起きる可能性は否定できません。

さて、この生徒が今日は誕生日ケーキを買いに行くとのこと。
誰の誕生日かと聞けば、彼氏のだと。
背が高くてハンサムな恋人がいることは知っていましたが、確か住んでいるのは
別の市だったような・・・。別の市とはいえ、こちらの市は日本で言う県ほどの
大きさがありますから隣の県というレベルです。
今日ケーキを買って、明日授業を全て休んで恋人に会いに行くのだとか。
それって、私の授業ももちろん休むということなんですよね・・・。
恋人の誕生日の為に授業を休むという発想も凄いのですが
ケーキを買ってそれを列車で持って行くのだそうで。
『現地で買ったほうがいいんじゃないの?』
「秘密にしておいて驚かせたいの」だそうです。
天然系のなせる業というのか、気持ちは分からんでもないのですがね・・・。
学生寮の部屋には冷蔵庫などはありません。季節は既に冬ですが、暖房が
効いているので部屋の中は暖かいはず。
『部屋に置いておくなら寒い場所に置いておくんだよ。ケーキを見て彼氏が
驚くのはいいけど、食べた後で二人のお腹が驚かないようにね』
「私も同意見です」とたけし。
でも聴く耳は持っていないようで・・・。
試験を1週間後に控えて食中毒なんぞ起こさないことを祈るのみです。
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急展開の研修説明会

2010年11月24日 | 日記
11月24日(水) 晴れ

「研修の説明会はいつですか?」2年生の女子生徒からの質問。
昨日を予定していた説明会を派遣会社からの返答が遅くなったので
延期にしたのです。次をいつにしようかと考えていたところでした。

この生徒は夏休み中も一人維坊市内のホテルに約1ヶ月滞在して
自習をしていたという頑張りやなのです。日本に行きたいという願望が
強く、この学校が提携している学校に申込みをしていたそうで
12月下旬に面接があるそうなのですが、今週末に面接の一時金として
5000元を支払うよう要請されているのだとか。
5000元、大金です。面接で何故?
この学校の研修は研修費と保証金を併せて3万5千元が必要だそうで
そのうち保証金が2万元。これは研修終了後に戻されるお金です。
なので実質必要な費用は1万5千元なわけなのですが、面接の際に
5千元が必要というのは詐欺に近くないか?
現状、うちの学生がまだ派遣先が見つからず焦っている状況の中
このまま送り込んで大丈夫なのか?という心配があります。

派遣会社の部長に確認したところ、福岡の会社の方が人材の募集に
来ており、30日に募集終了なので話を聞きますかとのこと。
本人に話したら是非話を聞きたいという返答だったので、急遽週明けに
連れて行くことにしました。

すぐに話が決まるとは思いませんが、私も情報不足の中、希望者が
直に話を聞いたほうが今後の展開も分かりやすいだろうと考えています。

あと一週間で師走。
本当に慌しい1ヶ月になりそうな予感がしています。
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去り行く同士・・・外国人教師

2010年11月23日 | 日記
11月23日(火) 晴れ

昼食を久々にアメリカ人教師のライアンと共にしました。
彼はアメリカでまだ大学生なのですが、ネット上で応募した企業に面接が
決まり先週1週間かけてアメリカに戻っていたのです。
場所はコネチカット州、ニューヨークの南になります。
英語でこの地名を発音すると’ケネディケ’に聞こえます。
彼の地元アイダホ州から見るとアメリカ大陸を横断した反対側になります。

彼が戻ってきた夜に私の隣のもう一人のアメリカ人教師の部屋のドアで
話しているのが聞こえて、彼が採用されたことを知りました。
昼食の際に祝福すると嬉しそうにしていました。
彼はまだ半年ほど大学が残っているそうなのですが、1月に入社して
1ヶ月働いたあと大学に戻って卒業するのだそうです。
このあたりもアメリカの素晴らしさですね。

ただ、そのおかげで彼の帰国は早まりクリスマス前にはアメリカに戻ることに
なったのだとか。彼の母親は大変喜んでいるようですが、この学校の1学期
終了前に離れることになるので、少々申し訳ないという気持ちもあるようです。

そしてその話の後、また驚くことが・・・
もう一人のアメリカ人教師ケリーもこの1学期を終えてこの学校を離れるのだと。
ケリーは今年の3月からこの学校で働き始めたので確かに1年ですね。
元々は昨年の9月に我々と同時期にここに来たケイトの友達だったそうで
二人でよく遊びに行っているようです。
今年の3月、つまり昨年度の2学期は先輩になるケイトが多くのクラスを担当し
かなり疲れていたのですが、ケイトがいなくなった後、その数がケリーに回り
ケリーがかなり忙しくなっていました。
我々日本人は日本語科以外で授業をすることはありませんが、英語教師は
英語科以外にも貿易関係のクラスで授業を担当する為、我々の倍程度の
授業数があるのですね。市内の大学でも日本人や韓国人はいなくても
欧米系の人間がいる学校はいくらかあるようです。それだけ需要が高いし
給料も高い。

2人しかいないアメリカ人教師がいなくなれば、また新たに募集をかけることに
なるのでしょうが、これもまた大変ですね。外事主任がまた忙しくなりそうです。
ライアンが冗談で「君が教えれば?」なんて言ってきましたので
『ならスペイン語もやるから、帰るまでに教えてくれ』と返しておきました。
彼はスペイン語も話せるそうです。
 
Kさんのご出発が12月1日。
そして今期限りでライアンもケリーもいなくなる。
急に寂しくなりますね。
果たして、2人の韓国人はどうするんだろ?
昨年の12月に韓国人が一人帰国しましたから、同様のことがないとも
言い切れません。しかも、2学期には3年生の授業がなくなるという噂も
出ていますから、そうなると1年生を閉鎖した今年、彼らが教えるのは
2年生の1クラスだけということになります。1クラスに対して外教が2人、
中国人教師が3人。もし一人が離れた場合補充はないでしょうね。

私なりの意見ですが、外国人教師は各国複数が望ましいものです。
というのも、いくら中国人教師が言葉を話せるとはいえ、やはり国の文化や
考え方までは真似できません。何かあった時に相談できるのはやはり
同じ国の人間なのですね。特に中国の習慣に対する愚痴は中国人には
話せないものです。話して理解はされてもいい印象は受けないでしょう。
唯一、外国人同士なら中国に対する批評はできます。
これ以上外国人教師が減らないことを今は祈るばかりですね。

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諦めるのはまだまだ早い

2010年11月22日 | 日記
11月22日(月) 快晴

毎当:~するときはいつも という意味の文法です。
維坊学院の授業で短文を作らされたときの一つなのですが、
『この授業に参加するときはいつも天気がいい』という文を作りました。
10月の中旬から始めた維坊学院の中国語の授業もそろそろ1ヶ月が
過ぎようとしています。週にたったの2回ですが、毎回晴れなのですね。
時期的に雪が降ってもおかしくはない状況なので有難いことです。

人数が少ないこともあってクラスの雰囲気には慣れてきました。
先生も私のレベルが分かったようで、どんどん指してきます。
おかげで緊張感が生まれますね。毎回の予習も欠かしてはいません。
やはり、自腹というのは『取り戻す』が為に真剣になりますね。

語学というのは習った単語や表現が簡単に使えるものではないと
いうのが私の持論なのですが、かといって手を抜いていてはいつまで
経っても使えない。繰り返し聞いて練習してみることが必須です。
今回の勉強も簡単には自分のものにはならないでしょう。
しかし冬休みに入っても復習は続けることが肝心です。
そしてその姿勢を生徒と共有したい、と思っています。
やっていることは、勉強に使える時間の差はあれど同じことですからね。
取り巻く環境は全く違いますけど、休みに帰国すれば同じ状況になります。

1日1回は必ずCDなどの録音を聴く。できれば30分以上。
1日少なくとも4時間以上の拘束時間がある学校生活を考えればたやすいこと
なのですが、そのたやすいことが出来ないのが人間の性であります。
昨年から2度の休みを経て、休みの期間中の取り組みがどれだけ重要で
あるかを思い知らされました。
なにせ大学生活の4分の1、週末を含めればそれ以上が休みなのですから
ちょっと気を抜けば年間の半分は勉強していないことになってしまうのですね。
実際にそうなっている生徒も多い。

私が中国語を勉強し始めたのが20代後半。そこからブランクが10年超。
さすがに20代の頃のようにスポンジのように吸収はできませんが、雑巾に
一滴ずつ水が染み込んで行くかのようにちょっとした成長は感じています。
私と違って彼らはまだまだこれから。今落ち込んでいても休み中に基礎から
追い込めば復活、それ以上の可能性も十分すぎるほどにある。
諦めるにはまだまだ早すぎる。それを休みに入る前に伝えたい。
心に届くかどうかは別にして。
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成長著しい女子生徒そして・・・

2010年11月21日 | 日記
11月21日(日) 晴れのち曇り

朝の運動、3日ほど前にある男性が「おはようございます」と声をかけて
きました。6時過ぎ、まだ薄暗かったのですが、様子からして学生では
ないということは分かりました。
よく太極拳に来ている2年生の生徒が話しかけたところ、教師だそうで
大学時代に2年間第2外国語で日本語を勉強されたのだとか。
そして今日も朝早くからグラウンドに来て私に話しかけてきました。
生徒に話しかけるようにゆっくりと話すと理解してくれます。
なんでも今年からこの学校で教職についたのだそうで、専門は国際貿易。
私と同じ外語系で授業をされているのだそうです。
今日で3日連続太極拳に参加されたので、基礎の足の運び
弓歩(ゴンブー)というものを教えたのですが、その際に私の生徒を通訳に
使いました。
この女子生徒、名前は周、私の知りうる限りでは多い名前ではありませんが
有名な人は少なくないですね。
最近は周が来ると、わざと日本語で話して彼女に通訳させます。
私も彼女の中国語はだいぶん慣れてきたので、話したことがあっているかどうか
分かってきています。少々の間違いは気にしませんけどね。
最初は翻訳に時間がかかっていましたが、少しずつ慣れてきているようで
私が身振りを交えて話すときは間髪を入れずに通訳してきます。
当初は冗談交じりに『通訳しなさい』と話しておりましたが、今では私が
彼女の方を向いて日本語で話しかけるので、当たり前のように通訳しています。
この成長振りはとても嬉しいですね。

今日の夕方、たけしと買い物に出かけて、その後校内にある新疆ウイグル系の
食堂で夕食を共にしました。4人卓が6つ程度の小さな食堂ですが
いつも学生がいます。宗教の関係で豚肉と酒はNGであること以外は味は
なかなかいい。
日本語能力試験を半月後に控え、最近は状況確認が多いのですが
2級受験に向けてひた走っていた頃の熱は見られません。
『夜はどうしてんの?』
「半分遊んで半分勉強しています」
『何時から何時まで?』
「8時頃まで遊んでそれから夜中の1時までです」
『だったら、勉強を先にして後で遊べ』
「8時までは寮の中がうるさくて勉強できないですよ」
ほっほ~
『図書館が何時まで開いてるかは知ってるよな』
「え・・・それは・・・でも遠いですよ」
『バカ言うな。他の学校は寮からもっと遠いぞ』
『そうやって環境のせいにすることを、日本語で何と言うか知ってるよな』
「・・・・・」
『分からないなら俺が言ってやろうか』
「いえ・・・い・い・わ・け、ですよね」
『せいか~い。よく分かってるね~』

まぁ、嫌な教師ですわ、我ながら。
言うまでもなくたけしの日本語レベルはこの学校内では突出しておりますし
包先生よりも数段上手い。他の学生達への面倒見はいいし、パソコンなど
機械系の知識も半端ではありません。とてもいい学生です。
しかし、流暢に話せるからこそ越えなければいけない壁もあります。
今の1年生が彼に電話で日本語で話したときに、もちろん敬語などまだ
分かりませんから、聞いていて嫌な気持ちになったそうです。
「去年先生が敬語の重要性を話していた理由が分かりました」と。
今でこそだいぶん教科書どおりの日本語になれてきてはいますが、やはり
アニメのタメ口言葉は抜け切れません。もしそれを日本のアルバイト先などで
やったら大変なことになります。
私は先日たけしの紹介でコナンの広島編を見たのですが、『オイオイ』という
言葉を彼は平気で私に対して発します。悪気は無いと思うのですけどね。
しかし悪気は無いとは言え、仕事上でそれを使ってしまっては相手に与える
影響は言わずもがな。
もちろん、それも日本語と言えば日本語ですが、もし我々日本人が
悪気が無いにしても「ファッ○ユー」とか「アス○ール」なんて言葉を英米人に
仕事で発したらどう思われるか、程度の違いはあれそういうことなのですね。

私は常々たけしを羨望の眼差しで見る生徒たちに話しています。
『たけしは素晴らしい。だけど君達がこのまま頑張れば彼を越えることはできる』
『なぜなら君達は綺麗な日本語を勉強しているから』
もちろん、たけしには自己を見つめてもっと成長して欲しい。
ただ、今の彼がそれに気づくのはもっとレベルの高い日本語を話す外国人と
出会った時なんだろうと思っています。
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