外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

朗読用作品選定

2018年11月20日 | 日記

11月20日(火) 曇り

来学期4月頃に予定されている1年生の朗読大会への準備が
始まっています。
同郷の先輩(以下、郷教)の先輩にあたる熱血教師が
1年生の朗読、2年生のスピーチ、3年生のプレゼンを実施
されたそうで、それを郷教が受け継いでいるのだそうです。
主催は日本人教師だそうで、その時期は無茶苦茶な忙しさに
なるのだそうです。
最初の面談では日本人主催などとは聞いてなかったので
これもうまく騙された気分ではあります。

1年生の発音を担当している我々がやることは、まず朗読させる
作品の選定(15程度)、各文章に中国語訳を付ける、学生に
選ばせる、選んだ作品に対し音声を吹き込んで渡す。

少し前に郷教からこんな話がありました。
「中国人教師から、文章がちょっと難しいのではないか、という
 意見があった」と。

難しいのは内容なのか、それとも長さなのか、尋ねましたら
その両方ではないかと。
ならば、どんな文章が良いと思うのか同じ中国人から見た
アドバイスはないのか。
建設的意見がなく単に文句なら誰にでも言えます。どこやらの
野党議員みたいに。
そういう期待はするだけ無駄でした。やはり。

例年は朗読時間は2分から3分の間だそうで、それならば1分半程度で
終わるような詩や古典などでもいいのではありませんか、と尋ねると、
「それだと登壇してすぐに帰ってくるようで登壇した意味がない」と。

いや、、長さも問題だと言ってませんでしたっけ?

さらには、
「あまり上手でない子も上手な子を目指してレベルアップさせたい
 ので、簡単な文章も困るんです」と。

つまり、中国人教師の意見も結局無視して従来の方法で行くということ。

ただ、昨年の主な作品は「ノルウェイの森」や現代の女性作家および
明治の文豪の作品等だったそうですが、優勝者は「走れメロス」を
朗読した成績はあまりさほど良くない学生だったそうです。

大教の話だと、その日招待した東京の学校の先生方が審査員を務めて
くださったそうで、「ノルウェイの森」を明るく元気に読むのを聴いて
違和感を感じたのだそうです。
私も村上春樹さんの作品はあまり知らないのですが、大教が言うには
「あれはそういうストーリーではない。何か勘違いしてないか」
というのが審査員の先生方の感想だったそうです。

「走れメロス」も小学校で読む作品だったかと思いますので、さほど
難しくはないかと。ただ、この作品を読んだのは郷教の担当では
なかったので、少々警告の意味もあるのかもしれません。

一昨日、郷教が選んだ15作品を提示され、「これで統一しませんか」と
打診されたのですが、知らない作品が複数盛り込まれており、吹き込む
のも苦労するので、私自身の選択も入れたい旨を返信しました。
「それは構わないので、中国語訳はつけてください」との返信でした。

図書館で本を見ていると面白そうなのが結構あるのですよね。

 

 

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図書館通い

2018年11月20日 | 日記

11月19日(月) 晴れ

ここ数日でかつてないほどに図書館通いをしています。
この1週間で借りた冊数がおそらく20冊。
全て読むわけではなく、資料として欲しい1~2ページの為に
借りるものもあります。

オフの今日は朝から専八と古典の本を借りに行きました。
学校のサイトから欲しい本を探すことができます。
日本語関連の本と文学の本がどこに位置するのかだいたい
分かってきました。

専八の参考書だけで6冊。
2005年から10年間の過去問を載せてある参考書、2002年から
4年間の過去問を掲載してある参考書、問題よりはその対策を
主に書いてあるもの、といろいろですが、日本語だけでかなりの
蔵書でしてこれは非常にありがたいことです。

今日午前中は2005年から10年間、つまり2014年までの文学史に
ついての過去問を全てスキャンし、問題の傾向を見てみました。

すると面白い傾向が見えてきました。
例えば、「枕草子」「方丈記」「徒然草」の三大随筆のうち
「枕草子」と「徒然草」については二度も出題されているのに
「方丈記」は一度も出題がない。
ある作家とその作品が2年連続で出題されているなど。

問題数が僅かに5問なので、出題者のやる気のなさ、かと勘ぐって
しまいます。とはいえ、簡単かというとそうでもなく、作品とは
直接関係のない事柄も1~2問出てきます。
5問全問正解は運次第ですね。

私としては過去の出題が分かったので、その部分については
授業で何か印象に残るように少し深く掘り下げてあげればよいかと。

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今日の気になる話題
<米、フィリピン沖に原子力空母展開 軍事、人権で対中圧力が本格化>
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/181117/soc1811170004-n1.html

米大統領の動きのせいで原油価格が上がっている、と批判する声が
聞こえたことがありますが、そもそも南シナ海を中共に占められると
日本のシーレーンを抑えられる可能性があるわけで、第二次大戦前と同じ
状況になり得るわけです。
本来ならこの背景を報道するのがメディアの役目ですが、期待するだけ
無駄ですね。

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