拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

ちょっとした出会い

2009-01-15 22:28:29 | 音楽
ある夜、カーラジオから耳慣れない歌謡曲が流れてきた。「これFM AICHIだよな?珍しい曲がかかるなぁ…」と思ってるうちに、曲自体の良さにビビってしまい、気付けば本気で傾聴していた。ゆるいディスコビートに乗る、女性ボーカルによる色っぽい歌唱。このような曲がミックス形式で立て続けに3曲かかり、「うわっ良い!これも良い!やべぇ!」と車内大盛り上がり。完全に心をディスコ風歌謡曲に持っていかれてしまった。帰宅後、即FM AICHIのHPで流れた曲を検索し、YouTubeでそれらの曲と再会。昭和歌謡っぽいJ-POPってよくあるけど、ああいうの聴くよりは本当に昭和に流行った歌聴いてみた方が、自分にとっては有意義だと改めて思ったよ。
で、私が心を奪われた曲は、鹿取洋子「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」、中原理恵「東京ららばい」、岩崎宏美「ファンタジー」の3曲。全部初耳だったけど、ある年代の人にとっては定番曲なのかな。特に「東京ららばい」なんて松本隆・筒美京平コンビだし。この3曲を即ipodに入れ、真夜中にしんみり聴くのがマイブーム。

ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ


東京ららばい


ファンタジー


さて、この3曲に出会ってから自分内で、にわかに「70年代を知りたいブーム」が起きている。まぁ、その当時の風俗を図書館で調べる程度なんだけどさ。あー、可愛いぜ、70年代ファッション。70年代といえば『anan』や『non-no』が創刊された頃なので、色々と花開いた時代なんだろうね。あとこの時代といえばやっぱ少女漫画ブームですか。昨年は70年代の漫画を再読したり、新たに開拓したりの一年だったな、ある意味。萩尾望都の文庫本、コンプリートまであと3冊という所に来るまで読み漁ってみて、実は『ポーの一族』が発表された70年代より、80年代以降の作品の方が断然自分好みだと発覚…。そういえば私の母親、70年代に青春を過ごしたくせに萩尾望都ノーマークだって聞いて呆れた。勿体ねぇ…。
70年代初頭に頭角を表した萩尾望都だが、彼女の作品からその時代の日本の風俗を読み取るのはほぼ不可能。舞台がヨーロッパばっかりだし、宇宙が舞台のSF漫画も多いし。萩尾望都の作品で、当時の日本の様子を窺い知る事ができるのは80年代末に描かれた『完全犯罪-フェアリー-』ぐらい?
70年代の日本を濃厚に感じられる漫画と言えば、一条ゆかりの『デザイナー』とかだろうか。1974年の東京を舞台に、プライドの高~い二人の女性デザイナーが繰り広げる愛憎劇及びファッション合戦(?)。作品を彩るクラシカルで古くさくも可愛いファッション、レトロな香り漂うレストランやバー、インテリア、ビル街、車、都内一等地に建っているはずであろう、バラの咲く豪邸……あぁ、むせ返る程華麗な世界。そんな世界に生きる主人公達-己の才能を武器に夢に向かって突き進む彼女達は、基本的に孤独。安息の場所など絶対に作れず、野望を実現させるために戦い続ける…。
つーか今気付いたけど1974年って『ちびまる子ちゃん』の舞台と同じだ!まる子も『デザイナー』読んでたんだろうなぁ…。

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5 コメント

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おおっ! (ぶる山)
2009-01-16 00:06:28
歌謡曲への目覚めですか!?
イイですよ~オススメですよ~(笑)
僕のイチオシは岩崎宏美。
大好きな筒美さんが沢山提供していますし。

http://buruyama.blog44.fc2.com/blog-entry-122.html
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Unknown (ぶる山)
2009-01-16 00:08:59
スイマセン、リンクが間違ってました。
正しくは
http://buruyama.blog44.fc2.com/blog-entry-123.html
です。
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Unknown (shallow)
2009-01-16 23:32:07
ちょっと目覚めてしまいました。今まで歌謡曲にはほぼ興味なかったはずですが、ディスコっぽいビートの曲は本当に好きみたいです。
とりあえず3曲の中で一番好みだった「東京ららばい」の中原理恵を聴き始めましたが、岩崎宏美のも聴いてみる予定です。
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70年代 80年代 懐かしいです (チカコ&村石太マン)
2010-10-25 23:20:53
70年代に アンアン ノンノンが創刊されたんですね。懐かしいです。懐かしい曲ですね
岩崎宏美さんは ロマンスかなぁ
秀樹 ゴロー ひろみ 百恵 淳子 昌子
思い出せないなぁ
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Unknown (shallow)
2010-10-30 10:48:28
ロマンスも良いですね。この記事書いた後ぐらいから色々と聞き漁る中で、「やっぱ岩崎宏美が一番好きかも」なんて思いました。あぁ、憧れの70年代。
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