全てをリセットしたかった。それだけ。理由なんてただそれだけである。
今日、私の部屋の本棚にある漫画本を大量に売り払ってきた。漫画本だけではない。ラックに積み重なっているCDやDVDも一緒に売り払ってきた。とにかく部屋にある物を一掃して、新たな気持ちで本年度を迎えたかったのだ。そのためにこれまで必死で買い集めてきた大好きなものたちを今日一斉に手放してきた。「ドラゴンボール」完全版全34巻、「スラムダンク」全31巻、「幽遊白書」全19巻、「MONSTER」全18巻、「20世紀少年」既刊21冊、岡田あーみん漫画全12冊…全てをここに書いていたらキリがない。漫画本だけでも膨大な種類があるのだ。数日前の日記に書いた「らんま1/2」全34巻も当然売った。「らんま」は古びているので値段が付いたのは1/8程度だった。それでも良かった。買取金なんて関係ない。目的は部屋を一掃して気持ちをリセットさせることなのだから。
CD、DVDも併せて80枚以上売った。その中にはもちろんラルクやスピッツやスマパンのものも含まれている。殆どコンプリート状態に近かったラルク関連のCD、DVDを全て手放す……辛かった。本当に最後まで迷った。でも、自分が本当に好きなものを一掃しなければリセットに繋がらないのだ、という決意のもと、文字通り断腸の思いでそれらを手放した。悲しい気分を何度も何度も紛らわせてくれた、1セット1万円もする「ダウンタウンのごっつええ感じ」DVDボックス×5も手放した。ガキの使いDVDシリーズも、4巻全てコンプリートすると貰える特典ボックスに入れたまま売り払った。
リセットという名の別れの先に必ず新たな出会いがある。それがきっと自分にとって有益な存在となる。そんな確信のもとに今日の一連の行動を遂行した。私がこのような確信を持っていることなどつゆ知らずな買取店の店員は、車の積荷から大量に運ばれてくる商品に目を丸くしていた…。
最近大好きになった漫画『ベルセルク』の準主役キャラにグリフィスという男がいる。漫画の世界観は身分制のある中世ヨーロッパに良く似ている。グリフィスは平民ながら、類まれな剣術と不思議なカリスマ性で傭兵団を率い数々の戦で勝利を収め、国王から騎士の称号を得る。平民出の傭兵団の団長から正式な騎士と昇格しても彼の活躍は続き、遂には100年続いた戦争を終結させ、最高位である将軍にまで昇りつめる。すべては自分の国を手に入れるという夢のため。国王の座につくため。しかしグリフィスはある事件をきっかけに身も心も再起不能に陥る。このままではこれ以上夢を追いかけることはできない。それなら…。グリフィスは「ゴッドハンド」と呼ばれる人外の力を持つ者たちに、長年連れ添った大切な仲間たちの命を生贄として捧げ、その代償として無敵の力を得る。全ては夢を叶えるため…。何が言いたいかというと、今日の私のコレクション一掃は、目的は違えど、仲間を生贄にしたグリフィスの行為に似ている…という事である。まあグリフィスの場合は元々「仲間を生贄にして全てを手にする」という運命の下にいたとしか言えないんだけどね。
しかし、主人公でグリフィスから絶大なる信頼を寄せられていた猛者、ガッツは、生贄の儀式の中で人外なる者達と戦い続け、奇跡的に生き残った。私も、今回どうしても売り払えなかったガッツのような存在の漫画がある。『HUNTER×HUNTER』である。どう考えても全ての漫画の中で一番好きだと思われるこの漫画を私は売りそびれてしまった。リセットは成功したとは言いがたいかもしれないが、随分とすっきりした部屋を見ていると、新しい出会いの予感の匂いがプンプンするよ。今まで連れ添ってきた大好きなものたちに代わって全く別のものが本棚に収まる予感が。
時計に目をやる。一年に一度きりしかない今日と言う日はあと2時間とちょっとで終わる。
今日、私の部屋の本棚にある漫画本を大量に売り払ってきた。漫画本だけではない。ラックに積み重なっているCDやDVDも一緒に売り払ってきた。とにかく部屋にある物を一掃して、新たな気持ちで本年度を迎えたかったのだ。そのためにこれまで必死で買い集めてきた大好きなものたちを今日一斉に手放してきた。「ドラゴンボール」完全版全34巻、「スラムダンク」全31巻、「幽遊白書」全19巻、「MONSTER」全18巻、「20世紀少年」既刊21冊、岡田あーみん漫画全12冊…全てをここに書いていたらキリがない。漫画本だけでも膨大な種類があるのだ。数日前の日記に書いた「らんま1/2」全34巻も当然売った。「らんま」は古びているので値段が付いたのは1/8程度だった。それでも良かった。買取金なんて関係ない。目的は部屋を一掃して気持ちをリセットさせることなのだから。
CD、DVDも併せて80枚以上売った。その中にはもちろんラルクやスピッツやスマパンのものも含まれている。殆どコンプリート状態に近かったラルク関連のCD、DVDを全て手放す……辛かった。本当に最後まで迷った。でも、自分が本当に好きなものを一掃しなければリセットに繋がらないのだ、という決意のもと、文字通り断腸の思いでそれらを手放した。悲しい気分を何度も何度も紛らわせてくれた、1セット1万円もする「ダウンタウンのごっつええ感じ」DVDボックス×5も手放した。ガキの使いDVDシリーズも、4巻全てコンプリートすると貰える特典ボックスに入れたまま売り払った。
リセットという名の別れの先に必ず新たな出会いがある。それがきっと自分にとって有益な存在となる。そんな確信のもとに今日の一連の行動を遂行した。私がこのような確信を持っていることなどつゆ知らずな買取店の店員は、車の積荷から大量に運ばれてくる商品に目を丸くしていた…。
最近大好きになった漫画『ベルセルク』の準主役キャラにグリフィスという男がいる。漫画の世界観は身分制のある中世ヨーロッパに良く似ている。グリフィスは平民ながら、類まれな剣術と不思議なカリスマ性で傭兵団を率い数々の戦で勝利を収め、国王から騎士の称号を得る。平民出の傭兵団の団長から正式な騎士と昇格しても彼の活躍は続き、遂には100年続いた戦争を終結させ、最高位である将軍にまで昇りつめる。すべては自分の国を手に入れるという夢のため。国王の座につくため。しかしグリフィスはある事件をきっかけに身も心も再起不能に陥る。このままではこれ以上夢を追いかけることはできない。それなら…。グリフィスは「ゴッドハンド」と呼ばれる人外の力を持つ者たちに、長年連れ添った大切な仲間たちの命を生贄として捧げ、その代償として無敵の力を得る。全ては夢を叶えるため…。何が言いたいかというと、今日の私のコレクション一掃は、目的は違えど、仲間を生贄にしたグリフィスの行為に似ている…という事である。まあグリフィスの場合は元々「仲間を生贄にして全てを手にする」という運命の下にいたとしか言えないんだけどね。
しかし、主人公でグリフィスから絶大なる信頼を寄せられていた猛者、ガッツは、生贄の儀式の中で人外なる者達と戦い続け、奇跡的に生き残った。私も、今回どうしても売り払えなかったガッツのような存在の漫画がある。『HUNTER×HUNTER』である。どう考えても全ての漫画の中で一番好きだと思われるこの漫画を私は売りそびれてしまった。リセットは成功したとは言いがたいかもしれないが、随分とすっきりした部屋を見ていると、新しい出会いの予感の匂いがプンプンするよ。今まで連れ添ってきた大好きなものたちに代わって全く別のものが本棚に収まる予感が。
時計に目をやる。一年に一度きりしかない今日と言う日はあと2時間とちょっとで終わる。
あ、クレヨンしんちゃん観ましたよ。