拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012@日産スタジアム初日

2012-05-15 23:44:35 | ライブ
行ってきました、「ラルク来日公演」。横浜・日産スタジアム、大阪・USJ、そして東京・国立競技場と、大きな会場ばかりで3週連続で行われる、3月から続いているワールドツアーを締めくくる凱旋ライブ。このツアーを最後に再びラルクは活動休止して、ソロ活動に入るであろうことは容易に想像できたので(実際ツアー終了と同時にVAMPSツアー開幕)、行ける公演は全部行っとかな!と思い、日産USJ初日、国立2日目のチケットを取った。ライブの日、ずっと待ち遠しかったけど、これが終わったらまたラルクに会えなくなると思うとかなり寂しかったり。去年から続いてたラルク20周年祭が、遂に終わってしまう…。

では以下、セトリにそってネタばれありの感想を。

オープニングは、メンバー達のたどたどしい外国語MCとともに、世界各地で行われたワールドツアーを振り返る映像。ニューヨークのマディソンスクエアガーデン公演の映像になると一際会場も盛り上がる。hydeの「L'Arc-en-Ciel in Madison Square Garden!」は、やっぱりアガるよ。

いばらの涙
CHASE
GOOD LUCK MY WAY

この冒頭3曲は、おそらく2月のFC限定やワールドツアーと同じ流れ。懐かしの名曲「いばらの涙」からライブがスタート。以前までのパフォーマンスとは違い、hydeはギターを弾かず、ボーカルに専念。イントロはギターのアルペジオではなくピアノで、儚さが増していた。これのラコースティックverもぜひ聴いてみたいなと思わされた。「CHASE」は発表から間もないのにすっかりライブ鉄板曲として完全に根付いてた。twitterにて「onigokko待機」という新語まで生み出したこの名曲のコーラスでのヲタ達の一体感は凄まじいぜ。これ言うためにライブ来てんじゃないかと思うほど。「GOOD LUCK MY WAY」は「READY STEADY GO」級のノリノリ曲。野外スタジアムでこれをやられると、大雨の中盛り上がりまくった味スタでのことを思い出す。

「ただいま!L'Arc-en-Cielでーす」で始まるhydeのMC。ワールドツアーを振り返りながら、「やっぱり日本が一番だって思わせるようなライブにしてくれよな!」とアジる。また、晴天に恵まれたことを喜んでたので、彼にとっても去年の味スタはプチトラウマになってたのでは。そして、今日の会場の呼び方は「ジャパーン!」がいいか「ヨコハマー!」がいいのか客に聞く。「さっき勢いでジャパーン!って言っちゃったけど、ジャパンって…(笑)」と笑うhyde。結局呼び方は「ジャパン」に決定。漂う郷ひろみ臭に笑いをこらえられないhyde。ひどいよ。

HONEY
Bye Bye

直前で「新しいアルバムの曲多めにやっちゃっていいっすかぁ?」と期待持たせるMCしておきながら、何故か次の曲は「HONEY」で一笑い起きる。この曲ではステージ背後から水しぶきを噴射する演出。今回席がBブロックでステージから結構近かったから分からなかったけど、水しぶきに西日を反射させて、虹が架かってるように見えてたらしいですね、遠くから見ると。「Bye Bye」は可愛かったですよ、手を振る小さなおじさんが。

wild flower
MY HEART DRAWS A DREAM

魅惑のken曲2連発。「wild flower」は、静かに始まる歌い出しから、天に昇っていくように一気に舞い上がっていくhydeのボーカルと、これまた自由に駆けめぐるギターに酔いしれることができる名曲。瓦礫の中で一輪咲く花の映像も良い。そして、一輪だった花の周囲に新しい花達が少しずつ咲き始める映像にのせて「MY HEART DRAWS A DREAM」。「夢を描くよ」コーラスは何度やっても感動的。hydeは客のコーラスとしっかり聴くため、イヤモニを外してて、それがまたぐっとくる。すっかり伝統的な儀式になってますね、一連のこの流れは。

ここでツアーグッズのCMが流される。昭和な香りの日本家屋の縁側でマシュマロを食べる女の子とお婆さん。お婆さんはマシュマロの感触を確かめるようにモミモミ握りながら、亡きお爺さんのぬくもりを思い出して興奮、そして女の子のナレーションで「初めてなのに、懐かしい」。「MY HEART DRAWS A DREAM」の感動を全力でぶち壊すラルクさんひどいね最高だね。

ここで、「REVELATION」のイントロの「オイ!」に合わせ、ステージ両端からそれぞれhydeとtetsuya、kenとyukihiroを乗せた2台のトロッコが登場。アリーナ後方のサブステージを目指しながらゆっくり進むトロッコ。メンバー達はファンに手を振りつつ、トロッコに取り付けられた大砲からカラーボールを客席に向かって発射させていた。

metropolis
REVELATION

「REVELATION」のイントロが小さくなり、代わりに「metropolis」のイントロが聞こえてくる。「先にmetropolis行っていい?」とhyde。「またハートに火をつけろ!」ツアーでよくやってた、みんな大好きなこの曲。今まで肉眼で見られる距離に居たラルクが遠くに行っちゃったなー…と、少しセンチメンタルになりながら、何がなんだかわからないぐらい小さく見えるサブステージを眺めていた。「REVELATION」まで終わった後、バッチリウィンクを決めるhyde。さっすがだねぇ!
今度は「SEVENTH HEAVEN」のイントロのループに乗って、メインのステージに戻るご一行。相変わらずユッキーが来た時の客の盛り上がりっぷりは異常。愛されまくり。kenとユッキーコンビはカラーボールを持てあましたらしく、余ったボールを誰もいないステージ裏に向けて発射。無駄過ぎ…(笑)。

SEVENTH HEAVEN
Driver's High

「SEVENTH HEAVEN」では予想通り大量のキラキラテープが発射されて客席後方まで降り注ぎ(余裕で確保)、ステージ後方から派手な火花がパンパン上がる。味スタでは雨に降られて不発だったが今回は綺麗に上がってた。「Driver's High」ではエンジン音に合わせて火柱が上がる。炎の熱気は客席までしっかり伝わり、冷たい風に吹かれまくって冷え切った体を温めてくれた。ピョンピョン跳びまくってきたさ!芝生大丈夫かな…?

ここでkenちゃんMC。ワールドツアーでのMCでは、現地で買ったメンバーへのおみやげを紹介してきたが、さすがに凱旋ライブではそれは無し。久々の普通のMCなので何を喋ったら良いかよくわからない、と。そして、今穿いている衣装のズボンに穴が開いていると自虐暴露。初めは肛門ぐらいの大きさの穴だったが、ライブ中に穴は広がり、女性器ぐらいになってきたと。…ひでぇMCだなこれ。最高だ。

DRINK IT DOWN
shade of season

いつの間にか日が落ちて暗くなってきたところでユッキーのダーク曲2連発。「DRINK IT DOWN」ではグリーンのレーザービームが飛び交う。「shade of season」では、ステージ後方に灯された炎に照らされるメンバーが神秘的。

STAY AWAY
READY STEADY GO

ベースソロからの、tetsuyaの爆上がり曲2連発。華麗なベースソロ中、ステージ右側の花道にゴロンと仰向けに寝転がるhydeに、一部客席は釘付けであった…。「READY STEADY GO」では、スロットのようにくるくる回転するメンバーの映像が新鮮で楽しかったな。それにしても、あんなに動き回り跳びまくりながらよく歌えますねぇhydeおじさん。

未来世界
瞳の住人
XXX

ユッキーのドラムセット前にメンバーがこじんまりと集合するという全ヲタ垂涎フォーメーションで披露されたアンコール明けのこの3曲はhydeおじさんの独壇場(に私の中で脳内変換されてる)。どうやったら自分を魅力的に見せられるか、完璧に熟知している彼が憎いよ…!女優帽を優雅にかぶり(おっさんのくせに何故あんなに似合うのか。おっさんのくせに…)、語りかけるように優しく歌う「未来世界」と、ロマンティックを極めたメロディーを丁寧に聴かせる「瞳の住人」で会場をうっとりさせまくった直後、攻撃的にセクシーに「XXX」を歌い濡らす!これでもかというほどhyde全開。ワイルドに男らしく絡むギターも完璧。

NEXUS 4
歌い出しでhydeミスる。張り巡らされた赤外線センサーのようなレーザービームの演出がかっこよかった。

Link
2番まで終わったところで曲が中断しtetsuyaのMCコーナー。神妙な顔をしながら客席を見つめ、「塩谷瞬です!」と旬なネタをぶっ込む。そしてローラの「オッケー!」のポーズで「たまご!」「おけら!」とやって見せ、大観衆を困惑させ見事にスベり倒す。どうしたんだ、tetsuyaらしくもない…。味スタではあんなに笑いをとって大雨の寒さに震える会場を暖めてくれたのに。その後「俺のバナナが食べたいかー!」と、海外ライブではお約束の、しかし近年の日本でのライブでは言ってそうで全く言わなくなった決めゼリフを発して持ち直し、「続き行くで~!!!」

ここで最後のhydeのMC。「NEXUS 4」でミスったことをブログやmixiに書くなよ!と警告。どうみても上島竜平的なフリですねこれ。また、「こんなに沢山の人が来てくれてありがとう。後ろの方の人は、小さいhydeがさらに小さく見えて…」と、hyde流の秀逸な自虐気遣いコメント。相変わらず冴えてます。最後にワールドツアーを振り返り、「みなさんのラルクは世界でも愛されてましたよ」と…。

BLESS
ここ最近の定番ラスト曲で締め。

終了後、エンヤが流れる中tetsuyaの残業タイム・バナナ投げ。スタジアムということで遠投にも気合いが入り、最長でBブロック後方までバナナをぶん投げていた。私の居たブロックもバナナ圏内に入ったが、惜しくも取れず。最後に合言葉「まったね~」を残し、笑顔で消えるtetsuya。

今回のセトリは、ラルク定番曲で固めたワールドツアー+最新アルバム『BUTTERFLY』という布陣。過去の隠れ名曲が披露された昨年のアリーナツアーと比べると驚きの少ないセトリではあった。これをUSJや国立でどう変えてくるか、それとも変えないか。気になる所である。気になると言えば、初日故(?)の機材トラブルが目立ってたような。特大スクリーンの調子が悪く画像が乱れてたのは気になったな。途中から改善されてたのはさすがだけど。後ろの座席の方で音響が厳しかったというのも耳にした。これらの点、無事に改善されてるといいなと思った。
そうそう、今回感心したのだが、帰りは規制退場ながらも以外とスムーズに進行した。待たされまくった味スタの時と違い、アリーナBでもライブ終了後30分弱でスタジアムの外に出て、新横浜に向かうことができた。新横浜までの道は広い上にいくつもあったので、道で立ち往生させられることなく快適に歩いていけた。さっすが大容量の日産スタジアム。街全体が大観衆を迎え入れることに慣れてるという感じだったよ。


ライブ以外のこと(横浜観光日記とか)も書けたら書きたいが、とりあえずここまでぇ。

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3 コメント

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お久しぶりです。 (RAD)
2012-05-17 20:46:48
俺も日産スタジアムの1日目に行きました。
なんか毎回同じ日にいってますね(笑)過去の記事のVAMPSも同じ日だったし、名古屋だし(笑)ラルクもしばらく見られないという事で参加席だったけど、行きました。さすがに真横だったので、映像は見にくいし音のバランスは悪いけど、騒ぎまくりでした。
たしかに、大阪ドームの時と比べてセットリストは驚きがなかったですね。アルバムの新曲とmetropolisとBye Byeは初めてライブで聴いたので、感動したけど。終わりが近づくにつれて、また何年も見れないのかと思うとすごく悲しくなったな~
国立は時間とれなくて行けないので、また感想楽しみにしてます。
PS 時間があったらでいいのでニューアルバムのレビューも書いてほしいです。
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Unknown (まゆこ)
2012-05-17 22:46:32
こんばんは。改めまして日産おつかれさまでした。
shallowさんのブログを読んで、より一層「なんであたし、この日に参加してないの・・?」と無意味な自問をしてしまいました・・。
わたくしと致しましては、いばらの涙と瞳の住人をやったことがうらやましすぎます。FC限定、一日目へ参加しましたが、いばらの涙をやったのって2日目なのですよね。この曲とっても好きなのですんごい羨ましいです。
それからハイドさんの独壇場、未来世界・瞳の住人・XXXのブロックが、もう堪らなく良いのだろうなあと創造だけで滾ります・・! 女優帽って・・! ずるいちっさいおっさんなのに・・! もっとやって・・!
国立でもセットリストはそんなに変わらないのだろうなあとは思いつつ、久しぶりの名曲をぽっと披露して、わたしたちをギャアア!! と言わせてくれるのかしらとわくわくしています。
ラルクが冬眠しちゃうまであとちょっとと思うと淋しいですが、だからこそその時まで、わくわく楽しみたいですねえ。
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Unknown (shallow)
2012-05-19 00:56:42
>RADさん
日産行かれたんですね。結構かぶってますね~。もしや駅や会場ですれ違ったりしてたかも。今年の地元VAMPSも行きますよ。
今回のライブは楽しいのは当然なんだけど、終わりが目前に迫ってるから寂しさも拭えないですよね。今のラルクを出来る限り見ておきたいので無理して3週連続遠征…。

『BUTTERFLY』レビューは期待せずお待ちください…。


>まゆこさん
アンコール明けの3曲は本当に凄かった。ラルクの核が丸見えになったみたいな濃い時間でした。女優帽hydeおじさん本当に素敵でした。「NEXUS 4」では帽子脱ぎ捨てて元気はつらつおじさんに変貌してたのもさすが。
国立で「いばらの涙」やるといいですね。「国立は祭」らしいので、さらなるレア曲にも薄~く期待してます。つか無事行けるといいね~(*゜ー゜)

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