拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

安室ちゃんの20周年ライブに行ったよ

2012-12-18 01:23:08 | ライブ
安室ちゃんの20周年記念ライブを観に、9月のSMAP以来3カ月ぶりにナゴヤドームに行ってきたのでそのこと書きます。席はスタンド8列目。ヘタなアリーナよりも全然見やすい良い席でした。野球だったら結構高い値段がつく席ですね。SMAPのライブだったら目の前をトロッコが走りますね。ではセットリストに合わせて振り返りますよ!ネタばれだらけよ!


1.Body Feels EXIT
2.How to be a Girl
今回のライブはオープニング映像がグッとくるものだった。美術館の警備員が夜に館内の見まわりをしてると、額縁の中の絵たちが歴代の安室の写真にすり替わってて「アレー!?」って内容。沢山のアー写を見ながら色々な思い出が一気に蘇ってきたところで一曲目があの大ヒット曲「Body Feels EXIT」。この曲最近。というかここ10年ぐらいずっと聴いてなかったし、これより好きな曲いっぱいあるんだけど、自分が小学生の頃聴きまくってた曲だから体にしみ込んでいて。それを今の安室ちゃんが歌ってる…恥ずかしながら、いきなり涙ぐんでいた。全盛期だけあって無駄にイケイケでパワフル過ぎて笑える曲なんだけど。泣くような曲じゃないんだけどね。


3.Hot Girls
4.NAKED
5.Sit! Stay! Wait! Down!
今回のツアーで凄いなぁと思ったのは、デビュー20周年のお祭りライブにもかかわらず、この3曲を含む、6月に出た最新アルバムの曲をほぼ全曲きっちり披露してたこと。懐かしのヒット曲と、現在進行形の最新曲を違和感なく混ぜ合わせる演出が見事だった。ここでは低音をズンズン響かせながら攻めくり。楽しく踊ってきました。

6.Get Myself Back
7.GIRL TALK
8.NEW LOOK
9.Go Round
暗転して数秒後、ステージ近くの席の方から「ぎゃあぁぁあ!!」と絶叫。直後にステージ上手にパッとスポットが当たり、ひらひらのドレスに着替えた安室ちゃん出現。うん、絶叫モノの可愛さだ。「Get Myself Back」は心地よいメロディーが素敵な癒しミディアム曲。そして私の大好物、「海関連曲」(なんだそれ)。沖縄生まれの安室ちゃんと、海絡みの歌詞は相性抜群です。以降は「GIRL TALK」「NEW LOOK」「Go Round」と、春の香りのする可愛い曲連発

10.In The Spotlight(TOKYO)
11.Fight Together
最新アルバムの一曲目、テンション爆上げ曲「In The Spotlight」がここへ。ややレトロな感じもする音色のシンセと、たたみかけるような高速ラップがたまらない。「Fight Together」は主題歌になってたアニメ『ONE PIECE』と安室ちゃんのコラボ映像がスクリーンに流れた。アニメキャラ化された安室ちゃんがルフィ達と冒険してましたよ。ワンピース全く詳しくないからよくわからんけど、好きな人は嬉しいんでしょうね。それにしても安室ちゃんはアニメキャラとのコラボ地味に多いっすね。過去にピンクパンサーとかガンダムとかと共演してましたね。

12.You′re my sunshine
13.Don′t wanna cry
14.RESPECT the POWER OF LOVE
15.NEVER END
小室時代のシングル曲のPV達をスピーディーに編集した映像が5分ほど流れる。「こ、これは…遂に来るぞお祭りタイム…」とドキドキしながら映像を見守ってると、シンプルなワンピースを着た安室ちゃんがステージに登場。笑顔で軽やかに「You′re my sunshine」を歌い出した。これも長らく聴いてなかったけど、今でも余裕で歌えるわ。「いつまでも いつまでも 見送って 手を振っていたよ!」「YO!」など、コールもちゃんとやってきたぜ。2012年にこのコールやってるのが笑えるぜ。「Don′t wanna cry」「RESPECT the POWER OF LOVE」は明るく軽やかなんだけど、歌声から漂ってくるどこか物寂しく重く切ない雰囲気がたまらない名曲ですね。どんなに明るい曲調でも、この人の歌声は常に憂いがあって。それが特に色濃く出てたのが、産休明け直後の99年~2002年ごろ。この当時の曲は今でも大好き。というか多分20年の彼女のキャリアの中で一番好きな時期かもしれません。最新の彼女も大好きだけど、ここは特別。「NEVER END」もその当時の曲ですね。私の大好物「海関連曲」。安室ちゃんに「生きてかなきゃいけない 涙の日でも」とか言われたら…もう頑張るしかないだろ!

16.a walk in the park
17.SWEET 19 BLUES
ここが個人的にこの日のハイライトかなぁ。なにしろ涙腺が大崩壊して涙が止まらなくなったので。とにかく演出が粋でしたね。シンプルなんだけど。「a walk in the park」は、スクリーンに15年前の、当時19歳の安室ちゃんの初ドームツアーの映像を、今現在のライブ映像と同時に対比させながら映し出すという。映像の構図も当時のものにしっかり合わせてて、安室ちゃんがステージを走りだしたり、客席やダンサーを映したりするタイミングも同じ。15年前の初ドームツアーといえば、小学生の私が生まれて初めて見に行ったライブ。言うまでもないけど当時の思い出がぶぁーっと蘇ってきて泣いてしまった。久々に見た15年前の安室ちゃんはイケイケで笑顔も可愛いんだけど、どこか頼りなさそうで。広い広いドームのステージを完全に掌握しきれてなくて心細そうに見えた。対して現在の安室ちゃんは、もちろん貫録たっぷりで堂々としてて。ダンスのキレだって10代の頃より35歳今の方が凄い!彼女が常にストイックに切磋琢磨して成長し続けてきた証を改めて見せつけられた。この感動に追い打ちをかけるように続くのが「SWEET 19 BLUES」。こちらも若き日のライブ映像をスクリーンに映し出していた。こちらは昔のドームツアーの映像以外のものも含む、5本分ぐらいのライブ映像を同時に。う~ん…今思い出してもここの2曲はヤバいなぁ。完全に思い出迷子になってました。涙。

18.Love Story
19.Damage
雪の結晶の映像がしばらく流れた後、シックな衣装に着替えた安室ちゃんが「Love Story」披露。今度はバックにこの曲が主題歌だったドラマの映像が流される。私の涙のピークは「SWEET~」だったけど、ここで涙腺崩壊した人も多かったのでは。そんな感動ムードの曲に続いたのは、最新シングル「Damage」。安室ちゃんにしては珍しい、ロックなギターを前面に押し出したワイルドな曲。すごく自分好みなので私は超アガってたんだが…周りはあんまり盛り上がってなかったなぁ。不思議。「Love Story」でしんみりムードになってイマイチのれなかったのか、それともリリース直後だったから浸透してなかったのか。私はサビで無意識にラルクのライブとかでよくやる「あの」手のフリやってたよ。あぁ、ヴィジュアル系好きの性ってやつですかねぇ。嫌だ嫌だ。

20.Break It
21.YEAH-OH
22.Chase the Chance
23.Let′s Go
ここはガンガン踊りまくりゾーンですね。ぴょんぴょん跳びつつ楽しみました。最高!「Break It」も「YEAH-OH」も、家でCDで聴いててもそんなに楽しくて「あぁ、たいして面白い曲じゃないなぁ」なんて思ってたが、すいませんでした、ライブのための曲でしたね。「Let's Go」はダフトパンクっぽいシンセが凄く好みでCDの段階で愛聴してた。ライブでもめちゃアガりました。終盤シンセの音に合わせてしつっこいぐらい特効がバンバン破裂しててちょっとワロタ。そして最新アルバムの曲達の中にさりげなく混ざってる往年のヒット曲「Chase the Chance」。

24.TRY ME ~私を信じて~
25.太陽のSEASON
26.愛してマスカット
出た!スーパーモンキーズ時代の曲!素っ頓狂に明るいシンセのイントロがバカバカしく鳴り響いた、楽しい楽しい時間です。♪テテテテッテ テテテテッテ テーッテテーッテテテだよ、「TRY ME」イントロ。正気かよ?笑っちまうよ。平成ノブシコブシの吉村がこの曲に合わせてピョンピョン跳びはねながら脇をならす姿が目に浮かんで困ったよ。「愛してマスカット」は、ユーロビートのカバーをやらされる前に出た、ディスコ歌謡なシングル曲。この曲は普通に大好き。つーかスーパーモンキーズ時代の曲は、ユーロビート以外は全部名曲だよ(ハイパーユーロビート路線苦手なの私)。「愛してマスカット」のイントロ流れた瞬間、私は嬉しすぎて「キャアァァーア!」と発狂したんだけど、叫んでる奴周囲で私しかいなかった………安室め…恥かかせやがって……。安室ちゃんもとても楽しそうに笑って歌って踊ってたな。今回のライブは随所で笑顔で歌ってる安室ちゃんの姿がとても印象に残ってる。普段のライブでの彼女は戦士のようなストイックでクールな表情と笑顔が9:1ぐらいな感じだけど、今回は5:5ぐらい?

27.Baby Don’t Cry
28.CAN YOU CELEBRATE?
29.ONLY YOU
スーパーモンキーズ時代の曲で呑気に盛り上がった後は、いよいよシメに入る。人気曲「Baby Don’t Cry」に続き、安室最大のヒット曲「CAN YOU CELEBRATE?」キター。イントロのシンセがふわ~っと聴こえて来た瞬間の歓声が凄かったですね。私はそれほどこの曲に思い入れないですが、これを結婚式で流した経験のある人とかは泣いちゃったでしょうね。続く「ONLY YOU」は、聴いてると私は電気グルーヴの「虹」を思い出す。穏やかなボーカルと延々に続きそうな心地よい4つ打ち、優しくキラキラなシンセ。聴いててとても清々しい気分になれました。

30.Say the word
これが最後の曲。これは、小室プロデュースを離れてから、一番初めに出たシングル曲。つまり、「今までのキャリアに一区切りをつけて新しい道へ進んでいくぜ!」という宣言のような曲。「この場所から未来へ」って歌ってるもんね。そんな曲を20周年ライブのラストに持ってくるのが素敵ですね。「20周年なんてまだまだ通過点、ここからまた挑戦の日々が始まるのよ!」ってことでいいんすよね?安室ちゃん?



このライブを観て改めて思った。安室ちゃんのキャリア濃過ぎ&重過ぎ。沖縄から上京して、アイドル冬の時代にデビューして、芸能界の荒波にもまれた末にやっとブレイクして、売れっ子プロデューサーと組んで歴史に残るヒット曲を大量生産してトップスターになって。しかしだんだん時代の流れとのズレが生じて、後発アーティストにトップの座を奪われて。それでも自分の武器の歌とダンスを極めることに専念し続けて、地道にやりたい音楽を追及して。で、気づいたらまた時代とシンクロしだして、唯一無二の存在になって…20年。
あと、なんだかんで小室プロデュース全盛期の曲が持つパワーは2012年の今でも衰えを知らないなぁと感心させられた。みんな喜ぶもんねぇ。歌えるしねぇ。一時期、この全盛期の楽曲達を意図的に、まるで黒歴史を扱うかのように封印していた(特に小室逮捕以降)安室ちゃん。「小室さんの時代は、周りの大人に言われるがままに従って歌ってた曲。今と違って自分に選択権は一切なかった。あれは本当に自分がやりたい曲ではなかった」的な思いは絶対あっただろう。「過去の栄光にすがってちゃダメ。前に進まないと」というのもあったかも。実際、今の位置に安室ちゃんが上り詰めるためには、一旦全盛期の彼女のイメージを振り払う必要があった(SUITE CHICなんてまさにそんなプロジェクトだよね)。でも今はそういうのも全て振り切って、小室時代はもちろん、さらに遡ってスーパーモンキーズ時代の曲も同時にセットリストに並べて元気に歌う。
長らく封印されていた、過去のパワフルな曲達を久々に聴けた喜びはハンパない。まるでこの喜びのために、この日のためにずっと封印してたんじゃないかと勘違いしちゃうぐらい。これから彼女がどんな方向に向かうのかはわからないけど、きっとこれからも素敵にキャリアを重ねていってくれるのは間違いないでしょう。ずっと応援するよ。