拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

『ザッピィングCD』

2009-12-06 21:42:59 | 音楽
ちょうど10年間使ってきたCDデッキが壊れたので、新しいのに買い替えた。ipodが接続できるやつ。う~ん…便利過ぎる…。CD5枚ぐらいをランダムに再生できるCDチェンジャー機能、完全に過去の遺物ですね。薄っぺらいipodにCD数百枚分(…も無いかな、私のは)の音源が入ってるんだもんね。今更ながら、改めてハードディスク搭載プレーヤーの凄さを思い知りました。
新しいCDデッキを買ったので、ついでにCD周りを整理整頓した。よく聴くCDや、買ったばかりのCDは、ついつい机に出しっぱなしにしてしまい、それが平積みされていってエラいことになってたのだ。大掃除シーズンということもあり、普段より気合いを入れてCD整理をしていたら、「こ、これ聴きてぇ!」ってやつを見つけた……「ザッピィングCD」って知ってますか。大分昔に廃刊になった音楽情報誌『ザッピィ』に毎月付いていたCDです。誌面で取り上げたアーティストの新譜の試聴音源やメッセージなどなどがたっぷり収録されてる大変便利なCD。大物から「誰やねん」なアーティストまで、色んな人の曲がちょっとずつ聴けるので暇つぶしにはもってこい。このCDのおかげで一切興味無かったアーティストのファンになる…みたいな事も十分あり得たでしょうね。
その「ザッピィングCD」の、1999年8月号がひょっこり出てきた。私この雑誌を購読してた記憶全然ないんだけどな。CDにラルクの楽曲が収録されてるわけではないし、何故こんなの持ってたんだろ。とにかく聴いてみた。この当時の「新譜セレクション」のラインナップ、有名どころでは浜崎あゆみ「Boys&Girls」、SADS「TOKYO」など。m-floの「been so long」なんてのもあるね。Dragon Ashの『Viva la Revolution』も当時よく聴いてたなぁ…ちょっと恥ずかしい(笑)。後に自分が大好きになるキリンジの「牡羊座ラプソディ」やダンス☆マンの「ワンBOXのオーナー」も1999年の夏。「ワンBOXのオーナー」が収録されてるアルバム『ミラーボーリズム2』を聴いてつんくはモー娘の「LOVEマシーン」アレンジをダンス☆マンに発注したんだよね?物凄い突貫工事だったんだねぇ、マジで。で、マイナーどころでは……下川みくに、Say a little prayer、ディープス、7HOUSE、Tina…みなさん覚えてますか。あ、「LOVE&JOY」がギャルのアンセムになってる木村由姫とかいますね。上戸彩が所属してたアイドルユニットZ-1のデビューもこの頃みたいです。
ラインナップを見てて気づくのが、ヴィジュアル系バンドの多さ。Dir en grey、Pierrot、Plastic Tree、FANATIC◇CRISIS、D-SHADE、Raphael、TRANSTIC NERVE、Laputa、LUCA……『SHOXX』等のV系専門誌ではなく一般音楽情報誌に、これだけのV系バンドが名を連ねている。しかし殆どのバンドが大した成功を収めることもなく消滅している。Dir en greyとPlastic Treeぐらいだな、今も居るの。Pierrotは解散しちゃったけど成功はした。その他のバンドは…。2000年代序盤はヴィジュアル系冬の時代だったが、99年の夏頃は、まさに「終わりの始まり」の時期だったのかも。「ザッピィングCD」、資料的価値ありすぎです。ちなみに現在世界から注目を浴びつつDir en grey、1999年夏はメジャー1stアルバム『GAUZE』をリリース。歌詞が過激過ぎる、と一部で話題になってました。私も怖いもの聴きたさでレンタルして、ちょっとドキドキしながら聴いてたな。懐かしい。