拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

東方神起のDVD

2009-10-17 23:37:28 | 音楽
母親が東方神起のライブDVD『4th LIVE TOUR 2009 -The Secret Code- FINAL in TOKYO DOME』を貸してくれたので観た。今年の夏に行われた初の東京ドーム公演を完全収録したDVD。彼らのライブ映像をちゃんと観たのはこれが初めて。始まった瞬間驚いたんだけど、客席一面真っ赤なペンライトで埋め尽くされてた。ツアーグッズかな。ライブ中ほぼずっと無数のペンライトが客席で光ってるから、真っ暗闇になる瞬間が無い。結構新鮮な風景だったなぁ。ライティングとかは、このペンライトの光のことも計算して設計してるんだろね。
それにしても東方神起、タフガイぞろいだ。CDで聴く歌声は結構繊細に聴こえるけど、ライブでは熱い。特にユチョン。彼の野太いシャウトに軽くシビれた。『しゃべくり007』でのバラエティ番組への順応ぶりといい、ライブでのタフっぷりといい、つくづく私の中での株を上げるなぁ、ユチョン。
独特の日本語の発音で、バラードからダンスチューンまでどんどん熱唱していく東方神起。エイベックスのR&Bレーベル「rhythme zone」所属なので、曲の雰囲気はどれも「あぁ、エイベックスだなぁ…」という感じ、それこそオケだけ聞いてたらエグザイルとかの曲と区別がつかないぐらいなんだけど、彼らの舌足らずな日本語ボーカルが乗るとなんとも言えない魅力が溢れてくる。ここで他グループとの差別化をしてるんだね。タ行、ダ行、ザ行を含む単語の発音が特にツボですね。で、歌も熱けりゃ演奏も熱い。アッパーなダンスチューンでの生ドラム最高だったな。スリリングなシンセの音色が足されてドラマチックになった「呪文」は、勝手にあのライブのハイライトの一つだと思ってる。
そして熱唱しつつバシバシ踊る。コーラスが大きな売りであるグループなので要所要所にバラード曲が配置されているため終始踊りっぱなしというわけではないが、ダンス曲でキレのあるダンスをビシバシ披露したり、東京ドームという広い会場全体にアピールするため、バラード以外の曲では花道をあっちこっち動きまわったり。ライブ終盤には5人とも滝のような汗をかき、息を切らしながらMCをしている。この、疲れてる彼らもまた良い。終盤の、ラフな服装で、ヘトヘトになりながらも笑顔で客を煽ったりするサービス精神溢れる姿って、歌って踊るアイドルグループが真に輝く瞬間なんじゃないかとすら思うほどだ。思い返せばスマップとかもそうだもんな。汗だくのスマップの5人が、Tシャツジーパン、首にはタオルにかけて花道をダラダラと歩き(そして軽く小走りもしつつ)客席煽ったり手をふったりタオル振り回したりしながら「SHAKE」を歌う姿は、ちゃんとした衣装着てビシっと「SHAKE」を歌う姿よりも、何故だか観ていて私の胸を熱くさせる。もちろん客席だって最っっ高にアガってるしね。ヘトヘトになりながらファンフサービスを続ける東方神起にも、それと似たようなものを感じた。
バックバンドやバックダンサーたちを丁寧に紹介したり(「せかいてきぎたりすとぉー!」と、思わず平仮名で書き起こしたくなるような発音で紹介するジュンスわろた)、サプライズでライブ演出のSAM(もちろんTRFの)をステージにあげたり、深々とおじぎをしたり、ぽろぽろ涙を流したり(ユチョンが一番素直に泣いており、また株上がる)。ファンならずともグっとくる瞬間がいっぱいあった、東方神起初のドーム公演のDVD。契約問題で事務所とモメたり、やりたくもないであろうドラマの主演をやらされたり(演技の下手さをネットで叩かれるわ低視聴率だわで散々らしい。母情報)、本国の韓国では逆風が吹きつつある彼らだが、日本ではまだ追い風吹いてると思う。