拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

ストロベリー・スウィッチブレイド

2009-04-10 23:03:07 | 音楽
最近80年代の二人組女性UKポップユニット、ストロベリー・スウィッチブレイドにハマっている。最近までこのユニットについて全然知らなかったんだけど、中古で買ったTommy february6のシングル「Everyday at the bus stop」のカップリングにトミーがカバーしたストロベリー・スウィッチブレイドの代表曲「Since yesterday」が入ってて。「良い曲ですなぁ」としみじみ聴いてたら原曲も気になってきて、YouTubeで検索して聴いてみたら(便利な時代だね)これまた超好みで。
Since yesterday

Tommy february6が手本にしているであろう、キラキラで胸キュンで懐かしいシンセポップに激しく心を揺さぶられてしまって、即座にamazonで85年発売の唯一のオリジナルアルバムをゲット。Tommy february6が好きなら十中八九夢中になるような曲が大量に入ってて狂喜乱舞。音の作りはもちろん、可愛いけどちょっと思い込み激しめで病んでいる歌詞の世界観もよく似てるなぁ。Tommy february6の主要元ネタの一つであろうバナナラマと比べると少々ダークなストロベリー・スウィッチブレイドの世界は、きっとTommy heavenly6の方にも派生してるんだろうな。ヴィジュアルも下敷きにしてるんじゃないのかな。水玉柄のひらひらドレスを身にまとい、髪にフワフワのリボンや花、メイクは濃いめでちょっとゴスという突飛なヴィジュアルは、Tommy february6の最新曲「○Strawberry●Cream○Soda●Pop○」のPVに直接的に影響を与えてる気がする。影響と言えば、可愛くも不気味な佇まいはWINKにも大いに影響を与えてるはず。
○Strawberry●Cream○Soda●Pop○

ストロベリー・スウィッチブレイド…Tommy february6がカバーしてなかったら絶対聴くことはなかったけど、知れて本当に良かった。メロメロです。キラキラなんだけどダークな音をバックに上品なメロディーを歌う消え入りそうなぐらい繊細な声が響き、聴いてて何故か切なくなってくる…。胸がキュンキュン痛みます。「Since yesterday」のイントロなんて本当、涙出てくる。でも基本はポップだから心はウキウキと躍る。泣き笑いしながら聴いてしまう厄介な音楽だ。あぁ、素晴らしき80年代前半ポップス。
ストロベリー・スウィッチブレイドについての知識はあんまり無いのだが、何年かに一度、日本に突然訪れるヨーロッパ出身の女性ポップスユニットの系譜に位置するような人達なのかな(約3年という活動期間の短さからみてもそんな感じだよねシャンプーしかりタトゥーしかり…)?日本にもプロモーションに来たらしいし、当時の洋楽ファンには熱狂的に迎えられたりしてたのかな。mixiのコミュニティーにも入ってみて、「このコミュの人は他にもこんなのに入ってます」的な所を見てたらTHE CUREやMy Bloody Valentineなど、私の好きなバンドもちらほら。キュアーやマイブラとストロベリースウィッチブレイドは、「美メロ、音に埋もれる繊細な声、病的な歌詞」という共通点があるね。
さて、Tommy february6は「Since yesterday」の他にも懐かしのヒット曲をカバーしている。確認済なのは、CMソングにもなってたので結構有名であろう「Can't take my eyes off of you」(「君の瞳に恋してる」)と、ベイシティーローラーズによるカバーが有名なバブルガムポップ「I only want to be with you」(「二人だけのデート」)。どっちも味わい深いカバーだけど、シンセポップアレンジと超キャッチーでスピーディーなメロディーの組み合わせが絶妙過ぎる「I only~」の方が特にお気に入り。
I only want to be with you